整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。
体調をくずして気づいた「家が好きすぎる」気持ち
久しぶりに体調をくずしました。
ここ数年、ほとんど体調をくずしていなかった(=基本的に毎日、家から出て外で仕事をしたり、ピラティスに行ったりしていた)ので、今回2年ぶりくらいに3日間家にこもり、改めて気がつきました。
わたし…いつまででも家にいられる。家が好きすぎる…!
ということに。家で過ごすことがしあわせでたまらないのです。
特に何をしなくてもいい。家にいられることがただうれしい。
思えば、社会人になってから、わたしはあまり家でゆっくり過ごすことがありませんでした。20代のころから、残業で帰りは遅く、家は寝るだけの場所。朝も7時くらいには家を出ていたので、家で過ごす時間は週末だけ、それも疲れはててほぼ寝ているだけ。何日間か続けて家でのんびりした記憶は、年末年始くらいだったな…と思います。
結婚してから、出産してから、離婚して2人暮らしになってからも、今度は仕事と育児、家事をぶんぶん回すだけで必死で、家はわたしにとっては「戦場」であり、「仕事をするための休憩所」でした。
これらのことから確実に、わたしの「家欲」は長い何月をかけて蓄積されてきたのだと思います。
家でゆっくり過ごしたいと思いつつも、疎遠気味だったことで家にあまり親しみを感じられず、仲良くできていませんでした。でも、ここ数年は家や家の近くのサテライトオフィスで仕事ができるようになったことで、少しずつ家で過ごす時間を増やせるようになり。
気づいたら…家との関係がとても良好になっていました。今は、わたしが家を大事に思っているように、家もわたしにやさしくしてくれると感じます。約18年住んでいるこの家と、やっと両想いに。
そうなると、家から離れたくない、家とイチャイチャ(片付けたり、収納を改善したり)していたい! と感じるように。
もはや、わたしが出かけるのは、家に帰る喜びを味わうためと言っても過言ではありません。物欲も「家で使うもの」に向かっていて、食器や収納など「家への貢ぎ物」をコツコツと集める日々。少しずつ、家をもっと快適に過ごせるようにしていくことが楽しみでたまりません。
最近は毎日、「あー家にいられてよかった!」(ブルゾンちえみさんの「あー、女に生まれてよかった!」のテンションで)と思いながら家で過ごしています。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>