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「何でお母さんって休憩ばっかりなの?」家族旅行から30年後 → 親になって気づいた『母の気持ち』

  • 2025.3.26

小さい時には理解できなかったことも、大人になると「こういうことか!」と身に沁みて感じることが多々あります。今回は、筆者の小さい時に疑問に思っていたことの答えが、大人になって分かったエピソードです。

画像: 「何でお母さんって休憩ばっかりなの?」家族旅行から30年後 → 親になって気づいた『母の気持ち』

家族でスキー旅行が定番の我が家

小さい頃、両親がスキーが大好きだったこともあり、冬になると家族で最低月に2回はゲレンデに行ってスキーをしていました。
小学生の時の私はちょうど上手くスキーが滑れるようになってきていて、楽しくて仕方ありませんでした。ゲレンデに着くと、滑ってはリフトに乗り、また滑ってはリフトに乗りを何度も何度も繰り返していました。

お昼休憩で休み続ける母に疑問

朝から滑り倒して、お昼にご飯をパパッと食べてまたすぐに滑りに行っていたのですが、一緒にいた母からは「お母さんはここで待ってるから、滑ってきていいよ~」と言われました。

その後、母がカフェテリアで休憩している姿が、ゲレンデからもリフトに乗りながらも見えていました。

そして「せっかくゲレンデに来たのに、どうしてお母さんは休んでばっかりなんだろう?」と、子供ながらに不思議でしょうがありませんでした。

親になって気づいた母の気持ち

30年の月日が経ち、私も二人の子供をもつ母になりました。家族でゲレンデに行くことが夢だった私は、下の子が3歳になった時に家族でゲレンデデビューをしました。

初日はただただ大変でしたが、きっと慣れれば楽しく一緒に滑れるだろうと思い、毎年家族で来ることを恒例行事にしていました。

そこから5年がたった頃、子供達も自分でリフトに乗り降りできて、一人で滑れるように。小さい頃の私と同じように、滑ったらすぐにリフトに乗って、上から颯爽と滑ってきてはすぐにリフトに乗ることを何度も何度も繰り返していたのです。

そしてその時、あの頃の母の気持ちを身をもって理解したのでした。そう、子供のペースに体がついていかないのです。そして、一度スキーの板を脱いでブーツのバックルも外して椅子に座ると、動けない。立ち上がりたくない。ホットコーヒーを飲んでここから眺めているのが一番落ち着くのだと。

そんな私も、我が子から「ねぇ〜なんでずっと休んでるの〜? リフト券もったいないじゃん!」と言われてしまいました。「大人になれば、分かるよ」とだけ言い、上の娘には「変なの〜」と言われ、その日はそれ以上スキーをすることはありませんでした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。

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