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「トレンド×登山ウェア」山でも街でも着られる一着を…山荘飯島・田窪朗が語る“名品”の条件とは?

  • 2025.5.25

ファッションシーンの第一線で活躍し続ける大先輩、フレッシュな感性を持つセンスのいい同世代のあの人。そんなお洒落賢者たちが“名品”とするアイテムとはなんだろうか。こだわりのセレクトからは、それぞれの嗜好や大切にしているファッション哲学が見えてきた。今回は山荘 飯島のオーナー・田窪 朗さんの“名品”を聞いた。

田窪 朗さん(山荘 飯島 オーナー)が選ぶ“名品”4選

Profile/田窪 朗
メンズのトラッドブランドや輸入生地商社に勤務していた経験をもとに、2021年に経堂に山荘飯島をオープン。タウンユースも登山でも着られるアイテムを展開している。2012年ごろから登山を始め、今に至るまでさまざまな山へ登山に繰り出している。

LONG SLEEVE T-SHIRT[ONC MERINO]

日常から登山時まで幅広いシチュエーションで常に愛用しているロングスリーブTシャツ。汗冷えせず、においも気にせずに着られる優れもの。カラーバリエーションも豊富で現在は8着所有しており、穴が開けば自身で縫って着倒すほど気に入っている。「一番長いものは3年くらい着用しているんですけど、リブのへたりもなくタフに扱える安心感があります」(田窪さん)

別注WIDE MOUNTAIN PANTS[bal × 山]

ご縁があり繋がったブランドであるBALと作り上げた、思い入れの深いパンツ。「純粋にカッコいいものに山でも使える機能性を落とし込めたらなと常々思っていたのをBALに実現してもらったアイテムで、ファッションのトレンドがちょうどよくミックスされたパンツです」。BALの定番パンツをベースに生地を通気性のある素材に変更しており、夏場でもベタつきにくく快適に穿けるのが特徴。

Minimus MT10O[New Balance]

素足に近い履き心地として2010年代に人気を誇ったシューズが、名だたるブランドとコラボレーションを果たし、今ファッションシーンだけでなく山界隈でも注目を集めている。「2024年の秋冬にオリジナルモデルが復刻したので購入したんです。薄底なので自分の足の感覚を育てられるのが登山でも凄くよくて。デザイン的にも品がよくてスラックスに合わせたりと、日常でもコーデしやすいのが魅力的ですね」(田窪さん)

別注ナイロンベスト[DIGAWEL × 山]

日本のファッションブランドのDIGAWELに山荘 飯島が別注をかけたナイロンベスト。軽量で撥水性や防風性が備わっている。登山時にウエストポーチを腰に巻いてもベストの裾と重ならないような設計や、2気室の大容量ポケット、その他にも登山時のストレスを軽減させる細かなこだわりがたくさん詰め込まれていながら、トレンド感のあるデザインで山から街着まで対応可能。

【インタビュー】ファッションと登山ウェアの程よいバランス感を大切に

「もとはファッション業界で仕事をしていたので、クラシックから最新のトレンドのアイテムまで幅広く関心はあるんです。それと山登りが趣味なので、ウチのお店ではその両方の知識や経験をミックスさせています。機能性が備わったデザイン性の高いアイテムを、登山からファッションまで幅広く扱えるアイテムとして提案しているんです。だからこそ僕自身、トレンド性があり最先端の機能が備わったバランスが取れたアイテムは、同じ品番をカラバリで何色も買っては、山でもファッションとしても着て楽しんでいます。そうしたバランス感のあるアイテムを名品の定義と定めています」

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