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【ホルモンを整える食事法】急減する女性ホルモンは「植物性エストロゲン」で補う!

  • 2025.3.24

50 代女性にとって、大きな問題となるのが、女性ホルモンの急減です。
大豆や里いも、山いもなどに含まれる植物由来の成分で、不調を和らげていきましょう。

教えてくれたのは・・・
栄養学博士
堤 理恵先生
専門は代謝栄養学。栄養学の基礎研究と臨床をつなぐ〝橋渡し研究〟をテーマとし、味覚障害の栄養ケアや地域特産物の開発などに尽力。講演会やテレビ出演も多く、栄養学をわかりやすく伝えている。

急減する女性ホルモンは植物性エストロゲンで補う

女性ホルモンの1つである、エストロゲンは、卵巣から分泌されるホルモンで、子宮内で着床の準備を整えるのが主な働き。
 
そのほか、LDLコレステロールを下げたり、骨を強く保ったりするなど、女性の健康を守るホルモンです。
 
「卵巣がその働きを終える40~50代ごろに、エストロゲンは急激に減ります。そのため、脂質異常症や骨粗しょう症などが起こりやすくなる。その リスクを減らすため、積極的にとりたいのが植物性エストロゲンです」
 
植物性エストロゲンとは、エストロゲンに似た構造をもつ植物由来の成分のこと。エストロゲンの受容体に結合し、同じような効果を発揮することが期待できます。
 
植物性エストロゲンの代表格が大豆に豊富な「イソフラボン」です。
また、ナッツやライ麦などに多い「リグナン」も、植物性エストロゲンの仲間です。

エストロゲンのもととなるDHEAを増やす

「近年、”若返りホルモン”として注目されている『DHEA』も、エストロゲンのバランスを整える効果が期待できます」
 
DHEAは副腎から分泌されるホルモンで、女性ホルモンや男性ホルモンのもととなるもの。DHEAを増やせば、エストロゲンの量も増やせるというわけです。
 
DHEAは里いもや山いもなど、粘り気のあるいも類に多く含まれます。あわせて、抗酸化物質やオメガ3系の油脂をとると、DHEAの吸収を助けてくれます。
 
「ただ、せっかくDHEAをとっても、過剰なストレスがあると、DHEAはストレス対策に消費されてしまいます。ストレスをためこまないことや、十分な睡眠をとることも大切です」

イソフラボンを含む食材
蒸し大豆
植物性エストロゲンのイソフラボンは、大豆・大豆製品に豊富です。水に溶けやすいので、煮るよりも蒸すのがおすすめ。成分の流出が少なく、ホクホク感も味わえます。

DHEAを含む食材
里いも・山いも
里いもや山いも、自然薯などの粘り気のあるいも類には、性ホルモンのもととなるDHEAが含まれています。食事でとったDHEAは、体内でエストロゲンに変換されます。

DHEA の吸収を助ける食材 ①オメガ3系オイル
亜麻仁油・アボカド
オメガ3系脂肪酸の豊富な亜麻仁油。一緒にとることで、DHEAの利用効率がアップします。アボカドにもオメガ3系脂肪酸が含まれます。

DHEA の吸収を助ける食材 ②抗酸化物質
しょうが
しょうがの辛み成分「ショウガオール」は、高い抗酸化力をもちます。活性酸素の害を抑え、DHEAの働きをサポートします。

リグナンを含む食材
ごま・ライ麦(ライ麦パン)
リグナンは抗酸化力の高いポリフェノールの一種で、ホルモンバランスを整えるのに役立ちます。ナッツやごまなどのほか、ライ麦や全粒粉からもリグナンを摂取できます。

その他の大豆製品のイソフラボンの含有量

撮影/馬場わかな スタイリング/駒井京子 文/寺本彩
 
大人のおしゃれ手帖2025年3月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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