2025年5月13日はさそり座の満月“フラワームーン”──受け取り、自己を深く探求するとき

5月13日（火）1:56am、さそり座で満月が起こります。5月の満月は、アメリカ先住民の間では「フラワームーン」と呼ばれるそうです。ちょうど1ヵ月前、4月13日にも満月が起こりましたが、こちらも芝桜のピンクが由来の「ピンクムーン」という呼び名でした。花は若々しい生命のシンボル。キリスト教では、花弁を上に向けて咲く様子が神の恩寵をさずかることと重ね合わせて考えられているのだそう。ここまでの努力や学びが一定のレベルまで到達する満月、花が花弁を広げるように、まずは「受け取る」意識を持ってみるといいのかもしれません。受け取ろうとしなければ、見えない幸運もあるでしょう。

自己を深く探求し、今だから引き受けられることがある

実は「受け取る」というのは、この満月において非常に重要なキーワードです。満月は、ここまでの努力や積み重ねてきたことが一定のレベルにまで到達し、振り返りと調整を行うタイミング。さそり座ということで洞察力や探究心がグッと深まるのですが、その「さそりらしさ」が強まる位置で起こる満月であり、「他者から受け取ったものをどう活かしていくかが定まる」「他者からの期待に答えられたことがわかる」といった意味合いが生まれます。

受け取るものは、モノやお金である場合も多いですし、ノウハウや役割、期待、想いなど形を持たない場合もあります。あなたはどんなものを連想しますか？

また、長い間の努力が実を結んだかたちで、誰かから大事なものを継承する人もいるでしょう。バトンを渡される、指名してもらう──そんなことが起こる人もいるかもしれません。受け取って、自分の力でどのように活かしていくか。そんなことに思いを馳せてみると、有意義な満月となるでしょう。

なお、満月では、ホロスコープ上は月の真向かいに太陽が位置します。その太陽のすぐそばに、ブレイクスルーの星・天王星があります。天王星は突発的な方向転換や分離をもたらす星であることから、その「受け取る」ことには何らかの驚きや、手放すもの・関係性の変化などがついて回るかもしれません。

リセット力も強まるタイミング

「頑張っているのに、どうしてもうまくいかない」「手を尽くしたけれど、八方塞がりになってしまう」。そんな感情にとらわれている人は、「挑戦した」「たくさんの時間を使った」という自覚がある分、余計につらいですよね。

満月は「満ちる」ときではありますが、それは良いことばかりが満ちるわけではありません。怠惰や間違った選択など、一般的には望ましくないものも「満ちる」のです。

ただ、それは決して「自分はダメだ」「何もかも間違いだった」と思わされるばかりの、つらい気づきではないと私は思います。どちらかというと「もっと別の、自分にぴったりの方法があるよ」という、満月に照らされるような優しい気づきではないでしょうか。

今回の満月には、強いリセット力があります。ゼロから、また未来を選び直してみる。頭をまっさらにして、今を見つめてみる。洞察力がグッと強まるときです。普段は目を背けていたようなことも、直視できるかもしれません。人生、一発で正解を引き当てられるほど、単純なものではありません。

しかし、回り道をしたらその分、地理に詳しくなれるように、合わなかった選択肢もまた私たちのなかで静かに降り積もる経験となって、いつかの満月にきっと花開きます。

だから、今はリセットすることだけに力を注いで大丈夫です。

＜今回の満月でやってみるといいこと＞

・周りの人から受け取ったものを振り返る

・シアーな素材の服を着こなす

・キャンドルの灯を見つめる

・古いインナーやランジェリーを処分する

・うまくいかないことをリセットする

Profile

真木あかり（まき あかり）

占い師。学習院大学卒業後、フリーライターなどを経て占いの道に。『タロットであの人の気持ちがわかる本』（説話社）や女性誌での連載など、著書・連載・アプリ監修多数。占星術や四柱推命で運命を紐解き、人が自分の人生をより良く生きるためのアドバイスを行っている。

http://makiakari.hatenablog.com/

Text: Akari Maki Editor: Mayumi Numao

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