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渡辺満里奈さん×野宮真貴さん×松本孝美さん『大人の女史会』が語る趣味・生き方・暮らし方…人生楽しんだもの勝ち!"自分ファースト"始めました

  • 2025.5.29

子どもから手が離れるなど、ライフステージの変わり目が訪れる50代。
そろそろ〝私が主役〟になって、自分のしたいことに目を向けてみてもいいのでは?
自分の新たな可能性、フィールドに、一歩踏み出すチャンスです。

“50代からの人生を楽しもう!” が合言葉
『大人の女史会』発足しました
野宮真貴さん、松本孝美さん、渡辺満里奈さん。
5歳違いの3人が「美しく・健やかに・幸せ」になるために集まりました。その活動をレポートします。

50〜60代の3人が集結!元気を届ける情報を発信

松本さん(以下、松):3人で集まるようになったのは、満里奈さんと真貴さんのライブに行ったのがきっかけでしたよね。

渡辺さん(以下、渡): 後日、みんなで食事に行ったんですよね。

野宮さん(以下、野): 2019年だったかな。赤坂の中華料理店で更年期話で盛り上がった!

松 : 真貴さんが骨折の話をされていたり。ちょうど私は更年期真っ最中。当時はWEBなどでも更年期というトピックをそれほど目にすることがなく、誰かと話すこともなかったので、オープンにお話しされていることがとても印象的でした。

渡 : 私はそのときまだ40代で、更年期の自覚がなく、おふたりのお話を笑いながら聞いていましたね。いつかは自分にもくるだろうネガティブなイメージのある話題をこんなふうに明るく話せるんだ! と勇気をいただいた夜でした。こうやって悩みを吐き出せる場所って、必要なんだと思ったんです。

野 : 私はちょうど還暦を迎えていたけれど、そのとき5歳違いの3人がそれぞれの年齢における体や心の変化や悩みをざっくばらんに話すのって、すごく良いことだと思ったんです。

松 : 更年期の症状って本当に人それぞれ。それで不安がある方やつらく感じている人に向けて「ひとりで悩まずにみんなで解決!」をテーマに、楽しく情報発信をしていく『大人の女史会』というユニットができました。

野 : 一度ラジオで悩みを募集したら、ものすごい数のメールが届いて。自分の経験がそのあとに続く女性たちに少しでも役に立ち、安心材料になれば良いなと思っています。3人の中では私が一番年上。長女的な立ち位置ですが、じつは一番下の満里奈ちゃんがしっかりさん。

更年期の悩みを共有して気持ちを軽やかに!

松 : 満里奈さんがきっかけで、3人でタップダンスを習い始めたり、楽しく過ごしていますよね。

渡 : ずっと興味があったけれど、なかなか踏み込めなくて、おふたりに声をかけました。

野 : いくつになっても新しいことを始めるってワクワクする!

松 :会を発足してからは雑誌の連載でさまざまな専門分野の方を招いて勉強会をしたり、商品開発にも挑戦しています。白髪で悩んでいる方が多く、グレイヘアがテーマのときは反響が大きかったですね。

渡 : 婦人科の先生と対談させていただいたとき、検査をして“女性ホルモンが砂漠状態”と言われたときはさすがにびっくりしました。同じような悩みを持つ方から共感の声をいただくことも多く、身近な人の不理解で悩んでいる方も意外と多いのかも。

野 :3人の年齢が違うので、それぞれさまざまな悩みがあるっていうことを知るだけでも、同世代の方や若い女性の未来への不安を少しでも減らせたらいいなと思っています。

渡 : 我慢したり、必要以上に罪悪感を抱かず、やりたいことを優先して楽しんでいきたいですね。

松 : もっと自分を褒めて、自分の機嫌は自分でとっていきましょう!

3人でタップダンスを習い始めました!

月に2回のペースでレッスンを受けているそう。
「音楽と一緒に踊るのが楽しい。いつかお披露目したい! 骨が丈夫になると信じて続けています」と声を揃えていました。

大人のためのファッション開拓中!

ナティアラルとのコラボは“ 大人に使い勝手の良いアイテム”

「後ろ姿や二の腕がすっきり見えるロング丈パーカーや、二の腕が隠れ、下着のラインを拾わない綿100%の白Tシャツなど、大人の女性の “あったらいいね” を詰め込みました」(松本さん)。

右・『大人の女史会』 × NATIARAL コラボパーカー ¥18,590
左・『大人の女史会』 × NATIARAL コラボ半袖Tシャツ ¥9,790/UDG

おしゃれと心地良さが両立! 同世代へ向けたおしゃれを発信

フェリシモのブランド「フラウグラット」ともコラボを展開。
「春夏の新作のセットアップは、いつもと違う服が着てみたいけれど勇気が出ない人におすすめです。トップスは肘まで隠れ、ウエスト総ゴム仕様のパンツで快適」(渡辺さん)。

ほどよい抜け感で自信をまとう 華奢見えダブルガーゼトップス¥4 ,620、美脚見えダブルガーゼパンツ¥5 ,478 /ともにフェリシモ

野宮真貴さんの「じぶんファースト」

先のことはわからないから今やりたいことをやらないと!

50代は美容を優先していたけれど、60代になって〝無理がきかない〟を実感。健康があってこそ美しさがあるもの。

健やかさをいちばんに考え、ときにはスピードをゆるめ、周囲に頼りながら、体と心をいたわるようになったと思います。

人生100年時代と言えど、折り返し地点はもう過ぎていて終着点を考えることもあるけれど、明日のことはわかりません。
毎日1杯のシャンパンをいただき、ほろ酔いくらいで(笑)。1日1日を楽しく過ごしていたいですね。

【始めたこと】 ミニスカート始めました

ピチカート時代はミニスカートがトレードマークでしたが、40代くらいから年齢的な迷いもあり、封印していたんです。還暦を機に、ステージでミニ解禁!と宣言して、普段もはくようになりました。
もっと年齢を重ねたときよりも、きっと今のほうが似合うだろうから、楽しんでいます。ステージでハイヒールを美しく履くために筋トレもしています。

【やめたこと】 無理なダイエット

瘦せすぎると免疫力が下がる気がするので、普段からたんぱく質を積極的に摂取。
また、清潔な暮らしは健康とつながるので住まいはキレイにしたい! けれど、こまめに掃除をするのはなかなか大変。
水まわりは業者の方にお願いして負担を減らしています。

【続けていること】 歌を歌い続ける

歌い続けて44年。
仕事ではあるけれど、楽しい! 活舌や舌のトレーニングになり、表情筋も鍛えられますし、体と心の若さにつながります。ビルボードでのバースデーライブは今年で12年目。
長くステージに立ち続けていたいですね。

野宮真貴さん
1960 年生まれ。「ピチカート・ファイヴ」3代目ヴォーカリストとして、「渋谷系」のアイコンに。解散後はソロとして活動。4月のGWには九州ツアー開催。

松本孝美さんの「じぶんファースト」

当たり前だと思っていた思い込みを手放すといいかも

昔は美容や健康に関する記事を読んだらすぐに試していたけれど、更年期を経験してからは、人によって症状はさまざまだと実感。
こうしたほうがいいという思い込みをいったんなくし、自分をよく観察して、その時々で何が必要で何が不要なのかを考えるようにしています。
10 年後を想像しながら、今の自分にとって最適なものを選ぶこと。ときには手を抜いて、心と体の負担を減らしながら、現状をゆるっと維持していくことが理想ですね!

【始めたこと】 今の自分に使いやすい道具探し

ばね指や手のこわばりが原因で力が入れづらく、小さなメイク道具が持ちにくくなったり、日常生活に支障が。
そこで、力を入れずに使えるものをリサーチして買い集めています。リーディンググラスも必須ですが、跡がついたり、頭が痛くなったりするので、遠近両用のコンタクトと併用中。
いかに自分が楽に過ごせるかを意識して、便利グッズを探すのも楽しみに。

力を入れずに使えるビューラーやペットボトルオープナー、グリップをつけた歯ブラシなど。

リーディンググラスは洋服に合わせてデザインを選んだり、シーンによって度数違いのものを。

【やめたこと】 締め付けを感じる下着

更年期を迎えた頃、体の締め付けや下着の縫い目が肌に触れると、ちくちくしてどうしても気になるようになりました。
締め付けを感じるものを身に着けるのはやめて、ゆるめのものに変えたら、ずいぶん楽になりましたね。

【続けていること】 50代半ばからずっとグレイヘア

55歳のときからグレイヘアをキープ中。
白髪はそのままに、部分的に地毛より明るいハイライトを入れているので、根元が伸びてきても目立たないのが嬉しい。
サロンで染め直すのも3か月に1度で済んでいます。髪色に合わせてメガネを選んだり、おしゃれの幅も広がりました。

松本孝美さん
1965 年生まれ。モデルとして数々のCMや広告、ファッション誌で活躍。
おしゃれなライフスタイルも人気。著書に『暮らし彩る「大人のままごと」』(光文社)がある。

渡辺満里奈さんの「じぶんファースト」

楽しいことは自分の中にあると気づけたんです

人生の折り返し地点を過ぎ、ゴールが見えてきているなと思っているので、身のまわりをミニマムにすっきりさせたいと思い、断捨離をスタート。
いつ何があっても子どもたちや周囲の人の手を煩わせないようにしたいと思っています。
また、自分自身と向き合い、やりたいことを我慢しないことが自分を大切にすることにつながるのだと思います。
ひとつでも思い切って何かやってみて、家族にも「ママ楽しそう!」と思ってもらえたら、そのほうがいいですよね。

【始めたこと】 自分のやりたいことを優先

子どもたちもだいぶ大きくなったので、自分に使える時間が増えました。
もともと我慢していたわけではないのですが、より自分のやりたいと思うことを優先しています。
本を読んだり、映画を見たり、好きなミュージシャンのライブに行ったり。ときどき友人と小旅行にも出かけたりすることが、よい気分転換になっています。

子育てやLGBT、原爆など、本を通して気になるテーマを掘り下げていくのが好き。

【やめたこと】 子どもへのお小言

子どもたちに〝勉強しなさい〟というのをやめました。
言ってやるなら、もうすでに自分から始めているだろうし、彼らの人生なので、失敗や成功を繰り返して成長していってほしいですね。
そう考えるようになってからは自分も楽になり、夫や思春期を迎えた子どもともより良い関係性を築けている気がします。

【続けていること】 ほどよい運動

YouTubeのトレーニング動画をグループLINEの友人たちと同時再生し、一緒に運動を続けています。ピラティス歴は約20年。
昔ほどうまくはできないけれど、体の状態がわかり、更年期もさほどつらくない気がしています。

2005年に刊行した『ピラティス道』(マガジンハウス)。
「健康はお金で買えないもの。筋力がつくと心も軽くなる気がします」

渡辺満里奈さん
1970年生まれ。86年「おニャン子クラブ」の一員として芸能活動を開始。
タレントとしてテレビやラジオ、雑誌などで活躍。5月29日に大人の女性の「不機嫌」についてまとめたフォトエッセイが講談社より発売。


撮影/大森忠明 スタイリング&メイク/三上つかさ( 渡辺さん) 文/佐久間千絵
 
大人のおしゃれ手帖2025年5月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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