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目利きが注目する逸品!瀬戸内海の離島在住の陶芸家ユニット「てしま島苑」の器の魅力とは!?【目利きの視線】

  • 2025.3.14

 

各界の目利きが注目する器やアート、暮らしの道具を紹介。今回は、「てしま島苑(とうえん)」の器について、gullam. life&arts. オーナー 石倉崇之(いしくらたかゆき)さんに教えていただきました。

瀬戸内の離島に暮らし、作る 島の自然を宿す「てしま島苑(とうえん)」の器

誰が、どんな素材で作ったか、〝はじまり〞が肝心なんです 今日はなにを食べようか。どの器で食べようか。「好きな器があれば、日々の暮らしがぐんと豊かになります」と話す石倉さん。縫製職人として長いキャリアを持ち「分野は違えど、誠実に作られたものか否かはなんとなくわかる」という目利きです。 そんな石倉さんをして「ただものではないですよ」と言わしめるのが「てしま島苑」の器。陶芸家・松下龍平さんと松原恵美さん夫妻による工房で、瀬戸内海に浮かぶ人口20人弱の「手島」で作陶しています。 「彼らのインスタグラムで作品を見て、ひとめ惚れ。益子の陶器市でいくつか購入し、使ってみてまた惚れました。独創的なデザインなのに主張し過ぎず、どんな料理でも映えるので、すっかりわが家のスタメンです。さらに土も釉薬の材料になる植物も島産に徹しているのがすごい。誰がなにを使って作ったか、“はじまりの見えるものづくり”への情熱に感動しました」 器作りは土作りから。島じゅうを歩いて陶器に適した土を探し、掘ったものを粉砕して乾燥。配合を考え、水で練りあげて粘土にします。さらに灰から作る釉薬は、手島名産の唐辛子「香川本鷹(かがわほんたか)」をはじめ収穫後の農産物を分けてもらったり、荒れ地の雑草を刈って収集。それらを燃やした灰に水を加え「かき回す、寝かせる、灰が沈殿したら上澄みを捨てる」というアク抜き作業を繰り返し、完成までに数か月かかるそう。しかも充分な量を得るには、軽トラックの荷台いっぱいの草木が必要だといいます。 「だからこそ、より多くの方に長く見ていただきたい」と、あえて個展ではなく常設で展示販売しているそう。「会期は設けていないので、何度でもいらしてじっくり選んでください」と石倉さん。素敵なので売り切れ御免は避けられませんが。

「昨年末、個展ができるくらいたくさんの器が届きました」と石倉さん。多彩な形、質感、色合いの器は、どれも素敵で悩みがいあり。中央の輪花の皿は「とうがらし」Φ18.8×H4.2㎝ 6,380円。手島名産の唐辛子「香川本鷹」の釉薬をまとい、深遠なグリーンが印象的です。※Φ=直径、H=高さ。作品の在庫状況はショップにお問い合わせを。

独自の土味を持ちながら、主張し過ぎないから使いやすい

ふっくらとしたフォルムが愛らしい「丸マグカップ」。ひまわりや唐辛子などさまざまな釉薬による多彩な色合いも魅力。すべてΦ7.8×H7.6㎝ 4,400円。

まるでカフェメニューのような石倉家の朝食。パスタやグリル料理にも合う「リムプレート」はΦ26×H2.5㎝ 7,920円、「小鉢・深」Φ11×H6.8㎝ 3,520円。サラダやコーヒーが映える朱色は、セイタカアワダチソウの釉薬によるもの。
写真提供/gullam.life&arts.

「そら豆・大」はΦ19.2×H4.5㎝ 6,380円。そら豆のさやをイメージした紋様で釉薬の原料はもちろん、そら豆。

てしま島苑/松下龍平さんと松原恵美さんによる陶芸家ユニット。ともに就職、離職を経て京都府立陶工高等技術専門校で陶芸を学び、2019年、香川県の離島「手島」に移住。空き家を自分たちの手で改修し、開窯する。島の土を使い、島の植物から釉薬を作り、地産地消のものづくりをしている。

【SHOP DATA】gullam.life&arts.

石倉さんがセルフリノベーションした築約130年の建物も見応えあり! もともと海岸沿いに建っていたそうですが、葉山御用邸建築にあたり現在の場所に移築されたそう。往時の面影をそのまま残す太い梁や柱は見事のひとこと。

神奈川県三浦郡葉山町一色1974
☎046-845-6022
11:30〜16:30 不定休
(HPまたはインスタグラムで確認)
https://life.gullam.jp


撮影/松村隆史 構成・文/早川ちかこ ※素敵なあの人2025年3月号「目利きの目線 第19回」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

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