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女優・玉城ティナの【自分らしさ】とは?

  • 2019.11.29

理想の自分について「言い訳はしないで生きていきたい」と語るティナさん。女優という仕事をする上で、自分じゃない人の人生を生きることによって、自分の気持ちや考え方について気がつくこともあるそうです。そんなティナさんが思う「自分らしさ」とは?

言い訳はしないで生きていきたい。決めたら振り返らずにまっすぐ走れる女性になりたい

ーー将来目指したい女性像や理想の自分を教えてください。

「難しいですね(笑)。ちょっとしたことでまるきり違う人生になってしまうかもしれないし……。気がついたらおばあちゃんになっても女優をやっているかもしれないし、まだまだ全然わからないのですが、その時その時の自分の内側の感覚にちゃんと耳を澄ましてあげて、言い訳はしないようにしたいと思います」

ーー後悔のない人生を送りたい?

「後悔することはすごく物語的だと思いますし、後々役立つこともあるので、後悔するのことは良いことでもあると思います。そうじゃなくて『もっとこうできたらこうだったのに……』って、ありもしない未来を考えることはあまり好きではないんです。だからできるだけ言い訳せずにやっていきたいなと思っています。そして決めてしまったら、振り返らずまっすぐ走っていけるような女性になりたいです」

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ーー走り続けて息切れしてしまったらどうしますか?

「走るスピードはもちろん緩まったり、止まってしまったりすることもあると思いますが、そういうときは何か小さい花でも摘んで……。これは比喩的表現ではありますが(笑)、同じペースで走り続けないといけないということではないですし、それをちゃんと理解しているだけでわりと気持ちが楽になるのかなとは思います。なので、自分にちゃんと余白のある女性になりたいと思います」

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出合いを大切にしたい。そして自分が撮った写真や文章を応援してくれる人と共有したい

ーー今はお仕事が充実していらっしゃいますが、ティナさんの頭の中の割合を数字で表すとしたら?

「6割くらいが仕事で埋まっている感じですかね。残りの4割がご飯とか友達とか、自分にご褒美をあげることだったり。どうしても20歳を越えてから周りの友達との話題もお仕事になって、『大人になったのかな』って実感します(笑)。人それぞれの仕事への向き合い方みたいなものを話してくれるのもおもしろいんです。でも仕事60%と40%の間にちゃんと橋が渡っているというのかな。趣味や友達との話題が仕事に活かせる部分もあるし、まるきり別のものになっていないところがおもしろいと思ったりもします」

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ーー今後のお仕事の目標はなんですか?

「まだまだやっていない役がたくさんありますし、しかも役というものは、自分の予想していないところから急に飛び込んで来たりするんですよね。それも出会いだと思って大切にしていきたいなと思います。例えば、自分で写真を撮ったり、文章も書いたりするので、そういう面も活かせたら、もっと私のことを応援してくれる人と価値観の共有みたいなこともできるのかなって。今の時代ならそういうこともできると思うと、その部分ももっと強くしていきたいなと思います」

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仕事もプライベートも大事。楽しい時間がちょっとでも取れるように意識しています

ーーTRILLは「自分らしさ」を大事にしたメディアなのですが、ティナさんにとっての自分らしさとは?

「難しいんですよね。22年間生きてきて、自分しか自分のことを理解してあげられないというのは、重々わかっているんですけど……。それにしても“自分”ってけっこう未知な部分があるし、『あの時はこういう感情になっていたんだろうな』って、後々どう組み立てればいいのかわからなかったりします。だからその日その時の感覚に忠実に寄りそってあげることが大切なんじゃないかと思います」

ーー確かに、自分の感覚や気持ちに敏感になることによって、その時の自分がどう思っていたか理解することに繋がりそうですね。それは女優というお仕事にも活かせそうですね。

「そうですね、特にこのお仕事は、(自分じゃない)人の人生を生きることによって、自分のことが理解できたりする、すごくおもしろい仕事だなと思うんです。自分が演じている人物を通して、逆に自分のことを知れたりする。そんなとき“ああ、私ってこういうふうに考えていたんだな”って発見もあったりします」

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ーーお仕事以外にも「自分」を発見する瞬間はありますか?

「本当に毎日毎日が発見だなと思いますし、その一方で、仕事じゃないときに感じたり、考えたりしたことが、仕事に活かせたりするので、両方が大事だと思っています。仕事ばかり頑張っても、プライベートが枯れてしまうのはダメかな、と(笑)。何も楽しみがないとやっていけないし、インプットしなければアウトプットに繋がらないので、そのバランスは気をつけています。なるべく少ない時間でも、プライベートで楽しむ時間は取れるようにしています」

ーー最後になりますが、TRILLユーザーに映画『地獄少女』の見どころをお願いします。

「映画版はどの世代にも伝わる、人間の本質みたいなものが描かれていると思っています。最初はホラーで怖いのかなと思われるかもしれませんが、その先にある人と人との関係性や、心の揺れ動き……いつの時代も変わらない普遍的なものが映し出されていると思うので、ぜひそこに注目してください。そして閻魔あいという、普段の私ではない私を見ていただけたらうれしいです」

 

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Movie & Photography:Yohei Takahashi(f-me)
Movie edit & Design:dely
Hair & Make:Takako Imai
Stylist:Yuuka Maruyama(makiura office)
Writing:Yuko Sakuma
Edit:Natsuko Hashimoto(TRILL編集部)

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