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「専業主婦の方が役員をやるのが当たり前よね」PTA役員決めで私たちを名指ししたボスママ。だが、私が見せた一枚の紙

  • 2026.10.30

会議室で始まった役員決め

子どもが通う小学校で、PTAの役員を決める集まりがありました。

昼間の会議室には保護者たちが集まり、長机を囲んで座っています。

机の上には、事前に配られていたPTAの規約が置かれていました。

集まりが始まる前、廊下ではボスママが仲のいい保護者たちと話していました。

「今年は、うちらはパスね。役員なんて引き受けたら大変だもの」

そんな声が聞こえてきました。

やがて集まりが始まりましたが、役員に立候補する人は現れません。

誰も手を挙げず、会議室には気まずい沈黙が流れていました。

すると、ボスママがため息をついて立ち上がりました。

「誰も手を挙げないなら、私が進めるわね。時間がもったいないもの」

そう言って会議室を見渡すと、私を含む何人かの保護者を順番に名指ししたのです。

「専業主婦の方が役員をやるのが当たり前よね」

「お仕事されている方に、負担はかけられないわ」

突然の指名に、私は驚いてしまいました。

専業主婦だからといって、本人の意思も確認せずに役員を決めていいのでしょうか。

ほかの指名された保護者たちも戸惑った様子で、誰もすぐには返事ができません。

ところが、ボスママはその沈黙を了承と受け取ったようでした。

「反対がないなら、これで決まりね。名前を書いておくから」

そう言って名簿にペンを走らせようとした瞬間、私は机の上にある一枚の紙に目を向けました。

机の上にあった規約の紙

それは、事前に読んでおいたPTAの規約でした。

そこには、「就労の有無に関わらず、公平にくじ引きまたは立候補で選出する」と、はっきり書かれていたのです。

私はその紙を手に取り、ボスママに声をかけました。

「すみません、こちらの規約を見ていただけますか」

ボスママの手が止まりました。

「役員は、働いているかどうかに関係なく、立候補かくじ引きで選ぶことになっていますよね」

私は規約の該当箇所を示しながら続けました。

「このまま指名だけで決めてしまっていいのでしょうか?」

ボスママは紙に目を落とし、少しの間、黙っていました。

すると、それまで下を向いていた向かいの保護者が顔を上げました。

「そうですよね。ルールどおり、くじ引きにしましょう」

「私もそれがいいと思います」

周囲からも賛同する声が上がりました。

さらに、仕事をしている保護者の一人が手を挙げ、発言しました。

「私も働いていますけど、くじで当たったら引き受けますよ」

その言葉を聞いて、私は少し安心しました。

ボスママは困ったような表情を浮かべています。廊下で一緒に笑っていた保護者たちも、今度は黙っていました。

「そこまで言うならいいわよ」

ボスママは名簿を閉じ、椅子に座り直しました。

結局、役員は規約に従って、その場でくじ引きをして決めることになりました。

くじの箱が回ってくると、ボスママも黙って手を入れました。「今年はパスね」と話していた仲間たちも、順番にくじを引いていました。

役員を引き受けること自体は、誰にとっても簡単ではないと思います。それでも、仕事をしているかどうかだけで負担を決めるのは違うはずです。

あのとき、規約を確認して声を上げてよかった。そう思うと、胸がすっと軽くなりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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