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【50代の大人旅/奈良】興福寺・東金堂創建1300年記念!唯一無二の「踊り大将」特別公開&奈良の秋夜を楽しむイベントも!

  • 2026.10.17

こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。

少しずつ秋めいていく季節、奈良の木々も少しずつ色づき始めています。奈良市内にも素敵な紅葉スポットがたくさんありますが、なかでも人気の奈良公園に隣接する古刹・興福寺では、この紅葉とともに見逃せない仏さまが公開されます。

興福寺といえば国宝・阿修羅像で有名ですが、今回の特別拝観で公開される「正了知(しょうりょうち)大将立像」にお参りできるのは実に12年ぶり。この仏さまがお祀りされている国宝・東金堂(とうこんどう)が創建から1300年を迎えることを祝って、11月1日(日)から30日(月)まで特別公開されるんです。

東金堂創建1300年を記念したご朱印や、「阿修羅ファンクラブ」会長・みうらじゅんさんが描いた文殊菩薩絵馬が授与されるほか、人気かき氷専門店「ほうせき箱」では4種類の限定「奉祝かき氷」も提供されます。

さらに、昼間とはまた違った幻想的なムードのなかで興福寺をはじめとする世界遺産5社寺で開催される夜間特別拝観「秋夜の奈良旅 2026」など、関連イベントも併せてご紹介します♪

12年ぶりに躍り出る! 伝説の「正了知大将立像」特別公開

撮影:飛鳥園

興福寺の中核をなすお堂・中金堂(ちゅうこんどう)の東に位置する東金堂が建てられたのは、今からちょうど1300年前にあたる神亀3年(726)のこと。聖武天皇が病気の叔母・元正太上天皇の快復を願い、薬師如来をご本尊として建立されました。5度の被災と再建を重ね、現在のお堂とご本尊の重要文化財・銅造薬師如来坐像は室町時代のもので、写真の前堂にはふだんからお参りすることができます。

薬師如来坐像の両側の重要文化財・銅造日光・月光菩薩は白鳳時代、周囲にお祀りされている木造維摩居士(ゆいまこじ)坐像と木造文殊菩薩坐像、木造十二神将立像(いずれも国宝)は鎌倉時代、国宝・木造 四天王立像は平安時代と、東金堂にはさまざまな時代の仏像が一堂に会しています。じっくり見比べてみて!

今回の特別公開では、後堂(ごどう。通常非公開)の正了知大将立像にお参りすることができます。正了知大将は『金光明最勝王経(こんこうみょうさいしょうおうきょう)』などのお経で説かれている仏法守護の神さまで、この神さまを単独で制作した例では現存唯一という、いわば“超レア”な仏像。

《正了知大将立像》室町時代 奈良・興福寺 撮影:飛鳥園

寛仁元年(1017)の火災の際には自らお堂から躍り出て焼失を免れたと伝えられ「踊り大将」とも呼ばれています。ただし、残念ながらその後焼失し、現在の像は室町時代のものです。前回公開されたのは2014年。実に12年ぶりに踊り大将にお会いできるチャンスです!

ちなみに、後堂は文字通り前堂の後ろ側にあるので、いつもは前からしか拝観できない前堂の仏さまたちも、この期間はさまざまな角度から見ることができます。これも仏像好きにはたまりません……!

[東金堂創建1300年記念品] 勧進所(東金堂向かい)にて授与
・右奥:みうらじゅんさんが文殊菩薩さまを描いた絵馬(授与料1,300円、11/1から授与開始 ※限定1300枚)
・手前中央:東金堂のシルエットが切り絵になっている特別朱印(授与料1,000円 ※なくなり次第授与終了)
・手前右:蓄光素材の用紙を使用した特別朱印(授与料700円 ※なくなり次第授与終了)

特別公開期間中は、朱印帳に直接いただけるご朱印にも創建1300年の記念印が入ります(手前左、授与料500円)。こちらは南円堂納経所でいただけます。

また、興福寺のさまざまなオリジナルご朱印帳のなかには、東金堂があしらわれたもの(左奥)もあります。創建1300年記念の授与品というわけではありませんが、このご朱印帳に記念の御朱印を集めたくなりますね!

蓄光のご朱印、暗いところでは思った以上に光ってました! ご朱印帳に貼るより、自宅などの出入り口の上に貼っておくといざという時の備えにもなってよさそう。

このほか、2018年に再建された中金堂の余材と白檀などを合わせた東金堂創建1300年記念の「にほひ袋」(授与料300円)も、東金堂内と国宝館の出口でいただくことができます。京都の老舗・山田松香木店謹製で、ややスパイシーな香り。

深みのある瑠璃色の袋は、東金堂のご本尊・お薬師さまが東方にある浄瑠璃浄土におられることからイメージされたのかな?

今回の取材で初めて知ったのですが、興福寺国宝館に安置されている国宝・銅造仏頭(写真の看板右)は、東金堂のご本尊としてお祀りされていた時期があるそうです。白鳳彫刻の白眉として知られています。国宝館では阿修羅像にもお会いできますので、東金堂にお参りしたらぜひハシゴしてください!

興福寺
奈良市登大路町48
https://www.kohfukuji.com

▶︎特別公開公式ページ
https://www.kohfukuji.com/news/3039
*東金堂+後堂(正了知大将立像)特別公開拝観料:1,000円(一般)

興福寺東金堂創建1300年記念かき氷&写真展も!

奈良は近年“かき氷の聖地”として有名ですが、その火付け役的なお店が、奈良もちいどのセンター街にある「kakigori ほうせき箱」。

kakigori ほうせき箱
奈良市餅飯殿町47
https://www.instagram.com/housekibaco

写真提供:tabiwa by WESTER

こちらでは東金堂創建1300年を記念し、東金堂にお祀りされている四天王をイメージした「奉祝かき氷」が、11月1日(日)から11月28日(土)までの金・土・日(各日11:30〜)、週替わりで合わせて限定48食提供されます。

1週目:持国天(青)/バタフライピーやぶどうなど
2週目:増長天(赤)/ハイビスカスや青りんごなど
3週目:広目天(薄橙)/柿の葉茶チャイやさつまいもなど
4週目:多聞天(黒)/チョコレートやミルクなど

ひと足早く持国天バージョンを試食させていただきました。まだ試作段階とのことだったので、実際に提供されるものは少し変わっているかもしれませんが、中にもたっぷりフルーツが入っており、途中でクリームやゼリーが現れて“味変”が起こり、最後まで食べ飽きることなくぺろりと完食しました♪

合わせて限定48食の超レアかき氷は、JR西日本グループの旅行サイト「tabiwa by WESTER」で予約受付中。通常非公開の興福寺本坊での落語鑑賞と後堂を含む東金堂を貸切で僧侶にご案内いただけるプラン(11/28・土)や、東金堂創建1300年記念文殊菩薩絵馬付き拝観券(限定300セット)などもあるのでぜひチェックを。

▶︎「奉祝かき氷」など興福寺東金堂創建1300年記念プランの詳細はこちら!
https://www.jr-odekake.net/navi/nara_tabiwa

撮影:飛鳥園

場所は少し離れますが、奈良市内の観光型ショッピングセンター「ミ・ナーラ」4階特設会場では、「興福寺今昔写真展」が開催されます(11/1・日〜30・月)。現在の姿と見比べてみるのも楽しそう!

ミ・ナーラ
奈良市二条大路南1-3-1
https://www.mina-ra.com

秋の奈良を満喫できる夜間特別拝観&古社寺の展覧会

昼とはまた違った表情を見せる夜のお寺や神社。10月31日と11月の毎週土曜日に開催される「秋夜(しゅうや)の奈良旅2026」では、春日大社、興福寺、元興寺、唐招提寺、薬師寺で夜間特別拝観が行われます(予約不要)。

期間中の毎週土曜日には、若草山の山頂で、夕景から夜景へと移ろう眺めを楽しめる「奈良若草山トワイライト・夜景観賞バス」(予約制)が、11月中の土曜日には定期路線バスに加えて夜間参拝への移動に便利な「世界遺産社寺周遊バス」がJR・近鉄奈良駅発着で運行されるそう。

撮影:飛鳥園

興福寺では、東金堂を夜間拝観することができます。
開催日:10月31日(土)、11月7日(土)、14日(土)、21日(土)、28日(土)

春日大社

● 特別展「工芸の巨人 人間国宝北村昭斎」
前期:〜2026年11月9日(月)、後期:11月11日(水)〜12月13日(日)
国宝殿拝観料:1,000円(一般)

《正倉院宝物模造 螺鈿紫檀五絃琵琶》北村昭斎他作 宮内庁正倉院事務所蔵[前期展示]

春日大社国宝殿では、開館10周年記念特別展「工芸の巨人 人間国宝北村昭斎ー蒔絵螺鈿の至宝と春日大社ー」が開催中です。北村昭斎さんは重要無形文化財「螺鈿(らでん)」の保持者(いわゆる人間国宝)で、奈良を拠点として活動した漆芸家です。その技術は、正倉院宝物の修理や復元にも生かされました。

国宝《若宮御料古神宝類 平胡籙(ひらやなぐい)》平安時代 奈良・春日大社[前期展示]

《復元模造 平胡籙》北村昭斎他作 国(文化庁保管)[前期展示]

春日大社には“平安の正倉院”と称されるほど、平安時代の工芸品が伝えられ、多くが国宝や重要文化財に指定されています。その原品(ホンモノということです)と、昭斎さんによる模造品が並んで展示されているのも見どころ。

《唐草文螺鈿合子》北村昭斎作 個人蔵[通期展示]

《乾漆花籠》北村昭斎作 個人蔵[通期展示]

正倉院や春日大社の宝物の修理・復元を通して培った昭斎さんの技は精緻の極み! ご本人の作品も多数展示されていて、うっとりするほどの美しさです。

昭斎さんの祖父・久斎(きゅうさい)さん、父・大通(だいつう)さん、子の繁さん、小西寧子さんの作品も併せて展示されています。親子4代にわたる北村家の漆工品がいちどきに鑑賞できる貴重な機会でもあります。

● 秋夜(しゅうや)の奈良旅2026
開催日:11月7日(土)、14日(土)、21日(土)、28日(土)

画像提供:奈良市観光協会

朱色に輝く国宝の御本殿をお参りできるほか、御本社回廊内約1,000基の釣燈籠に浄火が灯される万燈籠が行われます。

春日大社
奈良市春日野町160
https://www.kasugataisha.or.jp

薬師寺

● 金堂復興五十周年記念展「よみがえる白鳳」&特別公開
10月24日(土)〜11月8日(日)
薬師寺内 西僧坊・玄奘三蔵院伽藍 特別公開券:1,000円(大人)
※別途、通常拝観料が必要です。※団体割引はありません。

《摩利支天坐像》江戸時代 奈良・薬師寺

《天武天皇坐像》鎌倉時代 奈良・薬師寺

白鳳伽藍の西僧坊では金堂復興五十周年記念展「よみがえる白鳳」も同時開催。寺内では7年ぶりの公開となる国宝・東塔水煙を間近に拝見できるほか、豊臣秀吉ゆかりと伝わる摩利支天坐像や、薬師寺を建てる願を発された天武天皇坐像などの貴重な寺宝も見学できます。

さらに、薬師寺の宗派・法相宗の源流であり、『西遊記』のモデルとなった玄奘三蔵の頂骨(ちなみにホンモノです)がお祀りされている、通常非公開の玄奘三蔵院伽藍を特別に拝観することができます。日本画家・平山郁夫の大作「大唐西域壁画」が公開されるほか、「豊臣兄弟と薬師寺」「写真でたどる金堂復興のあゆみ」を併設展示。

● 秋夜(しゅうや)の奈良旅2026
開催日:11月7日(土)・21(土)

画像提供:奈良市観光協会

ご本尊の国宝・薬師三尊像をお祀りする金堂を拝観でき、さらに国宝・東塔と昭和に再建された西塔の初層が開扉されます(塔内に入ることはできません)。

薬師寺
奈良市西ノ京町457
https://yakushiji.or.jp

※夜間拝観の写真(興福寺、春日大社、薬師寺)は全てイメージです。実際の見え方とは異なる場合があります

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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