駅員「赤いグッズは振り回さないで」JR北海道に“真相”を聞いてみた「知らなかった」「笑えない」

私たち利用者を安全に遠くまで運んでくれる電車。運転手さんや車掌さん、駅員さんは常に細心の注意を払いながら働いています。

最近SNSで「北広島駅に近づいたら、車掌さんから『広島カープファンの皆様、線路の近くで赤いグッズを振り回すと、緊急停止の合図だと勘違いしてしまう可能性があるのでご配慮ください』というアナウンスがあった」という投稿が話題になりました。

こちらの投稿に対し、SNSでは「本気で迷惑なやつ」「ペンライトも注意されるよね」など、さまざまなコメントが寄せられました。

そこで、今回はJR北海道のご担当者さんに、赤いものを振り回すとなぜ良くないのか、詳しくお話を伺いました。

停止信号と判断する可能性があります

---線路近くで特に「赤色のもの」を振られると困る理由を教えてください。

「まず、車掌が実際にそのようにアナウンスをしたかどうかについては事実確認が取れておりません。そのため、あくまでも一般論としての回答であることをご承知おきください。駅職員が赤い旗を掲げるのが『停止の合図』のため、お客様が赤色のものを掲げると、運転士が停止信号と判断し、停止手配をとる可能性があります」

---赤いものでない別の色の上着やペンライトなどを振るのも迷惑な行動でしょうか？

「運転士が『何かあったのか』と思い、停止手配をとる可能性があります」

---色に限らず、紛らわしい行動はやめるべきですね。他にも、線路付近でしないでほしい行動などありましたら教えてください。

「ライトなどの光を運転士へ向けると、前方を確認できなくなるため、おやめください」

---光も妨げになるのですね。貴重なお話をありがとうございました！

今回の車掌さんのアナウンスに対しては、さまざまなコメントがSNSに投稿されていました。

また、「赤いものを振り回す」以外も注意するべきという声も。

また、以前放映されていたアニメ『機関車トーマス』のとある回を思い出す方も多数いました。

今でも思い返せる方が多いことからも、とても印象的な回だったのかもしれません。どれだけ危険な行為なのか、改めて感じられます。

今回は「赤いグッズを激しく振り回す」という行動に焦点があたりましたが、「赤以外の色の上着をを振る」「ライトの光を運転士に向ける」といった行為もやめるべきことがわかりました。

電車の運行には危険が伴います。そのため、こうした迷惑行為が深刻な重大事故に繋がる恐れがあります。

私たちが安全に電車を利用するためにも、駅員さんや車掌さんの注意はしっかりと聞き、紛らわしい行動はやめるようにしましょう。

取材協力：JR北海道（https://www.jrhokkaido.co.jp/）