1. トップ
  2. 大人が意外と忘れてる数学「9÷(−9)÷(−10)」→正しく計算できる?

大人が意外と忘れてる数学「9÷(−9)÷(−10)」→正しく計算できる?

  • 2025.6.23
undefined

割り勘など、日常生活でよく使う割り算。

けれど、「負の数」を使った割り算となると、大人になってからはあまり使う機会がないかもしれません。

そのため、いつの間にか計算のルールを忘れてしまっていることもあります。

今回は、そんな「負の数の割り算」の問題に挑戦して、覚えているかを確かめてみましょう。

問題

次の計算問題を解いてください。
9÷(−9)÷(−10)

※答えは分数でも小数でもOKです。

解答

正解は「1/10(小数での表記の場合:0.1)」です。

負の数が出てくる問題でしたが、最終的な答えは正の数になりましたね。

「どうしてこうなるの?」と思った方は、次の「ポイント」で計算ルールを確認してみましょう。

ポイント

この問題のカギは、「正の数を負の数で二回割っている」という点にあります。

式は以下のとおりです。
(−9)÷(−10)

まずは、負の数の割り算ルールをおさらいしましょう。

・割られる数、割る数が異符号どうしなら、答えは負の数になる。
例:−12÷3=−4(負の数÷正の数)、12÷(−3)=−4(正の数÷負の数)

・割る数、割られる数が同符号どうしなら、答えは正の数になる。
例:12÷3=4(正の数÷正の数)、−12÷(−4)=3(負の数÷負の数)

このルールに従って、式を順番に計算してみましょう。

まずは、左から順に

  9÷(−9)÷(−10)
=−1÷(−10)

最初の計算は

9÷(−9)=−1

これは「正の数 ÷ 負の数」なので、答えはマイナスですね。

次に、

−1÷(−10)

これは「負の数÷負の数」、つまり同符号なので、答えはプラスになります。

  −1÷(−10)
=1/10

このように、最初に負の数になった答えを、もう一度負の数で割ることで、結果は正の数になります。

まとめ

今回は、「負の数が二つ入った割り算」の問題にチャレンジしました。

負の数の割り算では、「符号の組み合わせ」によって答えの符号が変わります。

  • 異符号ならマイナス
  • 同符号ならプラス

というルールはとてもシンプルです。

忘れていたという方は、ぜひ他の問題にも挑戦して、ルールをしっかり思い出しておきましょう!



文(編集):VY

数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

監修:堀口智之(ほりぐち ともゆき)

undefined

和から株式会社代表取締役
大人のための数学教室「和」(なごみ) 創業者
大人の数トレ教室 代表
一般社団法人ビジネス数学協会 理事

2010年に、日本で初めて「社会人専門の数学教室」を創業。講師40名、累計受講者20,000人を超えるほどに成長。日本最大級数学イベント「ロマンティック数学ナイト」の企画・創設。延べ10万人以上が参加。2022年に、youtube「大人の数トレチャンネル」を本格稼働を開始。約1年でチャンネル登録者数4万人を超えるまで成長。