緑に癒やされる！自然豊かな国内“オアシス宿”おすすめ15選

木々のざわめきや香りに包まれる、全国の癒やしの宿をラインナップ。ワーケーションにも◎

緑萌えるシーズン真っ盛り！ だけど、年度も新しくなりアクセル全開の忙しい日々ばかりで、たまには自然の中で立ち止まって深呼吸がしたい……と感じている人も多いのでは？ そこで、緑に恵まれたロケーションが魅力の、全国にある“オアシス”な宿を厳選してご紹介。

都心から週末にサクッと行ける場所もあるので、心ゆくまで森林浴や散策を楽しんで、溜まった心と体の疲れを癒やしてみて。ワーケーションやホカンスでの利用もおすすめ。

１．箱根リトリート före & villa 1/f

都心からもアクセス良好な箱根・仙石原の山中にある「箱根リトリートföre & villa 1/f」は、北欧リゾート風のスタイリッシュな宿。

標高700メートルに位置する5.5万平方メートルの広々とした敷地内に、モダンなホテル「före（フォーレ）」と、ヴィラエリア「villa 1/f（ヴィラ ワンバイエフ）」、大正3年創業の旅館を改装した料亭、薪火レストランやカフェラウンジ、フリーラウンジ、温浴施設などが点在する。

全3棟、4タイプ計37の客室からなる「före」も、全18棟それぞれが完全独立型となっている「villa 1/f」も、どちらもおしゃれな友人宅のような落ち着きと洗練されたテイストが印象的。

よりプライベートを重視したいなら、ヴィラタイプをチョイスしよう。2024年夏には新たに「いぶきVILLAエリア」ができ、7棟のヴィラが仲間入りしたところだ。

18棟すべてに、薪ストーブや24時間自動で強羅の天然温泉湯が張られる檜の内風呂が設けられており（うち5棟には露天風呂も）、過ごしやすさ・使いやすさも十分。

清々しい目覚めを迎えたら、澄んだ空気の中でのストレッチや、自分でお茶をブレンドして賞味する体験などに参加してみてはいかが？ 周囲の自然と共鳴しながら心身ともにリセットすれば、おおらかな気持ちで一日を始められるだろう。

おこもりステイももちろんいいけれど、「箱根ガラスの森美術館」や「箱根ラリック美術館」、「ポーラ美術館」などにも近く、観光の拠点としてもしっかり機能してくれる。

箱根リトリートföre & villa 1/f
住所／神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286-116
tel. 0460-83-9090

２．奈良偲の里 玉翠

2023年、伊豆半島ユネスコ世界ジオパークのジオサイト（地質学的に重要な価値のある場所）にも登録されたことで、温泉マニアたちからも改めて視線を集めている、伊豆の熱川（あたがわ）温泉。

「奈良偲の里 玉翠（ならしののさと ぎょくすい）」は、そんな熱川の奥地の閑静な森の中にある、知る人ぞ知る老舗湯宿だ。

今となっては貴重な温泉管理のエキスパート「湯守り（ゆもり）」がおり、天候や気温に合わせて、源泉をベストな温度に日夜調節してくれている。

2024年には創業110年をマークし、周年を記念した客室リニューアルやテラスの新オープンなどを終えているので、今こそ泊まるのにちょうどいいタイミング。

客室は9タイプ全13室、すべて源泉かけ流しの風呂を備え、テラスに足湯があるものや半露天風呂があるもの、檜の露天風呂を備えたタイプなど、多彩な選択肢が揃う。

野趣に富んだ露天風呂付きの大浴場と2つの貸し切り露天風呂もあり、そよ風や木漏れ日に抱かれつつ、日がな温泉三昧というぜいたくもできる。

温泉から上がったら、敷地内にある和風庭園と竹林庭園をのんびり見て回り、深呼吸しながらチルアウトを。ドリンク片手にウッドデッキでまどろむのも乙なもの。

また宿までの道中や周辺には、錦ヶ浦や大室山、城ヶ崎海岸、一碧湖といった自然美を堪能できるスポットが数多くあるので、アクティブ派も満足できるはず。ぜひ行き帰りに立ち寄ってみよう。

奈良偲の里 玉翠
住所／静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本39-1
tel. 0120-07-2170

３．シャレーアイビー定山渓

北海道・札幌の奥座敷、定山渓（じょうざんけい）温泉街にある「シャレーアイビー定山渓」は、目の前に流れる豊平川のせせらぎをBGMにしながら滞在できる、スモールラグジュアリーホテル。

生い茂る木々に包まれ、隣接する建物もなく、ぜいたくな秘密基地のようなステイが叶うこの宿は、まさに大人のための場所といえる。

4タイプ26室ある客室はすべてスイート仕様で、モダンな和洋折衷スタイルと木のぬくもりが特徴。しかも、プライベート展望風呂温泉付きなのがありがたい（客室の風呂に加え、温泉大浴場と露天風呂もあり）。

最小でも67、最大で137平方メートルの広さなので、おひとりさまからファミリーまで、ゆったり快適に過ごせる。

大きな窓から雄大な景色を眺めつつ、天然温泉で体の芯まで温まったら、館内の「スパ ニクル」で、アイヌの伝統と北海道の自然の要素を組み込んだトリートメントも体験しておきたいところ。

一面がガラス張りになったシックなラウンジでは、北海道の銘菓やドリンクが24時間いつでもいただけるので、絵画のような豊平川と雪見台の麗しい景観を味わいつつ、ここで観光プランを練るもよし。

なお定山渓は国内有数の紅葉の名所としても有名なので、晩秋に訪れるのもイチオシ。札幌駅からの直行バス（約60分）もあるためアクセスしやすい。

シャレーアイビー定山渓
住所／北海道札幌市南区定山渓温泉東3-231
tel. 011-595-2088

４．おちあいろう

2024年に創業150周年を迎えた伊豆の老舗旅館「おちあいろう」は、泊まれる登録有形文化財としても名高く、多くの人に支持され続けている温泉宿だ。2本の川が落ち合う場所にあることから、この名前がつけられたという。

天城（ご存じ、石川さゆりの名曲『天城越え』で有名）の雄大な山並みを臨む伊豆半島のほぼ中心、豊かな森の中に立ち、わざわざ行きたくなる“隠れ家”なムードがたっぷり。

島崎藤村や川端康成、北原白秋といった名だたる文人墨客に愛されてきたことでも知られており、客室は意匠がすべて異なる16室＆1棟というラインナップ。露天風呂や半露天風呂が付いた部屋もあるので、吟味して予約しよう。

ほとんどの客室から四季折々の美しい自然や立派な庭園ビューを楽しめるので、鳥のさえずりや木々のざわめきに包まれ、時間を忘れて心穏やかに過ごせるはず。

落ち着いた和の風情や建築美も、すみずみまでチェックしておきたい。

また、2024年12月にオープンした、専用露天風呂とサウナを備えた一棟貸し切りの別邸「石楠花（しゃくなげ）」（写真）も要チェックを。3階建てで最大12名まで泊まれるため、グループでにぎやかに過ごすのもおすすめ。

敷地内にはフォトジェニックな吊り橋や清らかな川があり、自転車の貸し出しもしているので、森林浴や気分転換にもぴったりだ。

散策後は自慢の洞窟風呂やサウナ、貸し切り露天風呂を気が済むまで堪能して。

おちあいろう
住所／静岡県伊豆市湯ケ島1887-1
tel. 0558-85-0014

５．yl&Co.Hotel in Mt.Fuji

富士山のふもと、標高1000メートルの森の中に立つ「yl&Co.Hotel in Mt.Fuji（イルアンドコー イン マウントフジ）」は、一棟貸しタイプのホテル。

3000平方メートルを超える敷地内で、かつて撮影スタジオだった建物をリノベーションした、海外の別荘のような美ビジュアルの宿がゲストを出迎えてくれる。

中に入ると、木のぬくもりと無機質さが絶妙なバランスの、天井高5メートルの広々とした空間が広がり、開放的でありつつ落ち着いたムードが漂う。

独立した2部屋があり最大10名まで宿泊できるようになっており、都会の喧騒から離れてのグループ旅行やワーケーションにもぴったりだ。

素泊まりもできるが、夕朝食をつけることも可能。キッチン付きで調理器具や食器類などもひと通り揃っているため、土地の食材をたっぷり買い込んで、みんなで料理に勤しむのもいい。

コンシェルジュもおり、テントサウナや焚き火、BBQなどもオプションで追加できるので、事前にいろいろ相談しておくのが吉。

河口湖や西湖など、大自然を思い切り満喫できるスポットにも近く、その立地を存分にいかした充実の時間を心ゆくまで過ごしてみて。

yl&Co.Hotel in Mt.Fuji
住所／山梨県南都留郡鳴沢村鳴沢5555-3
tel. 050-1265-7988

６．温泉山荘 だいこんの花

仙台市から車でおよそ50分、400年の歴史を持つ遠刈田（とおがった）温泉がある宮城県の蔵王連峰。その裾野に広がる約1万坪の雑木林に入ると、湯宿「温泉山荘 だいこんの花」に辿り着く。

自然と一体化しながらの宿泊を求めている人にとって、林にすっぽりと包まれたこの静かな宿は、まさに理想的。雪のシーズンもいいが、緑が見事なこれからの季節もおすすめ。

5つのエリアに12棟18室の客室があり、うち14室には露天風呂または半露天風呂が付いている。すべて自家源泉かけ流しで、地形や木々をいかした大風呂、趣きの異なる4つの貸し切り露天風呂（予約不要）もあり、館内だけでも森林浴と湯巡りを十分に楽しめるのがありがたい。溶岩浴施設もある。

渓流の音と木立を吹き抜けるそよ風に包まれながら、森の中に浮かぶように造られた露天風呂や、秘湯さながらの露天風呂に浸かれば、体の芯まで癒やされるはず。

東北の地酒とともに、自家菜園で採れた山の恵みや地元産の素材など、野菜をメインにした里山料理の夕食に舌鼓を打ったあとは、再び温泉三昧もよし、周囲に散歩に出かけるもよし、居心地のいい部屋でゴロゴロするもよし。

野生のリスが窓辺にひょっこり現れたり、6～7月には蛍を見られたりと、大人も童心に帰った気分でステイを楽しめる。

温泉山荘 だいこんの花
住所／宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字遠刈田北山21-7

７．ホテリ・アアルト

国内屈指の高原リゾートのひとつに数えられる、裏磐梯。その森の中に佇む「ホテリ・アアルト」は、益子義弘ら3人の建築家が築40年の山荘を美しく生まれ変わらせた隠れ家風のホテル。

磐梯山や桧原湖、五色沼といった風光明媚なスポットが周囲に点在し、雄大な自然に包まれて羽を伸ばしたい人には最適の宿だ。

ひとつずつスタイルが異なる部屋は、離れを含めて全17室。シンプル＆シックななかに、「アルネ・ヤコブセン」のスワンチェアや「アルテック」のスツール、ハンス J. ウェグナーによるチェアといった名作家具やオブジェが置かれ、北欧デザインマニアには特におすすめ。

すべての部屋から森や山が見え、木の香りや木目の美しさにホッと心が休まるはず。

4名まで利用できる1棟貸し切りの「アアルト・ロッジ」もあるので、グループで訪れるならそちらも合わせてチェックを。

ここでは、みずみずしい木々が茂る散策路を歩き、ホテルの真横にある澄み切った沼を眺めて、一日中ゆったり過ごすのが正解。温泉好きなら、源泉かけ流しの露天風呂と内湯にもたっぷり浸かっておいて。

東京駅からのアクセスも3時間ほどなので、週末のデトックス旅やワーケーションにもぴったりといえる。

ホテリ・アアルト
住所／福島県耶麻郡北塩原村大字檜原字大府平1073-153
tel. 0241-23-5100

８．ホテルキーフォレスト北杜

山梨県・八ヶ岳の森にある「ホテルキーフォレスト北杜（ほくと）」は、建築家の北川原温が手がけた、自然とアート、ふたつの美を一緒に味わえる全6室のスモールブティックホテル。

好奇心をくすぐるモダンでアーティスティックな建築は、このエリアがかつて縄文時代の中心地だったとされているところからインスピレーションを受けているそう。

すべて52平方メートル以上ある部屋は、内装も当然スタイリッシュ。草木のざわめきや鳥のさえずりに包まれて、落ち着いて心地よく過ごせそうなムードが漂っている。

ウェルネス愛好家なら、ホテル本館から徒歩3分の森にある、専属アーユルヴェーダ施術師がオーダーメイドでコーディネートする1室のみのスペシャルルーム「アーユスヴィラミセン美先」への宿泊もおすすめ。

晴れた日には富士山や八ヶ岳、南アルプスまでが見え、夜には見事な星空が広がる屋上で、友人やほかの宿泊客とドリンク片手に語り合うのもまたいいものだ。

宿泊すると、すぐ近くにある「中村キース・ヘリング美術館」に無料で入館できるほか、館内ではシーズンごとに変わるアート作品の展示なども実施されているので、アート好きなら一度は泊まっておきたい。

ホテルキーフォレスト北杜
住所／山梨県北杜市小淵沢町10248-16
tel. 0551-36-8755

９．緑霞山宿 藤井荘

長野県・高山村の山あいに立つ「緑霞山宿（りょっかさんしゅく）藤井荘」は、森鴎外や与謝野鉄幹・晶子ら大家たちがこよなく愛したことで知られる、長い歴史を誇る秘湯旅館。

幽玄さ漂うロケーションと情緒たっぷり、厳かな雰囲気を湛えた宿の姿は、どこか懐かしく心をくすぐってくれる。

到着してひと息ついたら、まずは絶景ラウンジへ直行を。松川渓谷に向かって張り出した、約27メートルものカウンターから臨む緑のパノラマビューに圧倒されよう。

和室・和洋室・露天風呂付き客室から選べる4タイプ全20室の部屋は、低層の数寄屋造りで全室が渓谷に面しており、自然との一体感を堪能できるのがありがたい。

泊まるなら、2022年に新たにできた客室「藤」か「山桜」をチョイス。

亡き彫刻家・鈴木政夫が命名した散策路「ふれあいの路」も必訪。渓流に繋がる道をのんびり散歩してマイナスイオンをたっぷり浴び、緑に囲まれた温泉で旅の疲れを癒やせば、生まれ変わったようにリフレッシュできるに違いない。

小布施や戸隠、長野市など、近隣の観光名所にも必ず足を延ばしておこう。

緑霞山宿 藤井荘
住所／長野県上高井郡高山村山田温泉3563
tel. 026-242-2711

１０．湖畔遊

高知市から車で約40分、県北東の山間部・物部川の中流に位置するここ「湖畔遊（こはんゆう）」は、1日わずか3組限定の静かな宿。

“ナチュラル”をコンセプトとしているだけあって、木のぬくもりが感じられる美しい部屋や、無農薬の自家栽培野菜をふんだんに使った食事、天然温泉など、いろいろな要素でゲストの心と体をほぐしてくれる。

3部屋すべてに、眺めのいいデッキテラスと、自家源泉かけ流しの露天風呂（全国的にも希少な、体への負担が少ない天然にごり湯アイソトニック温泉という点も◎）を完備。さらには、こだわり抜いた最高峰のヴィンテージオーディオが備わっているのも高ポイントだ。

滞在中は、ずっと部屋にこもっていたくなってしまうこと請け合いだ。

風の音を聴きながら露天風呂にのんびり浸かるもよし、併設のカフェでオーダーしたオーガニックコーヒーを飲みながらテラスでぼーっと過ごすもよし、周囲の自然と溶け合い一体化するようなつもりで、リセットしてみよう。

大人の休日にこそふさわしい宿として、ぜひ覚えておきたい。

湖畔遊
住所／高知県香美市香北町有瀬100
tel. 0887-59-4777

１１．御宿 竹林亭

古くから神聖な山としてあがめられてきた、佐賀県武雄市の御船山（みふねやま）。そのふもと、御船山楽園の中に佇む「御宿 竹林亭（おんやど ちくりんてい）」は、約15万坪の敷地にわずか11室のみという、豊かな自然が自慢の旅館だ。

“庭屋一如（ていおくいちにょ）”という言葉をモットーに、庭や建物、四季、自然、周辺の環境が一体となった癒やしの空間をつくり、分かち合うことを目指しているという。

和洋室が6つ、和室が5つのラインナップで、最小の部屋でも58平方メートル、最大で250平方メートルもあるので、大家族やグループもゆったりと過ごすことが可能。

また、11室のうち4室は専用散策路で御船山楽園と直接繋がっており、自由に行き来できるため、美しい庭をとことん愛でたい人はそちらを予約しよう。

御船山楽園には、桜やつつじ、藤、あじさい、もみじなどさまざまな花や草木が生い茂り、いつ訪れても四季の美しさを感じられるようになっている。

なお御船山楽園では毎年、チームラボのアート展『チームラボ かみさまがすまう森』も大好評。宿の近くには1300年の歴史を誇る古湯・武雄（たけお）温泉の温泉街もあるので、そこへ足を延ばしてみるのもいいだろう。

緑が深まるこれからの季節、しっとりと風情あふれる庭と山の自然を、存分に楽しみたい。

御宿 竹林亭
住所／佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
tel. 0954-23-0210

１２．THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田

長野県の御代田町（みよたまち）、浅間山を望む小高い森にそっと立つオーベルジュ「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」は、グルメな大人こそ泊まりたい1軒。

さまざまなレストランを全国展開する「ひらまつ」らしい、フランス料理＆イタリア料理の2つのレストランや、森の中のテーブルでいただく料理、麗しい自然や温泉が、ゲストの心と体をじんわりと満たしてくれる。

6万平方メートルを超える敷地の広さながら、本館とヴィラ9棟、客室数は合計わずか37というこのゆとりが、実にラグジュアリー。

客室の面積は最小でも100平方メートル以上で、すべてにテラスと半露天風呂が備わっており、部屋にいながら森林浴気分が味わえるタイプもある。

愛犬と緑に囲まれて過ごしたい人は、「ドッグヴィラスイート」を予約しよう。

ヨガや乗馬トレッキングなどのアクティビティや、TAKIBIラウンジ、不定期で行われるマルシェ、ワークショップといったイベントも充実。

また、森の中にあるトリートメントルームでは、ウェルネス・プログラムや季節ごとのメニューも受けられるので、リラックスしながら五感を充足させる、とっておきの滞在を楽しんでみて。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田
住所／長野県北佐久郡御代田町塩野375-723
tel. 0267-31-5680

１３．星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル

特別名勝及び天然記念物として愛される、青森県の十和田八幡平国立公園に属する奥入瀬（おいらせ）渓流。

そのほとりに構えられた「奥入瀬渓流ホテル」は、「星野リゾート」が手がけるこの土地唯一のリゾートホテルとして、オープン以来高い人気を誇っている。リピーターも多い。

客室は、計7タイプ全187室。客室温泉付きや、半露天風呂付きの部屋もあるので、気分に合わせて選んでみよう。

なかでもイチオシは、最大6名まで宿泊できるラグジュアリーな「渓流スイートルーム」。人気の部屋なので、早めに予約しておくようにしたいもの。特に、新緑の季節や紅葉シーズンは混み合うので、要注意。

いろいろな過ごし方ができるのも、この宿の大きな特徴。川音に癒やされながら2つの露天風呂（ひとつは館内、もうひとつはホテルより車で5分の場所に位置し、6〜11月の期間限定での貸し切り利用）に浸かったり、テラスでゆったり朝食やシャンパンを堪能したり……と、館内だけで過ごすのもアリ。

または、お花見ならぬ「お苔見」や、国立公園のプライベートツアー、渓流オープンバスツアーなど、外の豊かな自然を満喫できる豊富なアクティビティにトライするのもいいだろう。

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
住所／青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
tel. 050-3134-8094

１４．sankara hotel&spa 屋久島

“一生に一度は行きたいデスティネーション”として世界的に高い注目度を誇る、鹿児島県の世界自然遺産・屋久島。その森に佇むのが、オーベルジュタイプのリゾートホテル「sankara hotel&spa 屋久島」だ。

原始の森にすっぽりと抱かれるようなロケーションで、島の息吹を感じつつリュクスなステイを求めている人にとっては、うってつけの宿といえる。

客室は、トリートメントを受けられるインスパルームや、自然を楽しめるアウトバスを備えたスイートルーム、海に面したウッドデッキ付きのヴィラスイートなど、7タイプ全29室が揃っている。おこもり派もしっかり満足できるラインナップだ。

さらに、すべての部屋に専用のバトラーが付き、滞在をより充実したものにしてくれるのも嬉しい限り。ステイ中はいろいろと頼ってみたくなるはず。

サンスクリット語で“天からの恵み”を意味する「sankara」というホテル名のとおり、食・空間・バトラーサービスが、各ゲストたちに合ったぜいたくな時間を演出。

ヘルシーかつスタイリッシュな食事に舌鼓を打ったら、かぐわしく濃い緑の中で森林浴をたっぷり楽しんで、母なる自然のパワーを心身にチャージしてみて。

sankara hotel&spa 屋久島
住所／鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生字萩野上553
tel. 0800-800-6007（予約専用ダイヤル）

１５．ホテル椿山荘東京

23区内で緑が豊かなホテルといえば、やはり「ホテル椿山荘東京」が外せない。

ここの顔とも呼べるのが、約5万平方メートルにも及ぶ総敷地面積のなかに広がる、元総理大臣・山縣有朋によって造られた広大な日本庭園。

京都の「無鄰菴（むりんあん）」、小田原の「古稀庵（こきあん）」と合わせて「山縣三名園」と呼ばれており、庭好きの間ではよく知られた存在でもある。

客室は、計19タイプ全267室。重厚でリッチなインテリアが彩る部屋に足を踏み入れれば、たちまち非日常気分を味わえること間違いなしだ。

目覚めたら、朝の光を受けてきらめく木々を眺めつつ、新たな気分で一日をスタートさせてみよう。

フォトジェニックなホテルの風物詩で、国内最大級の霧の庭園の演出として名高い「東京雲海」を部屋から楽しむなら、ぜひ「ガーデンビュールーム」に宿泊を。

桜のシーズンが終わり5月中旬になると、なんと庭園でホタル観賞もできる（チケットを購入すれば、宿泊者以外も入場可能）ので、今から部屋を予約しておくのもいい。

宿泊せずとも、庭園だけでも散歩やデートで訪れてみるのもおすすめだ。

ホテル椿山荘東京
住所／東京都文京区関口2-10-8
tel. 03-3943-1111