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「髪ちゃんと洗ってるのに(涙)」… 【頭皮のニオイ】が気になる人へ、 原因&ケア方法を “専門家” が全解説!

  • 2025.5.2

気付いていないだけで、もしかして自分も?

ツン……と鼻をつくニオイ。なんで頭皮は匂うのか
ツン……と鼻をつくニオイ。なんで頭皮は匂うのか

夕方になるとふと感じる、自分の頭皮の匂い。「きちんと洗ったはずなのになんで?」と、モヤモヤした経験はありませんか? シャンプーしていても改善されないときは、洗い方やお手入れに“ちょっとした落とし穴”が潜んでいるのかもしれません。頭皮の匂いの原因やセルフチェックの方法、正しいシャンプー術まで、ヘアケアマイスターの資格を持つ筆者が分かりやすく解説します。

頭皮から分泌される皮脂には、乾燥や刺激から肌を守るという大切な役割があります。ところが、この皮脂が必要以上に分泌されて時間とともに酸化すると、独特の匂いを発するようになるのです。

さらにその酸化した皮脂をエサにして雑菌が繁殖することで「頭皮特有の匂い」が生まれます。特に、汗をかきやすい夏場や湿気の多い時期は、匂いが強くなったと感じる人も多いのではないでしょうか。

「ちゃんと毎日シャンプーしているのに……」と不思議に思う人もいるでしょうが、実はその“洗い方”に原因があるケースも。例えば、しっかり洗ったつもりでもすすぎが足りなかったり、洗浄力の強いシャンプーで頭皮を必要以上に乾燥させてしまっていたりすると、かえって皮脂が過剰に分泌されてしまうことがあるのです。

「もしかして頭皮が匂ってる?」と気になったら、簡単なセルフチェックを試してみましょう。すぐにできる方法を3つ紹介します。

手をきれいに洗ったあと、指の腹を頭皮に軽く押し当てて数秒キープ。その後、指を離して、匂いをそっと確認してみてください。ほんのり皮脂っぽい匂いは問題ありませんが、ツンとするような強い匂いや不快に感じたら注意サインです。

生え際や頭頂部、後頭部など、匂いの出やすい場所をいくつか試してみるとより確実です。朝や入浴前など、タイミングを変えてチェックすると、1日の中での変化にも気付きやすくなります。

夜にしっかり髪を洗って寝た翌朝、枕カバーの匂いをそっと確かめてみてください。枕は一晩中、頭皮と密着している場所。皮脂や汗が移りやすく、匂いも残りやすいです。もし、皮脂が酸化したような匂いが感じられたら、頭皮のケアを見直すタイミングかもしれません。

髪が乾いた状態で、ドライヤーを後頭部から前に向けて当ててみましょう。温風に乗って匂いが感じられる場合は、頭皮から匂いが出ているサインです。使うのは温風がおすすめですが、やけどしないように距離に気をつけながら行ってください。

毎日シャンプーしているのに頭皮が匂う場合、シャンプーの仕方や普段のケアを見直してみましょう。

いきなり髪を濡らすのではなく、乾いた状態でブラッシングをしてあげると、髪の絡まりがほどけて頭皮や髪に付いたほこりが浮きやすくなります。泡立ちも良くなるので、その後のシャンプーがぐんとスムーズになります。

髪を濡らしてすぐにシャンプーを付けていませんか? 実は、シャンプー前にぬるま湯(38度前後)で1~2分ほどしっかり予洗いするだけで、皮脂やホコリの約7割は落とせると言われています。シャンプーの泡立ちも良くなるので、摩擦を減らして頭皮を優しく洗えます。

シャンプーを使うときは、直接地肌に付けるのではなく、手のひらでしっかり泡立ててから使いましょう。ふわふわの泡がクッションになって、髪や頭皮に負担を掛けずに汚れを包み込んでくれます。

爪を立ててゴシゴシ洗うのはNG。頭皮を傷付けてしまい、逆に皮脂の過剰分泌を招くことも。指の腹を使って、優しく洗うのがポイントです。

シャンプーのすすぎ残しは、匂いの原因になるだけでなくかゆみやフケの元にもなります。特に耳の後ろや後頭部はすすぎ残しやすいので、意識してしっかり流しましょう。

自然乾燥はNG! 濡れたまま放置すると雑菌が繁殖しやすくなります。タオルドライでしっかり水分を取ったら、ドライヤーを使って根元から乾かしましょう。

また、美容院でのヘッドスパを取り入れるのもおすすめ。炭酸泉やマイクロバブルなどの施術は、普段のシャンプーでは落としきれない毛穴の奥の汚れまですっきり取り除いてくれます。

「最近何となく頭皮の匂いが気になる……」と思ったら、まずはセルフチェックを試した上で、シャンプー方法を見直してみましょう。

(前田愛香)

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