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シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

  • 2025.3.21

青森の短い夏をエネルギッシュに躍動する「青森ねぶた祭」。勇壮なねぶたを客室に再現したのが【星野リゾート 青森屋】に一部屋だけ存在する「青森ねぶたの間」です。室内は迫力満点のしつらえで、リビングはもちろん、洗面やバスルーム、トイレにまで、ダイナミックなねぶたが登場。驚きの特別室です。

|入口からリビングまでねぶた尽くし

客室を飾るのは、ねぶた師・竹浪比呂央氏が手がけた東北ゆかりの、坂上田村麻呂、阿弖流為(アテルイ)、源義経による英雄伝説。71.5平米の客室には作品がちりばめられ、祭の踊り手「跳人(はねと)」の衣装も用意。ねぶた祭にどっぷりハマるこの部屋だけの体験です。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲部屋の扉には!

「青森ねぶたの間」の扉には、眼力鋭いねぶたの目元が描かれています。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲部屋に入るとねぶた絵がお出迎え

そこには “出迎えねぶた” の「田村麻呂(たむらまろ)と妙見宮の鬼面」の大きな絵がありました。田村麻呂が蝦夷征伐を行った際、夢に妙見菩薩が現れ、鬼の仮面を被って戦うように勧められ、勝利した物語です。部屋番号の「8287」は青森ねぶた祭の開催日、8月2から7日までを表わします。ドア横の呼び鈴を鳴らすと、ねぶた囃子が聞こえる隠しワザも。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲跳人(はねと)ロード

玄関からリビングへ続く廊下は「跳人ロード」と名付けられ、壁には跳人のシルエットが描かれて、お祭の始まりが感じられます。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲廊下の床には跳人の足跡も

青森ねぶた祭の踊り手は、2ステップでジャンプを繰り返すため「踊る」といは言わず「跳ねる」が正解。「跳人(ハネト)」と呼ぶのもそのためです。廊下の白い足跡に合わせて進むと、自然にステップを踏みながら、客室に入ることができるんです。

|迫力満点のねぶたの間

“ねぶた” とは、人や神獣、物体などの形に組んだ針金に、紙を張って色を塗り、夜は中から灯りをともす人形燈籠のこと。リビングルームにはねぶた絵や立体的なねぶたそのものが飾られて、まさに圧倒される体験です。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲ねぶた障子「津軽海峡 義経飛龍」

4枚の障子に描かた勇壮な絵は、源義経と武蔵坊弁慶。義経は実の兄源頼朝に追われ、平泉で命を落とします。しかし生き延びてさらに北海道を目指したとの “義経北行伝説” もあって、波しぶきを受けながら義経と弁慶が荒れ狂う津軽海峡を渡る緊迫した場面が描かれています。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲天境立体ねぶた「東北の雄 阿弖流為(アテルイ)」

壁と天井の境から部屋にグイッと張り出すように設置されている立体的なねぶたは、幅3.2m、高さ1.4mの大きさ。東北地方の支配を強めようとする朝廷の軍勢に、果敢に抵抗したエミシ(蝦夷)の首長・阿弖流為(アテルイ)の姿を、迫真の構図で作り上げています。壮絶なドラマをソファーに座って間近から鑑賞できる、たいへん贅沢なひと時です。

|ねぶたの夢が見られそうなベッドルーム

小上がりにマットレスが敷かれたベッドルームもねぶた尽くし。この日は3名利用にしつらえてありました。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲見る位置によってねぶた絵が変わる天井

ベッドルームの天井は、リビングから見ると義経の勇ましい表情。一方ベッドに横になって下から見上げると、義経が竜馬にまたがり津軽海峡を渡る様子が描かれています。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲3名まで利用できます

小上がりにマットレスが敷かれ、べッドスローには南部地方に伝わる刺し子 “南部菱刺し” が施され、上質な雰囲気を添えています。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲ヘッドボードにもねぶた絵が飾られます

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▲天井の四隅にも四天王の勇猛な表情の立体ねぶたが飾られます

|跳人(ハネト)の衣装もそろいます

部屋には跳人専用の衣装も用意され、備品もねぶたをイメージ。徹底したこだわりが、ねぶたの世界観を作り上げています。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲フルスペックの跳人衣装がそろいます

麦わらで作られた花笠は色とりどりの花で飾られ、客室でお祭さながらの跳人体験ができます。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲衣装の着方説明もついています

跳ねやすいように短く作られた浴衣のほかに、足元まで垂らすオコシや、背中で大きなリボンのように結ぶたタスキなど、跳人特有の着こなしの解説もついています。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲湯呑もねぶた仕様です

|水回りまでねぶた尽くし

ホテルに滞在している間、唯一といっていいほど日常の場となる水回りでも、ねぶた体験が待っています。

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▲洗面にもねぶた絵が

こちらも津軽海峡を渡る義経と弁慶のねぶた絵がかかります。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲バスルームにも阿弖流為が参上

アクセントウォールは色鮮やかで勇猛な阿弖流為のねぶた絵。純和風の絵とレインシャワーのついた漆黒のバスルームの組み合わせは、意外なことにとってもモダンです。

シビレるほどの “ねぶた尽くし”。【星野リゾート 青森屋】の特別室「ねぶたの間」

▲トイレもエネルギッシュ

壁やトイレのふたにも迫力いっぱいのねぶた絵が鮮やか。隈取をほどこした立体ねぶたのお面が壁の照明になっています。

どこまでも徹底して行うからこそ深く心に刻まれる【星野リゾート 青森屋】の特別室「青森ねぶたの間」。ここで、北国の短い夏を燃焼しつくす「青森ねぶた祭」に没入してみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:星野リゾート 青森屋 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/>

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