どうやって計算するか覚えてる？「秒速2mは時速何km？」→正しく答えられる？

「速さ」の問題では、時間や距離の単位を変換しなければならないため、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。

「落ち着いて考えればわかるのに、テストだと時間が足りない…」という経験がある人もいるかもしれません。

今回はそんな悩みを解決する、速さの単位を素早く変換するためのコツをご紹介します。

問題

秒速2mは、時速に直すと何kmになりますか。

※「秒→時」「m→km」への単位変換が必要です。

この問題の答えは「時速7.2km」です。

実は、秒速mを時速kmに変換する場合は、秒速の値に「3.6」を掛けるだけで、すぐに答えが出せます。

今回の場合は以下のようになります。

秒速2mなので、
2×3.6＝7.2
よって、時速7.2km

では、なぜ「×3.6」で求められるのでしょうか。仕組みを確認してみましょう。

秒速Am（今回はA=2）の速さは、1秒間にAメートル進むことを意味します。これを1時間（3600秒）あたりに換算すると、3600×Aメートル進むことになります。

1km=1000mなので、メートルをキロメートルに直すと
3600A×0.001=3.6A
つまり、秒速Aメートル=時速3.6Aキロメートル

という関係になるのです。

この関係を覚えておけば、秒速→時速の変換はとてもスムーズになります。

秒速mを時速kmに変換するには、「×3.6」の計算をするだけでOK。

速さの単位変換に時間がかかっていた方も、この方法を知っていればテストや実生活で役立つはずです。

ぜひ覚えておきましょう！

※当メディアでご紹介する数学関連の記事においては、複数の解法を持つものもございます。あくまで一例としてのご紹介に留まることをご了承ください。

文・編集（監修）：SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」