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意外に間違える人が多いかも…?「100+450×0.2」→正しく計算できる?

  • 2025.6.6
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日常では、計算が必要になっても、電卓やアプリを使ってしまうことが多いでしょう。

その分、いざ自分で計算しようとすると、「あれ、この方法でよかったっけ?」と迷うこともあるかもしれません。

今回の問題で、今のあなたの計算力を試してみませんか。

問題

次の計算をしなさい。
100+450×0.2

解答

正解は、「190」です。

あなたが出した答えと、一致したでしょうか。

この問題に正解するためにはずせない「ポイント」は、二つあります。

どんな「ポイント」なのかは、次の項で詳しく説明していきますね。

ポイント

今回の問題のポイントは、「掛け算から計算すること」と「小数の掛け算をしたときの小数点の位置」です。

それぞれ順番に見てみましょう。

掛け算から計算すること(計算順序のルール)

この問題には足し算と掛け算が含まれています。先に足し算が登場するため、足し算から計算してしまいそうになりますが、これはNGです。

<間違った計算例>
  100+450×0.2
=550×0.2  ←NG!

複数の演算が同じ式に含まれているときは、以下の計算順序のルールに従って計算する必要があります。

<計算順序のルール>
次の順序で計算します。

1.( )の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算

※同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します。

このルールを見れば、掛け算は足し算よりも先に計算する必要があると分かりますね。

100+450×0.2

小数の掛け算をしたときの小数点の位置

では、小数の掛け算はどのようにしたらよいのでしょうか。

小数の掛け算を行う計算手順は次のようになります。

<小数の掛け算の計算ルール>

ステップ1.掛けられる数と掛ける数、どちらも整数になるまで小数点を右に動かす
ステップ2.(ステップ1でできた)整数の掛け算をする
ステップ3.ステップ1で小数点を右にずらした桁数の合計分、ステップ2の答えの小数点を左にずらす

では、このステップに従って、「450×0.2」を計算してみましょう。

まずはステップ1です。450は整数なので、小数点の移動はしません。0.2は、小数点を一桁分右に動かして2にします。

続いて、ステップ2の掛け算、450×2=900を計算します。

ステップ1では小数点を右に一桁分動かしたので、ステップ3では900の小数点を左に一桁分動かします。

900には小数点がないように見えるかもしれませんが、これは小数点以下の0が省略されている形だと考え、900→900.0に変形すると隠れている小数点が現れます。

この小数点を左に一桁動かすと、90.00。再度小数点以下の0を省略すると、答えは90になります。

undefined
  450×0.2
=90

では、元の式に戻って、問題全体の答えを出してみましょう。

  100+450×0.2  ←掛け算からする
=100+90
=190

これで答えを出せましたね。

まとめ

今回の問題で重要な「ポイント」は次の二つでした。

・足し算よりも掛け算を先にすること(計算順序のルール)
・小数の掛け算では「小数点を右にずらして整数として計算→答えの小数点を左にずらす」

どちらも小学校で習うことですが、日常で使う機会が少ない分、忘れやすい知識でもあります。たまには頭の体操をするつもりで計算をすると、記憶がはっきりしてきますよ。

ぜひ他の問題にも挑戦して、おぼろげになっている算数や数学の知識を思い出すきっかけにしてください。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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