1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【婚活】って何なんだろう?本当に必要なの?

【婚活】って何なんだろう?本当に必要なの?

  • 2019.6.22
婚活って何なんだろう?

最近、TRILL世代でよく聞くのが、婚活疲れ。効率よく希望の男性に会えると話題の婚活市場に参戦したものの、条件で頭で選んだ男性とは結局、心がついていかないで
しんどいと。アプリなどでもできるようなった手軽にできるようになった今、婚活について改めて目を向けていきましょう。

婚活とは
gpointstudio / Shutterstock.com

あなたが今生きている人生は、あなた自身が選んだものですか?
あなたは、自分がこうありたい、と強く信じられるスタイルで生きることができているでしょうか。今回はいくつかの例を参考に、<取り替えのきかない女>になるヒントをお伝えしたいと思います。

婚活市場に出るうえで有利なのは、個性のない女性である

調味料の「さしすせそ」ならぬ、男性を喜ばす言葉の「さしすせそ」なるものが世の中に知られて久しいといいます。

ご存知の方も多いと思いますが、この「さしすせそ」にはいくつかのバージョンがあるらしいのです。
さ……さすが!
し……知らなかった~!
す……すっご~い!
せ……センスいい~!
そ……尊敬しま~す!

会話の中に、こういったワードを頻用することで大抵の男性は落とせる!という、まさに安直なモテマニュアル。でも、実際にこれを実行していた女性、またそれを実践されて喜んでいた男性が確かに存在するのでしょう。
この例以外にも、モテメイク、モテファッション、モテ仕草、モテるLINEの返信方法……etc.日本ではこのような<量産型モテ女>を推奨するマニュアルが数多く存在します。

婚活とは
wavebreakmedia / Shutterstock.com

先日、とある婚活ビジネスを主宰する方にお話を伺う機会がありました。そのときのお話で印象に残ったのは、<婚活市場>に出るうえで有利なのは、<個性のない女性>である、ということ。
これはどういうことなのかというと、婚活市場においては、自分の色を出すよりも<多くの男性に嫌われない女性になること>が最も効率的に婚活できる、ということなのだそうです。
そのためには、個性の強いファッションやヘアメイクを避け、女性らしい清楚なワンピースや控えめなヘアメイクで装い、ネイルもほどほどにすること。
また、会話も自分の意見は控えめにして聞き上手に徹する、というのが婚活市場に出るうえでの大原則なのだそう。
聞き上手というのは、おそらく男性の話に笑顔でうなずきながら、ほどよいタイミングで例の<さしすせそ>を駆使できる女性のようなことを指すのでしょう。

また、ある人いわく、婚活は漁なのだと。
漁であるならば、一本釣りは効率が悪いですよね。効率的な漁をするためには、大勢の男性に撒き餌をすべく、<多くの男性に嫌われない、無個性の女性になること>が重要なのだとか。

このお話を聞き、確かに出逢いの分母を増やすことにはつながるし、その意図にも納得はしましたけれども、純粋にこのような方法をとるのはどうなんだろうか、と感じてしまいました。

undefined

個性を消した、まるで自分らしさのない自分。
そんな自分を見ていいな、と寄ってきた男性を前にして、その男性と幸せな恋愛をすることができると思いますか?
私には無理なお話です。
だって、婚活マニュアル通り、個性を消した自分に寄ってきた男性がいたとしても、その男性は、私以外の別の誰かに対してでも、同じような感情を抱くはずなのです。
同じ服を着て、同じヘアメイクをして、同じような受け答えができる人なら誰だっていいのです。取り替えがきいてしまう相手と恋愛をすることに情熱を傾けられますか?
それでカップルが成立したとしても、それはとてもむなしいことだとは思いませんか?

恋愛というのは、常に1対1、自分と相手の間の真剣勝負。人の数だけ違う<オーダーメイド>

個性をなくした<量産型モテ女>になり、大勢の男性から声をかけられるようになるということ、それは、都合のいい使い捨ての女になるリスクを抱えることでもあります。
それに、そもそも相手から選ばれるのを待つ、という受け身の姿勢自体にも疑問をもつべきかもしれません。
誰とでも取り替えのきくような一晩限りの女性は、フランスではティッシュになぞらえて<スコッティ>もしくは<クリネックス>と呼ばれ、蔑まれています。ちょっとヒドイ話ですね。
日本では大多数の人に好感度を持ってもらうため、効率的な漁をするために、日本女性がこのような量産型のキャラクターを演じてしまっています。
私としては、これに対して「恥ずかしいことである」という概念が生まれないことにも、寂しさを感じるのです。

マニュアル通りにモテ女子を演じることのリスク。
使い捨てにされないまでも、もっとレベルの高い似たようなモテ女子が現れたら……。そしてその女性が彼を誘惑したら……。

大勢から言い寄られなくてもいい。多くの男性から求められたとしても、最終的に結婚し夫婦となるのは、たったひとり。

そもそも、無理してテクニカルな恋愛で手に入れた相手と、本当にこの先もずっとあなたの本性を隠してやっていける自信があるのでしょうか。

別に、大勢から言い寄られなくてもいいのです。どんなに多くの男性から求められたとしても、最終的に結婚して夫婦となるのは、たったひとりなのですから。
大勢の男性に相手にされなくても、自分が愛するただひとりの男性が「あなたでなければダメなんです」と愛を囁いてくれるのであればそれで十分ですし、それこそが恋の醍醐味というもの。
漁なんて下手でかまわないのです。うまく漁ができなくったっていいのです。漁獲量を競い合うような婚活法を誇示している人の中で、本津男に幸せになった人を、私は知りません。

婚活とは
Pavlo Melnyk / Shutterstock.com

もちろん、いくら個性といっても、人としてのだらしなさや怠慢さがある女性に男性がときめくことはないでしょう。
美しくあることは女性としての――今や男としても――最低限の義務です。

怠慢さを個性と言い張るのはナシです。内面外面をともに、自分らしく美しく整えたうえで、あなただけの個性を追求していけば、必ずあなたのその個性に惹かれる男性が現れます。
あなただけの相手と出逢いたいなら、その他大勢から全方位的にモテよう、という考えからは卒業すべきです。モテマニュアルを捨て去ることは、もしかしたら勇気のいることかもしれませんが、自分を信じてあげてください。

欠点を無理やり無くしてしまおうとすると、大事な長所も同時に消滅してしまう。正に人格とはコインの裏表。

<ありのままの自分>で愛し愛された自身を持つことができれば、その恋愛はとても有意義なものとなり、相手を心から信頼することができるはず。
お互いに取り替えのきかない相手と信じて愛しあった経験は、たとえ結婚という形には至らずに関係が終わったとしても、生きる上での強い指針となります。

そしてあなた自身も、相手の個性を愛することです。お互いがそういう気持ちで相手を愛することができればそこで初めて心と心がしっかりと結びつくのです。
そういった恋愛では、相手の欠点やダメな部分に対しても、包みこめるような深い愛を持つことができるでしょう。
欠点を無理やり無くしてしまおうとすると、大事な長所も同時に消滅してしまう。
正に人格とはコインの裏表なのです。

婚活とは
DavideAngelin / Shutterstock.com

自分だけの個性をたずさえ、ありのままの姿で結びつくことこそ本来の恋愛の形だと、多くの人が理解しているはずです。しかしひとたび<結婚したい。でもできない>という思いがこじれ、呪縛かしてしまうと、人は、藁にもすがる思いで自分の個性をいともたやすく捨ててしまうのでしょう。

多くの男性に消費される必要はないのです。個性を隠さずに生きることで、以前よりもモテなくなるかもしれません。でも、それでいいのです。

取り替えのきかない唯一無二の存在になってこそ、本物の恋愛ができるのです。そうした恋を経て、それがいずれ、結婚という道につながることもあるでしょう。

多くの人にモテなくていい

 

<この企画の他の記事をチェッック>
第1回記事はこちら→【年齢×結婚の相関関係】ってなんだろう?
第3回記事はこちら→「若くない=女性として魅力がない」ってこと?
第4回記事はこちら→好きな男に去られたときに読みたい。【男に選ばれる】って?
第5回記事はこちら→結婚することが【幸せへの正解】?

 

フランス女性に学ぶ結婚という呪いから逃げられる生き方

Edit:TRILL編集部

の記事をもっとみる