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工夫して計算してみて!「268×5」→5秒でチャレンジ

  • 2025.4.13
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計算問題に挑戦するときは、計算を始める前に「どうやったらより簡単に答えが出せるのか」を考えておくことをおすすめします。計算の工夫は、解答スピードをアップさせるだけでなく、計算ミスを防ぐ防波堤にもなってくれます。

さて、今回の問題、あなたはどうやって計算しますか?

問題

次の計算をしなさい。
268×5

※制限時間は5秒です。

解答

正解は、「1340」です。

計算自体はそこまで難しくなかったかもしれませんが、制限時間5秒以内の計算は厳しいと感じた人もいるでしょう。

焦って答えると、末尾の0を抜かして134と答えてしまう可能性もあります。

次の「ポイント」では、この問題をスピーディーかつ正確に計算するための工夫について紹介します。

ポイント

今回の問題のポイントは、「×5を×10/2として計算すること」です。

  268×5
=268×10/2

10/2は約分すると5になりますから、上のように式を変形しても問題ありません。

では、式を分数の掛け算として計算してみましょう。

  268×10/2
=268/1×10/2  ←268を268/1という分数に直す
=(268×10)/(1×2)  ←分子どうし、分母どうしを掛ける
=2680/2

2680/2の分子と分母を2で割って約分すると、今回の問題の計算結果が出ます。

  2680/2
=(2680÷2)/(2÷2)
=1340/1
=1340
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ここまでの計算は、一見ややこしく見えるかもしれません。

そこで、計算の工夫をするうえで重要な部分だけを取り出してみましょう。

<×5の計算を簡単にする工夫>

ステップ1:掛けられる数を10倍する→268×10=2680
ステップ2:ステップ1の数を2で割る→1340

ステップ1で掛けられる数を10倍するので、末尾の0をつけ忘れるというミスは起こりづらくなるでしょう。

また、ステップ2の計算ですが、今回の問題のように掛けられる数の各桁の数字が「すべて偶数の場合」は非常に楽に計算できます。この手順なら5秒以内という短い制限時間でも、答えを出せるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、「×5」をより簡単に計算する工夫について紹介しました。

「×5」を「×10/2」として解釈すると、まず掛けられる数を10倍して(ステップ1)から2で割れば(ステップ2)答えを出せます。10倍する計算を先にすることで、桁数を間違えるなどのミスが起きづらくなります。

ただし、ステップ2の「2で割る計算」は、掛けられる数の各桁の数字の中に奇数が混じっている場合は、少し面倒になります。問題を見た時点で、「×5」か「×10/2」か、どちらを使った方が速く計算できるか判断できるようになりましょう。

問題によって計算の工夫の内容は異なります。ぜひ他の問題にも挑戦して、どのような工夫が有効かを考えてみてください。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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