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ナイル・ロジャース、MVへのAI使用で批判殺到──本人が反論

  • 2026.11.8

ダフト・パンクの「ゲット・ラッキー」でグラミー賞の最優秀レコード賞を受賞した、シックのナイル・ロジャース。制作中のミュージックビデオにAIを使用していることを明かし、ファンから批判を浴びている。これに対し、ナイルは映画制作と同じ手順で進めたと反論した。(フロントロウ編集部)

発端は「AIの自分」を作る舞台裏の動画

ナイルが制作しているのは、2020年に歌手のレベッカ・ファーガソンと発表したチャリティーソング「The Christmas Song(ザ・クリスマス・ソング)」の新バージョンのミュージックビデオ。今月初め、自身の姿をAIで再現するための作業風景をInstagramに投稿し、「完成がすごく楽しみ」とコメントした。ラスベガスの球体型会場スフィアでイーグルスの公演を鑑賞したことが、制作の着想につながったという。

ところが、投稿のコメント欄には「レガシーを残すなら、もっといい方法がある」といった落胆の声が寄せられた。

「通常の撮影なら約1,600万円」

ナイルは批判的なコメントに対し、一つひとつ返信している。米Rolling Stoneが伝えたやり取りでは、「ムードボードも絵コンテも作って、映画と同じやり方で進めました。AIは私たちの指示どおりに動いただけです」と説明。通常の方法で撮影すれば、約10万ドル(約1,600万円)の費用がかかっていたとも明かした。

また、日常的にAIの利便性を享受しながら、AIの使用に反対するのは「少し偽善的」だとも指摘した。

この楽曲には、ナイル自身のがん闘病経験にまつわる思いも込められている。最初にがんを患った際、1人の子どもから勇気をもらったといい、病床で過ごす子どもたちにホリデーシーズンの喜びを届けたいという思いを明かした。

以前からAIの活用には前向きだった

音楽業界では、AI生成楽曲をボットで不正に再生し、ストリーミング収益をだまし取る詐欺事件も発生しており、AIの活用に対する警戒感は根強い。

一方、ナイルは2024年、欧州メディアEuronewsの取材に対し、AIで他人の歌声を模倣する行為を「最悪」と批判する一方、創作活動のために活用することは「素晴らしい」と評価していた。ドラムマシンが登場した当初も「本物の音楽ではない」と批判されていたことを引き合いに出し、新しい技術への反発について自身の考えを語っていた。

ミュージックビデオは11月20日の完成を目指し、現在も制作が進められている。

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