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ベラ・ラムジー、男女別の演技賞を設ける重要性を説く──「女性を称える機会を維持することが大切」

  • 2025.5.9
Bella Ramsey attends the UK Premiere of "The Last Of Us" Season Two

昨今、ゴッサム賞やスピリット賞など、主演男優賞や主演女優賞といった男女別の演技賞を廃止し、主演賞、助演賞とする映画賞が増えている。そんな中、男女別の演技賞の必要性を説くのは、ノンバイナリーであることを公表しているベラ・ラムジーだ。「何が正解かはわからないし、何か良い方法があればいいけれど、女優部門と男優部門を設けることは、とても重要だと思います。業界において、女性を称える機会を維持することが大切です」

HBOドラマ「The Last of Us」シーズン1で、エミー賞ドラマ部門主演女優賞にノミネートされたベラは、ポッドキャスト「The Louis Theroux Podcast」でこう語る。「(女優と呼ばれると)本能的に『ちょっと違う』と違和感を覚えます。でも、深刻には考えません……アイデンティティを侵害されたとは感じませんし」

ベラの場合、ノンバイナリーではなくて、「女の子というよりも男の子として育った」と定義するのが、しっくりくるようだ。「幼いころから明らかでした。自分をトムボーイと呼んでいたけれど、ボーイッシュな女の子ではなくて、もっと中間の存在。男の子寄りでした。いつも自分は男性的、もしくはそちらに近いと感じていた。今のところ女性らしさに繋がるものを感じないのかもしれません」

「The Last of Us」シーズン2で、エミー賞主演女優賞へのノミネートを有力視されているベラは、女優賞・男優賞に代わる良いアイデアはないかと模索し、「最優秀女性キャラクター賞」といった部門を設ける案を思いつくも、それではノンバイナリーの役柄を演じる際に不具合が生じる。最適解を見つけるには、継続した議論が必要そうだ。

Text: Tae Terai

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