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公式Xで「ジンベエザメwww」と爆笑!?炎上をも笑いに変える「桂浜水族館」のブラックな魅力に迫る

  • 2026.3.5
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いま、四国にある小さな水族館の公式Xの投稿がプチ炎上しています。「ジンベエザメいます?」という一般客からの質問に対し、桂浜水族館(ハマスイ)の公式Xが「桂浜水族館の総面積よりデカいっしょやwwww」と爆笑混じりの回答を投稿したのです。

これが「公式の態度としてどうなの?」と一部のユーザーが疑問視。しかし、ファンからは「これぞハマスイ!」「前の海におるかもしれんという返しが秀逸」と支持するという現象が。

emogram編集部では、全国水族館人気ランキングで1位を連発するこの「型破りな水族館」の、本当の姿を紐解きたいと思います。

「無免許医師」に「まぼろしの怪魚」。カオスで熱い展示

1931年開館、まもなく創業95周年を迎える桂浜水族館は、一歩足を踏み入れれば、そこは令和の常識が通用しない〝ハマスイワールド〟が広がっています。

もちろん、日本三大怪魚の一つに数えられる幻の魚「アカメ」の群泳といった、水族館らしい見どころもありますが、それ以上に強烈なのが、展示の随所に散りばめられた「遊び心」と「毒舌」です。

例えば、ドクターフィッシュを「人の角質をたべる無免許医師たち」「診察料100円」と紹介したり。チンアナゴを「食用やないき、食べるひともめっそおらんろうね」と説明したり。

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桂浜水族館公式Xより

近年、生き物との距離感を売りにする施設は増えていますが、ハマスイのそれはレベルが違います。観客席のすぐそばまでトドがズンズンとやってきたり、エサやり体験のときにウミガメがドシャバシャと海水を叩いてスプラッシュしてきたりと、まさに「生き物とゼロ距離」。この距離感が、多くのファンを虜にして離さないのです。

閉館の危機を乗り越えた「スタッフの顔が見える」改革

実は、かつては建物の老朽化などで来客数が激減し、閉館の危機に瀕した時期もありました。それを救ったのが、2016年から本格化した「企業改革」です。

その一つが、今回話題になったXの投稿です。ハマスイの公式Xは、2016年(平成28年)生まれの公式マスコットキャラクターであるおとどちゃんが配信しています。辛口で情緒不安定なおとどちゃんの投稿が多くのファンの心をつかみ、いまやフォロワーは26万人以上!

広報担当の森さんによると、従来の「生きものを見せる」スタイルから、働くスタッフにスポットをあてて「水族館を魅せる」という斬新なスタイルを打ち出し、〝ハマスイ流儀〟を貫いて10年が経ちました。

森さん:「いよいよ改革第二弾?!です。2024年の夏に開設したKAIKENのハマスイ+「会える水族館」が3月5日にリニューアルオープンしました!」

新たな飼育スタッフが追加された『会える水族館』では、マップ上にスタッフのアイコンが表示されるので、来場客はリアルタイムで誰がどこにいるかを知ることができるそうです。

森さん:「スタッフも、会いに来てくれたお客さまからの質問や会話を通して新しい知識を得たり、説明の仕方を磨くことができ、お客さまとの交流そのものが成長につながるため、より良い水族館づくりができる仕組みになっています!」

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桂浜水族館公式HPより

「なんか変わるで、桂浜水族館!」

森さんによれば、改革も10年目を迎え、現在は新しい若きスタッフが集う「第二弾の幕開け」とのこと。

森さん:「昨年は、おとどちゃんのマネージャーである私がスランプに陥ったり、6月に膵臓の病気で生死をさまよって、おとどちゃんも完全に元気をなくしていたのですが、今年はのっけから暴れまくってくれていますね」

なんと!それは大変だったのですね…。森さんも、いつもありがとうございます。

森さん:「おとどちゃんのポストを機に、桂浜水族館に興味を持ってくださった方は、熱が冷めないうちにぜひ一度、現地に遊びに来ていただければと思います。ハマスイ沼にハマったら最後、簡単には抜け出せない。唯一無二のハマスイワールドへ、ようこそ――」

四国の小さな小さな水族館ですが、どうぞみなさんもジンベエザメのような大きな気持ちでハマスイを見守ってほしいと思います。

ライターコメント

筆者もすっかり「ハマスイ」に魅了されてしまった一人です。おとどちゃんが綴ったエッセー『桂浜水族館ダイアリー』を読み終え、二冊目『桂浜水族館の極彩色な日々 海辺の小さな物語』を手に入れたのですが…なんと小学生の娘が気に入ってしまい、毎日学校に持っていってしまうため、母である私はいまだに読めていません。「単なる水族館の紹介本」だと思って開くと、その深い人生観と熱量にきっと驚くはずです。ぜひ一度、手に取ってみてください。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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