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旅館で「なぜ女性の前におひつを置くの?」対応にモヤッ…「古い感覚」「間に置けばいい」

  • 2025.5.2
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

旅先でのちょっとした接客の対応に、違和感を覚えた経験はありませんか。特に、性別を理由にした対応に対しては、今の時代にそぐわないと考え、モヤモヤする人も多いようです。

インターネット上では「夫と旅館に行ったときの部屋食で、旅館の人がご飯のおひつを私(妻)の横に持ってきた。席でいえば私のほうが上座に座っていたのに、給仕は席関係なく『女性客に』というルールなの?」といった趣旨の投稿が話題になっています。

旅館や飲食店で自分の前におひつを置かれた女性は多く、「腹が立つ」「辛い」と感じるといった声が見られました。また、そのような対応は「古い感覚」なのではないかという意見も。

はたして、「女性の前におひつを置かれてしまう」という行為について、多くの方はどんな感想を持っているのでしょうか?SNSの声を中心に紹介します。

よくある光景

「何度か経験した」という人もいるように、女性側におひつを置くのは珍しいことではないようです。

  • 毎回、旅館では上座でも下座でも妻のほうにおひつを置かれるのが辛い。
  • 男性2人と私で外食した際も、全員がご飯ものを頼んだのに、ご飯茶碗と米飯の入ったおひつは私の前に置かれて嫌な思いをした。
  • 昔旅館に行ったとき、おひつは母の前に置かれていました
  • おひつとお茶セットを置いて「奥様、こちらにおかわりのご用意があります」と言われ、夫によそってやれってことだった。

また、トラブルを避けるための対策としてやっていることもあるそうです。

  • 旅館で働いていた時、おひつは女性の近くに置くように教えられました
  • 真ん中におひつを置いただけでブチギレる男性がいると聞いた

昔ながらの考えでは?

さらに、「専業主婦が多かった時代は家でご飯をよそうのは女性であることが多かったから、おひつを女性の前に置くのが普通と考えている人がいたのかも」というコメントもあり、古い考えでは?という指摘も多くありました。

  • 未だに昔ながらの考えでやっていることに腹が立つ。
  • 古い感覚だと思う。
  • こういうのは男には気がつかない「この世の面倒事」なのかも。

もうそういう時代ではない

しかしながら、こういった昔からの慣習に納得いかないという声も多数みられました。

  • 「当然のように女性に家事を押し付ける」という風潮がなくなってほしい
  • 女性が我慢していてはいけない時代だと思う。男性は何がおかしいか理解さえしていない。
  • 外国人観光客にも同じことしてるのではないかと心配になる。お願いだからやめてほしい。

こうした意識や習慣が無意識のうちに続いていることに、違和感を抱く人は少なくありません。時代に合わない慣習は見直し、誰もが心地よく過ごせる対応が求められるのではないでしょうか。

女性側ではなく真ん中に置けばいい

そのため、「おひつは女性の前」と決めるのではなく、柔軟に対応できるようにしてもらったほうが良いという意見もありました。

  • おひつは間に置けばいいのに。もしくは「どちらに置いたらいいですか?」と聞けばいい
  • どのくらい食べたいかは人によるから、自分でご飯よそえるようにしたほうがいいと思う。

最近では、おひつを真ん中に置く施設も増えたようで、これまでの考え方が見直されているのかもしれません。

  • 私の感覚では、おひつを真ん中に置いたりする旅館も多いので、いい時代になったと思う。
  • いつも間に置かれています
  • 「どちらにお置きしましょうか?」と聞いてくれる気の利いた宿もある

私はこうしています

なかには、嫌な思いをしないように働きかける人も。

  • 旅館でおひつを持ってきてもらったときは、置く前に「夫のほうに置いてください」と言っている
  • 私たち夫婦は、いつもそれぞれでよそって食べるスタイル
  • 夫と2人で旅行に行ったときも、好きな量を自分で入れるように伝えている
  • 社員旅行で女性陣の前におひつを置かれたときは、それぞれ自分の分を盛ってから中央に押しやりました

そんななか、男性の対応の良さに感謝する声も見られました。

  • 夫の両親と私、夫で旅館に行ったとき、私の前におひつとお茶碗が置かれたけど、夫のお父さんが全員分もってくれた

小さな場面でも、誰かが率先して動くことで空気が変わることもあります。相手を思いやる行動が、古い慣習を自然に手放すきっかけになるのかもしれません。

他の場面でも

他の場面でも、性別による対応の差を感じることがあるようです。

  • かなり年下の男性社員と一緒に営業で会社訪問しても、相手の担当者は必ず男性の方に先に名刺を渡す
  • 家でも車でも、名刺だけを男性に渡す店が多い
  • 夫の上司からは、なぜか夫を支える前提で話される

こうした些細な場面の積み重ねが、無意識の偏見を感じさせることもあります。性別にかかわらず、個人として対等に扱われる社会が求められる時代なのではないでしょうか。

みなさんはどう思いますか?

今回は、「旅館に行くと、女性側におひつを置かれてしまう」ことについて、SNSの声を中心に紹介しました。

同じような経験をした方は多く、不快な思いをしたという声が目立ちました。そんななか、「女性に押し付ける考えは古い」といった声もあるように、これまでの考えを見直すべきという意見も。

旅館側に悪気があるとは限らないものの、時代に合わせた対応が求められているのかもしれません。小さな気づきや違和感をきっかけに、誰もが気持ちよく過ごせるように、サービスの在り方を見直していくことも大切でしょう。

皆さんは、この問題についてどのように考えますか。