1. トップ
  2. 恋愛
  3. 好きな男に去られたときに読みたい。【男に選ばれる】って?

好きな男に去られたときに読みたい。【男に選ばれる】って?

  • 2019.6.24
  • 30989 views
undefined

「浮気された」、「遊ばれた」など、男女の間にトラブルはつきもの。そして日本では女性が悲しむこと、被害者側の意識を持つことが多いような気がします。自由な恋愛の国、フランスの例をは考え方も違うようです。本来、50:50であるはずの男女関係が、バランスを崩すのはなぜなのか?

失われてしまった愛にすがりつくよりも、自分自身の<誇り>を守る

日本においては、配偶者に浮気された側は、証拠集めや慰謝料請求など、浮気されたあとも心乱されることが続き、苦しみます。
しかしフランスはどうかというと、浮気された側の多くは何もしません。
お金がどうとか、復縁がどうとか、報復がどうとか……。
そういったものをすべて放棄してしまいますので、傍から見ると、ときに無頓着のようにも見えるのです。

当事者になぜなのかを聞いてみると、浮気の証拠集めをしたり、また復縁を迫ることで、自分が自分でなくなってしまうことへの恐怖があるのだといいます。
だから、あえて何もしないのだというのです。

恋愛は50:50
fizkes / Shutterstock.com

失われてしまった愛にすがりつくよりも、自分自身の<誇り>を守ることを第一に考えているのです。
そういった考えですから、たとえ浮気されたとしても、「個の人とは縁がなかったのだから、次にいきましょう」、という思いになるのだそうです。移ろいゆくものが愛である以上、仕方がない、と受けとめるしかないのです。フランスでは、よっぽど悪質なものは別にして、法律上でも浮気による慰謝料という概念がほとんどありません。

浮気してしまった男性よりも、魅力的な愛する人を3週間もひとりにした女性が悪い、という考え方もあります。それは男だから、女だからというのはまったく関係なく、男女の立場が逆のケースでも同様です。
これが良いこととは決して思いませんが、そのような実態があるのは事実です。

恋愛は本来 50:50

そして、日本で男女のいざこざの場面に時に出てくる「遊ばれた」という言葉。

ある女性が「私、もしかして〇〇君(男性)に遊ばれたのかも」、などと徹底的に受け身の立場で悲しんだり愚痴ったり、ということは日本ではよく見聞きすること。

でも、恋愛は本来50:50(フィフティ・フィフティ)であるはずです。

恋愛は50:50
fizkes / Shutterstock.com

もしこれがフランスなら、「あいつに遊ばれちゃったわ」という会話はありえません。
たとえその恋がすぐに終わってしまったとしても、一方的なものであったとしても、です。
それは遊ばれたのではなく、短かったけれどお互いに楽しい時間を過ごせた、あるいはお試し期間で、残念ながら本物になる前に別れたけれど、それなりに有意義だった、と素直に思うのです。
恋愛における責任は50:50(フィフティ・フィフティ)だとわかっていて、自分でも相手を選んでいるという意識があれば、当然のことです。

日本女性は恋愛において受け身なことが多く、男性から「選ばれている」と思うからなのでしょうか?

恋愛は50:50
Ivanko80 / Shutterstock.com

このような恋愛に関しての考え方、浮気、婚外恋愛における日本とフランスの対応の違いは、文化的、社会的な違いがベースにあるのは事実。
しかし、自分の中で培ってきた常識が、<必ずしも絶対的なものではない>と知ることは、人生でとても重要なことです。正解はひとつではないのです。

もちろんフランス人であろうと、浮気されて傷つかないわけでは決してありません。
当たり前のように苦しみ、誰もが陰では涙を流しています。
それでも、愛がなくなっても一緒に暮らすほどナンセンスなことはない、と考えます。
フランス人は自分の美学を何よりも優先するのです。
このような姿は、傍から見れば相手に執着することなく、とてもクールに前に進んでいるように見えるのかもしれませんね。

美学、それはすなわち哲学です。

人生には美学が必要です。

自分の美学を手放して手に入る権利よりも、ときに美学を貫いて流す涙を選んだほうが、人生が納得のいくものになることもあります。それはもちろんつらいことでしょう。けれど、そうやって美学を貫いていれば、いつか報われる日がきます。次の展開が必ずやってくるのです。
人生とは、そういうものではないでしょうか。

恋愛は相手の心があってこそ。

相手の心変わりを哀しみ、涙を流しつつも、ミーファーストの精神で生きることで、人生の試練を素直に受け入れることができるのです。

何度も申しますが<ミーファースト>とは、自分だけを大切にし、優先させることだけではなく、相手の<ミーファースト>のことも同時に考えられることをいいます。

個人主義=わがままではないのです。
これが私の思う真の美学、そして真の個人主義ではないかと感じています。
この考えがストンと胸に落ち、一歩を踏み出したときに、人は揺るぎない強さを手に入れることができるのではないでしょうか。

恋愛、結婚は 50:50

 

<この企画の他の記事をチェッック>
第1回記事はこちら→【年齢×結婚の相関関係】ってなんだろう?
第2回記事はこちら→「婚活って何なんだろう?」本当に必要なの?
第3回記事はこちら→「若くない=女性として魅力がない」ってこと?
第5回記事はこちら→結婚することが幸せへの正解?

 

フランス女性に学ぶ結婚という呪いから逃げられる生き方

Edit:TRILL編集部

の記事をもっとみる