1. トップ
  2. エピソード
  3. 「なんで俺だけ契約できないんだよ」携帯電話の審査に落ちて怒る彼。だが、200万円の借金を知る私が告げた一言

「なんで俺だけ契約できないんだよ」携帯電話の審査に落ちて怒る彼。だが、200万円の借金を知る私が告げた一言

  • 2026.11.4

何度も届く彼あての封筒

今の夫と同棲を始めたばかりのころ、郵便受けに彼あての封筒が何度も届くようになりました。

どれも似たような白い封筒です。

彼は受け取っても中身を確認せず、そのまま棚の奥へ押しこんでいました。

最初は気にしていませんでしたが、何通もたまっていくうちに心配になり、ある夜、ソファでテレビを見ていた彼に聞いてみました。

「ねえ、この封筒って何?ずっと届いてるけど」

「ああ、借金のやつ」

「借金?いくらあるの?」

「200万円くらいかな」

あまりにあっさり言うので、一瞬、聞き間違えたのかと思いました。

「200万円?そんなにあるの?どうして今まで言わなかったの?」

すると彼は、特に気にする様子もなく答えました。

「自己破産すると思ってたから、払わなくていいと思ってた」

「えっ、どういうこと?」

「だから、そのうち何とかなるかなって」

私は思わず封筒に目を落としました。

話を聞いてみると、彼はお金があると使ってしまい、支払いのことも後回しにしていたようです。

彼の収入を考えれば、少しずつでも返していけるはずでした。

「でも、何もしないままじゃ駄目でしょ。こんなに封筒が届いてるんだよ?」

「わかってるよ。そのうち何とかするって」

「そのうちって、いつ?」

「もう、今その話しなくてもいいだろ」

彼は面倒くさそうにテレビへ目を戻しました。

それ以上話しても答えてくれそうになく、私は封筒を棚に戻しました。

ただ、200万円もの借金を黙っていたことも、返済を先延ばしにしていることも、どうしても納得できませんでした。

携帯電話の契約ができず、不満を漏らす彼

それから別の日の夜のことです。

私がダイニングのテーブルで家計の書類を見ていると、彼が不機嫌そうな顔で帰ってきました。

上着を椅子に掛けると、持っていた携帯電話をテーブルに置きました。

「あー、もう。意味わかんない」

「どうしたの?」

「携帯、新しく契約しようとしたんだけど、できなかった」

「えっ、なんで?」

「審査が通らなかったって。それしか言われなかった」

「そうなんだ…」

「なんで俺だけ契約できないんだよ。おかしいだろ」

彼は納得できない様子で、何度も同じような不満を口にしていました。

審査に通らなかった理由はわかりません。ただ、私は以前の借金の話が気になっていました。

「ねえ、前に話してた借金はどうなったの?」

「え?何もしてないけど」

「まだ何もしてないの?」

「だから、何とかするって言っただろ」

私は手にしていたペンを置き、彼に向き直りました。

「でも、今も何とかなってないよね」

「携帯の話と借金は関係ないだろ」

「審査に落ちた理由はわからないよ。でも、借金を放っておいていい理由にはならないでしょ」

彼は何も言いませんでした。

「返せるお金があるなら、ちゃんと返そうよ。明日、一緒に電話して確認しよう」

「いや、でも…」

「このまま一緒に暮らしていくなら、お金のことを隠されるのは困るよ。これからは私に管理を任せてほしい」

彼はしばらく黙っていましたが、やがて小さくうなずきました。

翌日、私たちは一緒に電話をかけ、返済に向けた手続きを進めました。

もちろん、200万円もの借金がすぐになくなるわけではありません。少しずつ返済を続け、すべて返し終えるまでに4年かかりました。

その後、私たちは結婚しました。

今も家のお金は私が管理しています。夫はほしいものがあると、まず私に相談するようになりました。

あのとき借金のことを曖昧にせず、きちんと向き合ってよかったと思っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ