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「Switch 2に続きホテルも転売被害か…」東横インが名指しで注意喚起…元ホテルマンに聞いた“一件のウラ側”

  • 2025.6.20
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

6月5日に「Nintendo Switch 2」が発売され、世間の注目度が増している「転売問題」。転売業者だけでなく、購入する人々にも批判的な眼差しが向けられているようです。しかし、転売問題は「Nintendo Switch 2」に限った話ではない様子。

実は、日本の人気ホテルチェーンである東横インが6月16日に発表した注意喚起が話題になっています。なんと、ホテルの空室枠が海外予約サイトで転売されており、さまざまなトラブルが発生しているそうです。

SNSでは自分も海外予約サイト(Agoda等)から予約した結果、トラブルに遭ったという内容のコメントが多数。できる限り利用は控えるべきという趣旨の投稿も少なくありませんでした。

はたして、世の中の人は東横インの注意喚起を受けて、どのような考えを抱いているのでしょうか?詳しくご紹介します。

東横インの注意喚起が話題に

東横インは6月16日、公式ホームページにて「【注意喚起】一部の海外予約サイト(Agoda等)ご利用時のご注意事項」を公開しました。

驚くべきことに、東横インが提携サイトに提供している空室枠が、一部のエージェントにより、海外予約サイト(Agoda等)で転売される事件が生じているのだそう。それにより、下記のようなトラブルが起きているそうです。

・お客さまがご予約した情報がホテルに通知されず、お部屋の確保がされていない
・お客さまの予約されたお部屋や日付とは異なった情報がホテルへ通知され、正しい部屋タイプや日程のお部屋が確保されない
・お客さまの予約完了からホテルへの予約通知に数日のタイムラグがあるため、ホテルでご予約の確認ができない
・ホテルで設定した宿泊料金よりも大幅に高い料金で販売されていることがある。
キャンセル不可で販売されることがある。

参考:東横イン「【注意喚起】一部の海外予約サイト(Agoda等)ご利用時のご注意事項」
https://www.toyoko-inn.com/news/38DF8/

予約したはずなのに部屋が用意されていない、本来の宿泊料金よりも高額な料金を請求される、キャンセルできない…どれもなかなか深刻なトラブルです。

また、手続きの関係上、予約した(はずの)ホテルに連絡しても対応してもらうことは難しいそう。

そのため、東横インは「一部の海外予約サイト(Agoda等)からのご予約については、お客さまご自身で予約されたサイトへお問い合わせしていただくようお願いしております」としています。

トラブルを防ぐためには?元ホテル従業員に直撃取材!

こういったトラブルから身を守るためには、どのようにすれば良いのでしょうか?

現在は旅行会社に勤務されている、元都内大手ホテルチェーン従業員の方にお話を伺いました。

---このようなトラブルはどういった仕組みによって起こるのでしょうか?

宿泊施設のルールの抜け穴を使ってビジネスをする巧妙な手口だと思います。宿泊をする際、ホテル側は原則として宿泊者の情報を確認することが法律により義務付けられています。

ただし、航空券のように予約と同時に情報を決定する必要はないため、事実上予約者が利用する部屋以外の予約も可能です。それを逆手にとり、大型の団体を装って予約サイトから同一人物の名義でいくつも部屋を予約し、転売された部屋に名前を当てていくのです。

旅行会社主催のパッケージツアーなどのように見ず知らずの方同士で宿泊することはよくあることですし、名義変更を自由におこなえるホテルもあるので、キャンセル無料期間が定められている場合、期日までに転売できなかった部屋に関しては、期間内にキャンセルしてしまえば身銭を切ることがなく、都合がいいのでしょう。

---ご勤務中、こういったトラブルはありましたか?

同様の事例かは分かりませんが、海外から、同一名義による複数の予約が入っていたことがありました。

ホテル側としては適切な予約であるかを判断するために、予約者へ確認の連絡を行ったりクレジットカードの登録がある場合は有効なクレジットカードであるか等を確認しています。基本的には、団体の場合は幹事様とやり取りすることが重要なので、その点を重きにおいて予約の内容を精査しています。

---このようなトラブルに遭わないために、客側はどのようなことに気をつけたら良いでしょうか?

施設のHPから予約することが大切です。原則として、施設が運営する公式HPがどこのHPよりも信頼度が高いです。

「公式のHPには空室があるが、海外サイトでは空きがない」ということは多々ありますが、その逆についてはあまりないはずです。金額についても公式HPにて最安値で販売されていることが多いので、海外サイトに掲載されている金額と見比べることも大切です。

場合によってはホテルへ直接お問い合わせをしても良いかもしれませんが、今回のようにホテル側が認識していないケースもありますので一概に問題が解決するとも限りません。

---公式HPが最安値であることが多いのですね。有意義なお話をありがとうございます。まずは公式HPを確認するのが第一ですね。

実際にトラブルに遭った方も少なくない

SNSでは、ホテルの空室枠まで転売される時代が来たことに、驚いている方も少なくないようです。

実際に海外予約サイト(Agoda等)を利用した結果、トラブルが起きたという趣旨の投稿もありました。

  • 私もトラブルに遭いました。ホテルからも空室枠の転売って言われたな…。
  • Agodaは本当にトラブル起きるよ。予約したはずなのに、勝手に別の部屋にされたことがあります。
  • Agodaで予約したのに、勝手に取り消しされていたことが…。それ以来使ってないです。

もちろん、安心して利用できる海外予約サイトも少なくないでしょう。しかし、それを見分けることはなかなか難しいかもしれません。

そのためか、SNSでは海外予約サイト(Agoda等)の利用は控えるべきという内容のコメントが多数。

  • Agoda、たまにこういうことあるよね。
  • 海外予約サイトはトラブル多いし使わない方がいいよ。
  • 家族にAgodaは予約できないことあるって言われたな。こういうことだったんだ。

公式HPからの予約が一番確実

そのためか、東横インに対して海外予約サイトとの提携を停止してほしいという趣旨の意見も。

  • 海外の予約サイトと提携しないでほしい…。
  • 海外予約サイトからの予約は停止にしたほうがよさそう

また、結局公式HPなどから予約することが一番確実であるという内容のコメントも少なくありませんでした。

  • やっぱり公式HPから予約するのが一番確実だよね。
  • 私は宿泊先に直接予約するか、信頼できるサイトしか使いません
  • 公式サイトから予約するのが安心安全だよな〜。

みなさんはどう考えますか?

今回は、東横インの注意喚起に対する世の中の人の考えをご紹介しました。

海外予約サイト(Agoda等)の利用に慎重にならないといけないと感じた方も多いようで、実はすでにトラブルに遭ったことがあるという人も多数。

公式ホームページから予約するのが一番確実であるという内容のコメントもたくさんありました。

みなさんは、この問題についてどのように考えますか?