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『給与明細を見ない人』はつい陥りがち…見直さないと損する“5つの支出”とは?【FPが解説】

  • 2025.7.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

毎月届く給与明細、あなたはじっくり見ていますか?多くの人は「ざっと額面だけ確認すれば十分」と感じたり、詳しく見ないままスルーしてしまいがち。
しかし、給与明細にはあなたの働きに対する報酬だけでなく、思わぬ支出や見直しポイントが隠れています。知らず知らずのうちに無駄なお金を払ってしまい、結果的に損をするケースも少なくありません。
今回は、給与明細を見ない人が陥りがちな“5つの見直すべき支出”について掘り下げていきます。

給与明細に隠された見落としやすい5つの支出とは?

給与明細は単なる収入の記録ではなく、税金や社会保険料、そして場合によっては各種控除や天引きの明細が詳しく記載されています。特に会社員の場合、毎月の手取り額はこの控除によって実際の給与よりかなり減っていることをご存知でしょうか?

では、どんな支出が見落とされやすいのでしょうか?ここでは代表的な5つの支出項目について紹介します。

1. 所得税・住民税
これらの税金は所得に応じて決定されますが、年末調整や確定申告で還付や追徴が発生する可能性があります。給与明細で毎月の税額を知り、適正かどうか確認することが大切です。

2. 社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)
給与明細を見ることで、あなたが支払っている社会保険の額や加入状況が分かります。扶養家族が増えた場合や転職時には見直しが必要になることも。

3. 財形貯蓄や社内預金
給与天引きで積み立てている貯蓄制度は忘れられがち。途中解約時のペナルティや利率を理解しておくことが重要です。

4. 生命保険・損害保険の団体割引料
会社を通じて加入する保険料も給与明細で確認可能。重複している保険や過剰な保障内容はコスト削減対象になることもあります。

5. 福利厚生費やその他の控除(組合費や共済掛金など)
会社独自の控除もあり、内容を知らずに支払い続けるリスクがあります。必要性を定期的に見直しましょう。

見直さないと損をする!給与明細の支出をチェックする具体的なメリットとは

給与明細をきちんと確認することで、単に自分の収入を把握するだけにとどまらず、節税や賢いお金の使い方につながるヒントが得られます。例えば、適正以上に支払っている税金への気づきや、社会保険料の控除漏れ・二重支払いの発見。

また、会社の制度で加入している保険内容が自分にあっているかどうかを定期的に評価することも可能です。

具体例として、年末調整や確定申告をきちんと行うことで、過剰に支払った所得税を取り戻すこともできますし、扶養家族の変動に合わせて社会保険料の負担軽減を図ることもできます。さらに、無意識に引かれている組合費や共済掛金も必要ないと判断すれば、解約や減額申請に動くことができるのです。

こうした見直しは、給与明細を定期的にしっかり見る習慣がないと見逃しがち。今後のライフプランに合わせて、無駄な支出を抑え、賢く資産形成していくためにも、給与明細のチェックは欠かせません。

見落とせない“5つの支出”まとめと、給与明細活用のコツ

給与明細を見ないままにしておくと、思わぬ税金や社会保険料の過払い、不要な控除への支払いを続けてしまうリスクがあります。

今回紹介した5つの支出――所得税・住民税、社会保険料、財形貯蓄・社内預金、団体保険料、福利厚生費/その他控除――いずれも、自分の事として把握し、定期的に見直すことで家計のムダを減らせる可能性があります。

給与明細はただの書類ではなく、あなたのお金の健康診断書とも言えます。これを機に今月から給与明細の中身に目を通し、気になる支出の確認や専門家への相談を検討してみてはいかがでしょうか?


監修者:ケイジ
FP2級取得の金融特化ライター。
実体験をもとに、少ない収入でも純資産を増やす方法を発信している。
運営ブログ(https://keigorou.com/)