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痛みを感じやすいってウソ?本当?キッズ脱毛についての疑問にアンサー

  • 2025.4.22

最近、広がりつつある「キッズ脱毛」。自分が親になったときの選択肢として今から知識を入れておきたいもの。今回は、「キッズ脱毛」について、リゼクリニック新宿東口院の美容皮膚科医・赤岩優妃先生に素朴な疑問をぶつけてみました。

子どもが脱毛して良い年齢はいつからですか?

医療脱毛において「何歳から施術が可能」といった明確なエビデンスはありません。そのため、本人が体毛を気にし始めたり、自己処理を行うようになった段階が一つの目安といえます。

ただし最近では、「3歳から脱毛可能」といった低年齢向けをうたうクリニックやサロンも見られますが、重要なのは“本人が脱毛を望んでいるかどうか”という点です。施術には多少痛みも伴うため、施術中の注意点を理解し、きちんと納得した上で受けることが大切です。

また、クリニック・サロンを選ぶ際は以下のようなポイントも大切です。

•子どもの意思を尊重し、納得した上で施術をしているか
•施術方法や副反応について、本人・保護者へわかりやすく説明しているか
•不安を感じやすい子どもに対して、適切な声かけやサポートがあるか

複数の施設を比較検討し、公式サイトや口コミをチェック。無料カウンセリングを活用して疑問点をしっかり解消した上で、納得できる場所を選びましょう。

リゼクリニックでは、8歳以上(小学3年生の春休み以降)のお子さまの施術を受け入れており、未成年者のカウンセリング・契約には保護者の同席が必要です。

子どもが脱毛するメリットを教えてください

体毛を気にして悩む子どもは少なくありません。毛深いことを理由にからかわれたり、いじめの原因になってしまうこともあるようです。なかには、親に相談できずに自己処理を始め、カミソリでのケガや肌トラブルをきっかけに悩みが発覚するケースも。脱毛は、そうした悩みを軽減し、子どもの精神的な安定につながる選択肢のひとつです。また、脱毛によって自己処理の頻度が減り、カミソリや除毛剤による肌トラブルの予防にもつながります。肌への負担が減ることで、結果的に美しい肌を保つことにも寄与します。

子どもの方が痛みを感じやすかったり、性別によって痛みに違いが出たりするのでしょうか?

痛みの感じ方には個人差があり、照射する部位や毛の密度・太さ、皮膚の状態や体調、使用する機器によっても変わってきます。特に、日焼けした肌や毛が太く密集している部位、乾燥した肌などは、痛みを感じやすい傾向にあります。

そのため、日中の屋外活動が多い子どもや、毛が太く濃くなりやすい男性は、大人や女性と比べて痛みを感じやすいケースが多いといえます。子どもは日常的に屋外活動が多く、日焼けしやすい傾向があります。日焼けした肌や乾燥肌では痛みが強く出やすいため、施術時期や肌の状態についても十分に注意が必要です。

・医療脱毛のリスクと、子どもならではの注意点

医療脱毛では、医療用レーザーを使用するため、年齢にかかわらず火傷や赤み、毛嚢炎などの肌トラブルのリスクがあります。また、施術前後の紫外線対策や、施術後の肌を清潔に保つこともとても重要です。子どもは体育や部活動など屋外で過ごす時間が多く、紫外線対策が不十分になりがちです。また、汗をかいたあとに十分なケアができないと、肌トラブルにつながる可能性も高くなります。こうした点を、本人だけでなくご家族も理解しておくことが大切です。

・医療脱毛が可能かどうかは医師の判断が必要です

脱毛を安全に受けられるかどうかは、年齢だけで判断できるものではありません。健康状態や皮膚の状態をもとに、医師が慎重に見極める必要があります。そのため当院では、施術前に必ず医師がカウンセリングを行い、過去および現在の病歴を確認したうえで、脱毛の可否を判断しています。たとえば光線過敏症の中には、レーザーや光の照射によって重篤なアレルギー反応を引き起こすケースもあります。一方で、自分では日光アレルギーだと思っていても、実際には問題なく脱毛できる場合もあります。まずは医師に相談し、脱毛が可能かどうかをしっかり確認することが重要です。

子どもが脱毛をするにあたって親が把握しておくべきことを教えてください

、第二次性徴(男子10〜13歳、女子8〜12歳頃)より前の時期では、まだ生え揃っていない毛も多く、脱毛の効果が安定しにくい場合があります。そのため、回数が多く必要になったり、成長とともに新たな毛が生えてくる可能性もあります。
※これから生えてくる毛に対しては、あらかじめ脱毛することはできません。

・本人の意思が定まっていないなかで、親の意向のみで脱毛する事はおすすめできません

お子さまがまだ自分の意思をはっきり持てていない段階で、親御さんの判断だけで脱毛を進めることはおすすめできません。

医療脱毛では、施術中に目を保護するアイカバーをしたり、多少の痛みが伴うため、不安や恐怖を感じることもあります。また、肌トラブルのリスクもゼロではありません。本人の希望ではなく親の意向だけで通院が続くと、脱毛そのものが心身の負担になってしまう可能性もあります。

「自分が毛深いことに悩んできたから、子どもには同じ思いをさせたくない」
「毛が濃いことで、いじめられてしまうのではと心配」
そういった親心から脱毛を考えるケースも多く耳にします。

ですが、親が悩んできたことを、子どもも同じように感じているとは限りません。体毛があっても、本人が特に気にしていないのであれば、無理に脱毛する必要はないのです。大切なのは「親がどう思っているか」ではなく、「子ども自身がどう感じているか」。

そのため、子どもの意思がはっきりしないうちに、親の判断だけで脱毛を決めることは慎重になるべきです。

最近では「キッズ脱毛」という言葉も広まりつつありますが、本人の気持ちを置き去りにして、「毛がないのが当たり前」といった誤ったイメージだけが先行してしまうのは望ましくありません。

大切なお子さまのために、親御さんにはぜひ、正しい知識と理解を持ったうえで、子どもに寄り添った選択をしていただきたいと思います。まずは、体毛に関する悩みがあるのかどうかを丁寧に受け止めてあげてください。そのうえで、脱毛も“選択肢のひとつ”として考えてみてはいかがでしょうか。

教えてくれたのは

美容皮膚科『リゼクリニック』新宿東口院 美容皮膚科医 赤岩優妃先生

出典: 美人百花.com

全国26院展開 医療脱毛・美肌治療を行う『リゼクリニック』 (男性はメンズリゼ)の美容皮膚科医。さまざまな資格を持つ、美容のプロ。 リゼクリニック公式YouTubeインスタグラムにて、タメになる美容知識を日々発信中。日本美容外科学会会員・日本医師会認定産業医・ボトックスビスタ認定医・ジュビダームビスタ認定医・厚生労働省指定オンライン診療研修修了医・アメリカ心臓協会ACLSプロバイダー。

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