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リスキリングに賢く使いたい!アップデートされた「教育訓練給付制度」

  • 2025.4.1

リスキリングに賢く使いたい!アップデートされた「教育訓練給付制度」

キャリアアップを目指して新たなスキルを身につけたい。でも、学び直しには時間もお金もかかる…。そんな働く人を支援するのが「教育訓練給付制度」。対象の教育訓練講座は1万6000以上、年間で約12万人が利用しています。

2024年10月から制度の拡充により給付率が引き上げられ、より使いやすくなりました。今回は制度の基本から最新の変更点、そして給付条件や手続きの流れまで、詳しく解説します!

出典:シティリビングWeb

教育訓練給付制度とは? まずはおさらい!

教育訓練給付制度は、雇用保険に一定期間加入していた人が、スキルアップなどのために対象講座を受講すると、受講費用の一部が支給される制度です。現在、大きく3つの種類の給付金があります。

1. 一般教育訓練給付金

•対象者:雇用保険に通算1年以上加入している人(初めて利用する場合) 。2回目以降の利用には、前回の受給から3年以上の雇用保険の加入期間が必要

•支給額:受講費用の20%(上限10万円)

•対象講座:語学、IT、介護、ビジネススキルなど幅広い資格取得や大学院などの課程に対応

2. 特定一般教育訓練給付金

•対象者:「一般教育訓練」と同じ

•支給額:最大で受講費用の50%(上限25万円)

•対象講座:専門資格や医療・福祉関係の資格のほかデジタル関連の講座、大学や専門学校の課程に対応

3. 専門実践教育訓練給付金

•対象者:雇用保険に通算2年以上加入している人(初めて利用する場合) 。

2回目以降の利用には、前回の受給から3年以上の雇用保険の加入期間が必要

•支給額:最大で受講費用の80%(年間上限64万円)

•対象講座:看護、保育、IT、建築、会計などの国家資格取得や専門的なデジタルスキルのほか、大学院・大学・専門学校などの課程も対象

2024年10月から何が変わった?2つの拡充ポイント!

2024年10月から、さらに利用しやすくなる制度拡充が行われました。

1. 資格取得・就職後、賃金上昇で、専門実践教育訓練給付金の給付率が最大70% → 80%にUP!

ベースの支給率50%(年間上限40万円)に加え、修了後に資格取得・就職をすると、追加で教育訓練経費の20%(年間上限16万円) 支給。さらに訓練修了後の賃金が受講開始前より5%以上上昇した場合は、教育訓練経費の10%(年間上限8万円)が支給されます。

2. 資格取得・就職で、特定一般教育訓練給付金の給付率が最大40% → 50%にUP!

ベースの支給率40%(上限20万円)に加え、修了後に資格取得・就職をすると、追加で教育訓練経費の10%(上限5万円)が 支給されるようになりました。

最大給付額が上がったことは、学び直しのモチベーションアップにもつながりますね。

給付を受けるための条件と手続きの流れ

給付を受けるための主な条件

1.雇用保険の加入期間

o一般教育訓練給付金・特定一般教育給付金:1年以上

o専門実践教育訓練給付金:2年以上

o一度教育訓練給付金を受けた人も、3年以上の間隔をあければ(3年以上の雇用保険の加入期間があれば)再び利用可能!

2.厚生労働大臣が指定する講座を受講すること

o給付対象となる講座かどうか、事前に講座検索システムやハローワークで確認を

3.受講後、指定の期間内に申請を行うこと

o受講終了後、申請期限内(通常1か月以内)に申請が必要です

手続きの流れ

1.講座を選ぶ

o厚生労働省ホームページやハローワークもしくは厚生労働省の講座検索システムで対象講座を確認

o対象講座の検索はこちら!

教育訓練給付制度 講座検索

2.ハローワークで訓練前キャリアコンサルティングを受ける(特定一般・専門実践のみ)

o受講前に、キャリアコンサルタントと面談し、学ぶ目的や今後のキャリアを明確にする必要あり

oこの面談の実施結果(ジョブ・カード)がないと、給付金を申請できません!

3.受講開始・費用の支払い

o指定の講座を受講し、費用を支払う(分割払い可の講座もあり)

4.受講修了後、ハローワークで申請

o必要書類:修了証明書、支払証明書、本人確認書類など

o申請が承認されると、指定口座に給付金が振り込まれる

まとめ:自分に合った学びで未来を広げよう!

•幅広い学びに対応 … 一般教育訓練給付金(上限10万円)

•スキル取得と資格取得なら … 特定一般教育訓練給付金(上限25万円)

•キャリアチェンジや成長分野の学びなら … 専門実践教育訓練給付金(年間上限64万円)

•大学や大学院の講座も対象!

手続きをスムーズに進めるためには、事前に講座の確認&キャリアコンサルティングを受けることが重要!2024年10月から拡充された教育訓練給付制度を活用し、賢くスキルアップを目指しましょう。

活用を考える人は、ぜひ厚生労働省のWEBサイトで確認してください。

 

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