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女性活躍に必要な健康課題への理解は女性自身のリテラシー向上も大切

  • 2025.4.1
出典:シティリビングWeb

森まどかさん

医療ジャーナリスト。日本医学ジャーナリスト協会正会員。健康経営エキスパートアドバイザー。医療専門放送局キャスターを経て独立。くらしにおける医療課題等を取材しメディア出演や執筆で発信

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女性活躍に必要な健康課題への理解
女性自身のリテラシー向上も大切

女性の勤続年数が長くなり、期待される役割も大きくなった現在、その環境を整えるために女性特有の健康課題への理解と支援が求められています。背景には、生理にともなう痛みや不調、更年期の不調、20代から50代までは男性の罹患数を上回るがんなどに加え、不妊治療、妊娠・出産が、働き方に影響を及ぼしている現状があります。

例えば、2023年に東京都が実施した調査では、約3割の女性が「健康課題を理由にキャリアアップをあきらめた」と回答。女性の管理職や役員の割合を増やす目標がある一方で、健康課題によって活躍の場が制限されている実態がわかります。

こうした中、女性の健康課題に着目することで職場全体を働きやすい環境にしようと、在宅勤務や休暇などの社内規定を柔軟に変更したり、相談窓口を設置したり、積極的に取り組む企業が増えてきました。

同時に重要なのは、働く女性ひとりひとりが自分の年代に起こり得る健康課題に関心を持ち、対処法を知っておくことです。適切な治療を受けることで痛みや不調をコントロールできることもありますし、生理前や生理中の不調、生理不順に別の病気が重なっている可能性もあります。「眠れない」「疲れやすい」「気分が落ち込む」といった日常の変化に女性ホルモンが関係している可能性もあり、婦人科等の受診で改善する場合もあります。

男女の健康課題の違いを職場で共有し、不調や痛みをがまんしながら働く習慣を変えることは、キャリアビジョン実現のための大きな一歩になるはずです。

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男女の健康課題の違いへの知識を持つことが働きやすさへの第一歩 ※写真はイメージ

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