デミ・ムーア、オスカーを逃すも落ち込まず「自分の未来を信じている」

3月に開催された第97回アカデミー賞で、40年超のキャリアで初めてノミネートされたデミ・ムーア。惜しくもオスカーは、『ANORAアノーラ』のマイキー・マディソンの手に渡ったが、自分の未来に期待を抱いていたようだ。マイキーの受賞を予感し、発表直前のCM休憩にはマネージャーにそう囁いたと『タイム』誌のインタビューで明かした。

「マネージャーの耳元で『マイキーが獲ると思う』と囁いたんです。なぜかはわからないけれど、そう思った。とても落ち着いていましたし、悔しいと思いませんでした。まったく落ち込んだり、ネガティブな感情はありませんでした。ただ自分の未来を信じていたし、どんな展開になろうと信じ続けています」

1990年の『ゴースト／ニューヨークの幻』で大ブレイクを果たしたデミは、90年代に大作映画への出演が続くも、その後にキャリアが停滞。美と名声に固執する元スター俳優を演じた『サブスタンス』（2024）で劇的な復活を遂げ、ゴールデン・グローブ賞（コメディ＆ミュージカル）やクリティクス・チョイス・アワード（放送映画批評家協会賞）、SAG賞（全米映画俳優組合賞）に輝き、アカデミー賞も最有力視されていた。

オスカー授賞式の翌日、デミはドレスアップの舞台裏をインスタグラムに投稿。「このアワードシーズンが終わりに近づき、私は今、感謝の気持ちで胸がいっぱいです。生涯最高の旅路でしたが、まだまだ始まったばかりです！ 私のチームや一緒にノミネートされた俳優の皆さん、この体験を喜びと光で満たしてくれた全員に感謝します」と綴り、「そしてマイキー・マディソンに盛大な祝福を送ります……彼女の次回作が待ちきれません」とエールを送っていた。

現在、デミはビリー・ボブ・ソートンやジョン・ハムらと共演する人気ドラマ「Landman（原題）」のシーズン2を撮影中。この後は、気鋭ブーツ・ライリー監督の『I Love Boosters（原題）』で、キキ・パーマーやラキース・スタンフィールドらと共演する予定だ。

Text: Tae Terai

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