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サンジェルマン地区、魅惑のテラスが待つイタリア料理のマルチェロ。

  • 2025.5.20

太陽が顔をのぞかせれば、カフェやレストランのテラス席があっという間に満杯となるパリ。夏に向けて、多くの飲食店がテラス席での営業をスタートした。歩行者道に張り出すようなテラスが多い中で、ユニークなのはサンジェルマンのイタリアンレストランMarcello(マルチェロ)のテラスだろう。

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夏のパリ、おいしく快適な時間をマビヨン通りの秘密のテラスで! photography: Pierre Lucet Penato

マビヨン通りなのだけれど、通りではなく地下の吹き抜けに横長にテラス席が設けられているのだ。緑あふれる壁に囲まれて、とても快適そう。このテラスに一度は座ってみたいものだと夢見させる魅力がある。それだけではなく、嬉しいことにマルチェロは美味しいレストランなのだ。

メニュー内容は素材の良さが引き立つ比較的シンプル&クラシックな料理でまとめられている。例えば前菜ならヴィッテロ・トナート、ブラータ、フリット・ミストというように。パスタは《本日のパスタ》を加えると9種がメニューにあり、どれも自家製手打ち麺だ。シンプルなトマトソース、海の幸&カラスミのリングイネ......。メインは肉料理が1品、魚料理が1品。これにグリルした野菜、トマトソースパスタなどから添え(各9ユーロ)を1つ選べば、前菜なしでも十分なボリュームになりそう。デザートもアイスクリームに至るまで全てがホームメイドである。デザートまで進めることができるよう、マルチェロには空腹で出向くのが良いだろう。なおランチタイム・メニューには毎日、モッツァレラチーズ+野菜のグリル+ルッコラのサラダ+フェンネル+イタリアのハム類の盛り合わせ大皿とトマトソースのトロフェ・パスタの小皿のセット(28ユーロ)が。また月曜から金曜のランチタイムには本日のパスタにルッコラ、サラダほうれん草のサラダがセットされた"パスタ&グリーン(23ユーロ)"も。

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左:ランチの始まりは軽やかなモクテル。写真はグレープフルーツベースのPrimavera。人気の食前酒アペロル風のノンアルコール・カクテルもある。右:前菜から、ケッパーをたっぷりのせたヴィッテロ・トナート(14ユーロ)。photography: Mariko Omura
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マルチェロのパスタは全て自家製手打ち麺なのでとてもフレッシュ。写真はリコッタのラヴィオリに白トリュフクリーム、レモンのBianco(28ユーロ)。photography: Pierre Lucet Penato
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左:パスタのEvergreen(24ユーロ)はペストソース・スパゲッティ。プラス3ユーロでストラチャテーラをのせることもできる。右:デザートから。手前はアマルフィのレモンを使ったパティスリー。後ろはイチゴのパンナコッタ。photography: Mariko Omura

エグゼクティブ・シェフを務めるのはフローラ・ミクラ。彼女はマルチェロだけでなく、同じオーナーのグループのレストランであるサンジェルマンの寿司店ブルーベリーと蒸し物店スティーム・バーの料理も担当していて、どの店も味が良い。なお、マルチェロのメニューには毎週何かしら新しい味が加わるそうだから、テラスと食事を楽しみに通いたくなる。

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左:ガブリエル・パストルが内装を担当したマルチェロの店内。右:定番デザートは、バニラ・シャンティクリームを添えたイニシャル型のチョコレートケーキ。グループのシェフ・パティシエールを務めるCeidgie Saidによるクリエイションも料理と同様に、何度でも味わいたくなるおいしさだ。photography: Pierre Lucet Penat

Marcello

8, rue Mabillon

75006 Paris

営)12:00~14:15、19:00~22:45(月~木)、12:00~14:15、19:00~23:00(金)、12:00~23:00(土)、12:00~22:45(日)

無休

https://www.marcello-paris.com@marcello._._._

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