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「このお金、どこから来たの?」妻に隠していた借金。笑顔で入金履歴を見せられた僕が、本当に恐ろしくなった瞬間

  • 2026.11.4

ソファで消した携帯電話の画面

結婚して間もなく、妻の妊娠が分かりました。

うれしい知らせでしたが、当時の僕には貯金がほとんどありませんでした。

いただいたお祝いのお金も、出産の準備ですぐになくなってしまいました。

妻に心配をかけたくなくて、お金が足りないことをなかなか言い出せずにいました。

生活費の足りない分はクレジットカードで支払っていました。

以前から持っていた投資口座でも損失が出ていて、その穴埋めをするようにカードに頼る日々が続いていたのです。

ある夜、居間のソファで携帯電話からカードの利用明細を確認していたときのことです。

画面を見て、思わず固まりました。

使っていた2社のカードが、どちらも限度額に達していたのです。

そのとき、台所から妻が声をかけてきました。

「ねえ、明日の健診、一緒に行ける?」

「うん。休み取ってあるよ」

僕はあわてて画面を消しました。妻はいつもどおりに話しかけてくれましたが、僕はそれどころではありませんでした。

翌週、僕はいつも使っている銀行で、カードの返済をまとめるためのローンを組みました。

もちろん、妻には内緒です。

借りたお金は家族で使っている口座に振り込まれ、入金履歴にも残りました。

ただ、妻は普段あまり口座を確認しません。今回も気づかれないだろうと、勝手に思い込んでいました。

カード会社から届く封筒も、妻より先に郵便受けから取り出し、仕事のかばんの奥に隠していました。

「最近、郵便取ってくれるね。ありがとう」

「ああ、帰りに見るからさ」

そんな何気ない会話をしたときも、妻は笑っていました。

僕はその笑顔を見て、まだ何も知られていないと安心していたのです。

食卓に並べられた封筒

それから少しした夜のことです。

夕食の片づけが終わると、妻がダイニングで僕の向かいに座りました。

テーブルには、何通かの封筒が重ねられています。

「ねえ、ちょっと聞いてもいい?」

「うん、何?」

妻は携帯電話を手に取り、画面を僕のほうへ向けました。

そこには、家族で使っている口座の入金履歴が表示されていました。

「このお金、どこから来たの?」

僕は一瞬、言葉に詰まりました。

「ああ、それは…」

何と答えればいいのか分からず黙っていると、妻はテーブルの封筒を一通ずつ並べ始めました。

見覚えのある封筒でした。

どれも、僕が仕事のかばんの奥に隠していたはずの、カード会社からの郵便です。

「え……なんで、それ……」

思わず聞くと、妻は小さく笑いました。

「カードのことも、前から気づいてたよ」

「……いつから?」

「いつか自分から話してくれると思って、待ってたんだけどね」

妻の口調は穏やかでした。怒鳴ったり、責め立てたりする様子もありません。

僕は観念して、口を開きました。

「ごめん。銀行でローンを組んだんだ」

「うん」

「心配かけたくなくて、言えなかった」

すると妻は、少し間を置いて言いました。

「でも、黙って借りられるほうが心配だよ」

何も言い返せませんでした。妻の言うとおりだったからです。

何より、あれだけ必死に隠していたのに、妻はずっと気づいていた。そのことがショックでした。

しかも妻は、最後まで笑顔をくずしませんでした。

その夜から、家のお金はすべて妻が管理することになりました。僕は今も借金を少しずつ返しています。郵便受けを確認するのも、今では妻の役目です。

妻は今も、以前と変わらない笑顔で僕を迎えてくれます。

ただ、僕はあの夜以来、その笑顔を見ると少し緊張するようになりました。

妻はほかにも何か知っているのではないか。そして、僕が話すのを待っていることが、まだあるのではないか。

そんなことを、つい考えてしまうのです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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