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大人が意外と分からない算数「時速45kmは秒速何m?」→正しく答えられる?

  • 2025.7.11
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小学校の算数で学ぶ「速さ」ですが、実は苦手意識を持つ人も多い単元のひとつです。

中には、公式をただ暗記して問題を解いていたという方もいるかもしれません。しかし、速さの意味をしっかり理解できていれば、公式を覚えなくても問題は解けます。

今回は改めて、「速さとは何か」という考え方に注目しながら、問題に取り組んでみましょう。

問題

時速45kmは、秒速何mですか

「時速〇km」や「秒速〇m」は、どちらも速さの単位です。この単位をどうやって変換すればよいか、順を追って考えてみましょう。

解答

それでは、正解を発表します!

今回の答えは「秒速12.5m」です。

解説

「時速45km」とは、「1時間で45km進む速さ」を意味します。これを「1秒間に何m進む速さ」に変換するのが今回の課題です。

速さの問題でつまずきやすい原因のひとつは、「2つの異なる単位」を同時に扱う点にあります。ここでいう2つの単位とは、「距離」と「時間」です。

この2つをまとめて一気に変換しようとすると混乱しやすいため、それぞれを別々に変換することがポイントです。

まずは距離から変換しましょう。

1kmは1000mなので、45kmは45000mになります。

次に時間です。

1時間は60分、そして1分は60秒なので、60×60で3600秒になります。つまり、1時間=3600秒です。

このことから、時速45kmというのは「45000mを3600秒で進む速さ」ということになります。

あとは、45000を3600で割ることで、1秒あたりに進む距離が求まります。

45000÷3600=12.5

したがって、秒速は12.5mとなります。

一部の小学校では、「はじき公式」と呼ばれる図を使って速さの計算方法を学んでいる場合もあります。知らない方は、ぜひ一度調べてみるとよいでしょう。

たしかに公式を使えばスムーズに解けることもありますが、「速さとはどういう概念か」という本質的な理解が抜け落ちてしまうこともあります。

今回のように、公式に頼らなくても十分に問題を解くことは可能です。暗記だけに頼らない、考える算数の学び方をぜひ取り入れてみてください。

まとめ

速さの変換では、「距離」と「時間」という2つの要素を別々に考えるだけで、ぐっと分かりやすくなります。

「時速」「分速」「秒速」など単位が変わっても、考え方はすべて共通しています。

もし忘れてしまっていたという方は、この機会にぜひ考え方から学び直してみてください。

※解き方は複数存在する場合があります。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」