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趣深い歴史的建造物の数々が街並みを彩る! 奈良の名建築スポット

  • 2026.11.6

新たな世界遺産が登録され、話題を集めている奈良には、国宝の社寺建築だけでなく、明治以降に建てられたロマン溢れる建造物が点在。静寂とエモーショナルが調和する、気品を纏った古都の近代建築を巡る旅へ。

1300年以上の歴史を刻む古都・奈良。今年7月、日本の古代国家誕生の地の宮都と遺跡群が「飛鳥・藤原の宮都」として、奈良県で4つ目の世界遺産に登録され、“今訪れたい観光地”として国内外から注目を集めている。

そんな長い歴史を築いてきた奈良には、社寺や遺跡だけでなく、明治維新以降の西洋文化が花開いた時代に、贅を尽くし建てられた近代建築が数多く残る。旧奈良監獄はもちろん、1909(明治42)年に建てられた奈良女子大学の前身である奈良女子高等師範学校の本館(現・記念館)と、関西の迎賓館と呼ばれた奈良ホテル本館は、時を重ねて味わい深さが一層増している。また、リノベーションして蘇った歴史的建造物や、大正〜昭和のレトロな建物たちも、古都の街並みに溶け込みながら魅力を発揮している。ぜひ名建築を巡り、奈良の奥深さを感じてみて。

奈良女子大学

【秋の推し旅】趣深い歴史的建造物の数々が街並みを彩る! 奈良の名建築スポット
anan

記念館、正門、守衛室が国の重要文化財に指定されている。大学構内は通常、一般の人の立ち入りは制限されているが、記念館は毎年春と秋に一般公開を実施している。今秋は10月30日(金)~11月5日(木)9:00~16:30(入館は16:00まで)の予定。

● 奈良市北魚屋東町

奈良ホテル

西館へリニューアルし、より歴史と自然が融合

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庭に面したティーラウンジは宿泊者以外も利用可。「松の実ケーキ」 ¥1,000、ドイツの老舗ブランド『ロンネフェルト』の紅茶 ¥1,900で優雅なティータイムを。
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「スーペリアツイン」をはじめ、西館の客室は全室中庭に面し、明るく開放的な雰囲気。
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「スーペリアツイン」をはじめ、西館の客室は全室中庭に面し、明るく開放的な雰囲気。
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「奈良ホテル」の豪華絢爛なロビー。約9mの格天井の吹き抜け空間に、赤い絨毯が敷かれた大階段と、和洋折衷な造りが目を引く。

アインシュタイン博士など、名だたる著名人が宿泊した名ホテル。近代建築の巨匠・辰野金吾氏による桃山御殿風檜造りの本館は、華麗な意匠があちこちに。また9月に新館が西館にリニューアル、本館のクラシカルな雰囲気を受け継ぎつつ、より洗練された空間へと生まれ変わった。

● 奈良市高畑町1096 TEL. 0570-66-6088 料金/1泊 ¥34,600~(2名利用時1室あたり、食事別、税・サービス料込み) チェックイン15:00 チェックアウト11:00

茶寮「世世(ぜぜ)」

お寺を改修した茶寮でアフタヌーンティーを

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色鮮やかに修復された、江戸時代に描かれた鶴や松の杉戸絵。
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セイボリーから甘味まで秋の食養生に用いられる食材をふんだんに盛り込んだ、フリーフロー付き「陰陽五行アフタヌーンティー」 ¥7,084。
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かつて客殿として使用されていた建物を活用。

江戸時代末期に建立された旧興福寺子院「世尊院」の寺院建築の美を大切にしながら、快適にくつろげる空間へと再生。庭園に面した空間から四季折々の草花を愛でられ、秋は紅葉が出迎えてくれる。メニューは、スパイスカレーから茶菓子などバラエティ豊か。なかでも漢方養生指導士の橋本真季さん監修の季節替わりのアフタヌーンティーは、旬の食材尽くしで英気を養える。

● 奈良市登大路町63 TEL. 0742-93-6558 11:00~17:00 無休

工場跡 事務室

築100年の乳酸菌飲料工場跡がカフェに

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今では貴重なフトルミンの瓶も展示されている。
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喫茶スペースの隣にある乳酸菌の研究室や乳酸菌飲料の製造場の見学もできる(有料)。
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奈良の『竹西農園』の上ほうじ茶を使用したほうじ茶ラテと、3種類のあんこがのった白玉だんごのセット ¥1,100。

東大寺旧境内に佇む1925(大正14)年築の木造建築は、かつて「フトルミン」という乳酸菌飲料を製造する工場として使用されていたもの。国の登録有形文化財で、現在はその元事務室および元荷造室を喫茶スペースとして開放。大和茶などのドリンクや軽食、甘味などが味わえ、土・日・祝日のみ「朝のセットメニュー」を提供。

● 奈良市芝辻町543 TEL. 0742-22-2215 金曜11:00~17:30、土・日・祝日8:30~17:30 月~木曜休(祝日は営業)

鹿猿狐ビルヂング

『中川政七商店』の創業の地に誕生

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茶論の人気メニュー「季節の主菓子と飲物セット」は、好きなお茶に+¥550で、奈良の『樫舎』の季節菓子を付けられる。
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蔵の展示もユニーク。
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ここでしか買えない中川政七商店オリジナルグッズも。

中川家の住居でもあった築130年の日本家屋と、建築家の内藤廣さんが設計したビルからなる複合商業施設。中川政七商店が手がける奈良のものづくりが並ぶ2つのショップのほか、奈良の風土を味わう飲食店、蔵を改装したギャラリーなどが揃う。『茶論(さろん)』では、日本庭園を眺めながらお抹茶を。

● 奈良市元林院町22 TEL. 0742-93-8833(茶論) 10:00~19:00(茶論は18:30LO) 無休

奈良春日山酒造

江戸の酒蔵を全面リノベーション

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杉玉が吊るされた母屋。多彩な原料で焼酎を造れる、奈良でも珍しい酒蔵。
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清らかな水で仕込まれたお酒を少しずつ味わえる試飲ブース。1杯 ¥200~300で、焼酎は無料で試飲OK。
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果実酒も人気。

江戸中期に始まった「上横田屋(かみのよこたや)」より約400年の歴史を持つ酒蔵が、屋号を変えて、装い新たにリニューアル。母屋、庭、蔵を全面リノベーションし、売店と試飲ブースを併設。伝統的な木桶仕込みも取り入れ、柔らかな旨味と心地よい飲み口を大切にした日本酒のほか、焼酎やリキュールも手がける

● 奈良市高畑町915 TEL. 0742-26-2300 10:00~17:00(土・日・祝日~16:00) 無休

鹿の舟

大正期の邸宅を改装した複合施設

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店名の由来にもなっているかまどが鎮座。薪をくべて炊いたご飯は、ふっくらツヤツヤ。
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奈良の食材で彩られた「季節の天ぷら定食」 ¥2,200。天ぷら5品におぼろ豆腐、小皿、ご飯、味噌汁などが付く。

奈良を代表するカフェ&雑貨店『くるみの木』がプロデュースしたことで話題に。歴史的建造物を活かし、観光案内所、食堂、カフェの3施設が入る奈良観光の新拠点。特に「竈」は、かまどで炊いたご飯が人気の食堂。奈良県産の食材を販売する併設のグローサリーはおみやげ探しにも重宝する。

● 奈良市井上町11 竈/TEL. 0742-94-5520 11:00~16:00 ※ご飯がなくなり次第(15:00頃)終了 水曜休

toi印食店

スパイスカレー目当てに連日行列

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「Curry3種+本日のおかず」 ¥2,300。カレーは週替わりで4種類から選べる。この日のカレーは定番のチキンに、週替わりの魚介ビンダルーとマトンキーマ。
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開店と同時に満席になるほどの人気店。

昭和40~50年代に建てられた建物で、南インド式定食「ミールス」体験を。店主の田村誓志さんは、奈良の『タゴール』でインド宮廷料理を学び、インドへ。現地で味わった本場の味に、独自のエッセンスを加えたカレーや副菜はスパイスが効いていながら、どれも繊細で洗練された味わい。

● 奈良市花芝町30-3 TEL. 0742-87-7014 11:30~14:30 ※金・土曜は17:30~19:30LOも営業 日~火曜休


写真・村上未知 取材、文・鈴木恵美

anan 2516号(2026年10月21日発売)より

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