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「家電」購入時の“意外な落とし穴”とは 延長保証は必要?専門家が教える後悔しない選び方

  • 2025.4.3
後悔しない家電の選び方とは?(画像はイメージ)
後悔しない家電の選び方とは?(画像はイメージ)

家電量販店や通販サイトでは、家電製品のセールが行われています。すでに製品を購入した人もいれば、これから購入する人もいると思います。特に、春は冷蔵庫や電子レンジ、掃除機を新たに購入したり、買い替えたりする人が多いようですが、どのような基準で製品を選ぶとよいのでしょうか。

家電製品の購入時にチェックすべきポイントや注意点などについて、家電の延長保証の修理精査業務などを手掛ける、テックマークジャパン(東京都墨田区)業務部クレームチームのチーフで、総合家電エンジニアの本多宏行さんが解説します。

冷蔵庫の購入前に「定格内容積」を計算すること

冷蔵庫や電子レンジ、掃除機を購入する際のポイントのほか、延長保証をつける際の目安について、順番に紹介していきます。

■冷蔵庫(1)家族構成を基に「定格内容積」を計算する冷蔵庫を購入する際にデザインや性能面、大きさが気になる人は多いと思います。冷蔵庫については、庫内に収納可能な食品の量を表す「定格内容積」を基に選ぶのがお勧めです。定格内容積の計算式は次の通りです。

【定格内容積の計算式】70リットル×家族の人数+100リットル(常備品)+70リットル(予備)

例えば、家族構成が自身を含め2人の場合、計算式は「70リットル×2人+100リットル+70リットル=310」となります。つまり、2人暮らしの人が冷蔵庫を購入するときは、310リットル以上の冷蔵庫を選ぶのがよいことが分かりました。あくまで目安ですが、定格内容積を計算することでどのくらいの大きさの冷蔵庫を購入すればよいか、イメージできます。

(2)食材を長期保存できる機能が備わっているかどうか機能面でのお勧めは「食材を長期保存できる機能」が備わっている冷蔵庫です。凍らせずに魚や肉の保存が1週間から10日ほど保存可能な冷蔵庫や、野菜室への水分散布を行うことで水分を逃がさず保存できる冷蔵庫を選べば、買いだめしておいた食材を無駄にしてしまう確率を減らすことができます。

ここで注意点があります。冷蔵庫の置き場所を意識するあまり、扉の開閉方向を考慮せずに購入してしまうケースが見受けられます。扉の開閉方向の側面に壁がある場合、扉を全開にできないことがあり、非常に不便です。

横開きの機種は設置場所に注意

■電子レンジ(1)「フラット式」がお勧め電子レンジには、食材をそのまま置いて加熱する「フラット式」のほか、食材を回転皿に置き、回しながら加熱する「ターンテーブル式」がありますが、私はフラット式の機種を選ぶのをお勧めします。なぜなら、食材を温める際に加熱ムラが少ないからです。

横開きタイプの機種の場合、設置場所によっては食品の出し入れが難しくなる場合があります。冷蔵庫と同様、購入前に設置場所をよく確認するようにしてください。

また、電子レンジには単機能レンジとオーブンレンジがあり、どちらを選択すべきか悩ましいところです。日頃からパン作りやお菓子作りをする場合、私は断然オーブンレンジをお勧めします。レンジ機能だけでなく、トースター機能やグリル機能、オーブン機能まで備わった機種を選べば、不自由に感じることはほとんどないでしょう。

(2)「自動お手入れ機能」が備わっているかどうか「スチームオーブンレンジ」のような自動お手入れ機能付きの電子レンジは、庫内に水蒸気を充満させて汚れを浮かせるのが特徴です。そのため、こびりついていた汚れが拭き取りやすくなり、掃除の際に大幅な時短が可能となります。しかし、付加機能のある商品は販売価格も高くなるため、ご注意ください。

■掃除機掃除機には電源コードを差し込むタイプの機種とコードレスタイプの機種がありますが、部屋数が多く、コンセントの数に余裕がある場合は、コード付きの機種を選ぶとよいでしょう。バッテリー切れを気にせず使うことができます。

効率の良さを追求するのであれば、ロボット掃除機をお勧めします。ロボット掃除機の最大のメリットは家事の負担を低減できることです。ワンルームや1Kに対応するタイプから、一般的な住宅に対応するタイプ、さらには、サブスクリプションタイプによる月額レンタルが可能なものなど、さまざまな商品があり、予算に応じて必要な機能面で選ぶことが可能です。

延長保証をつける際の目安

家電を購入する際に、せっかくだから長く使える良いものを買いたいと考える人は多いとは思いますが、その際に気になるのが突然の故障です。そんな故障に伴う突然の出費に備えることができるのが延長保証です。

延長保証とは、メーカーが提供する保証サービスである「メーカー保証」の終了後も、一定の規約に基づき、長期間無料で修理を受けることができる制度です。メーカー保証は購入日から1年間のケースがほとんどで、その場合は実際の使用期間より短くなるケースが多いです。

延長保証に加入すべきか判断する際は、次の4つのポイントを参考にしてください。

(1)商品の値段が高いかどうか(2)長く使用するかどうか(3)本体に直接触れて操作するかどうか(4)IoT対応かどうか

上記のポイントのうち、1つでも当てはまる商品を購入する際は、延長保証への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

オトナンサー編集部

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