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合格率“たったの26%”!難関資格を持っていた【人気イケメン俳優】意外な金欠時代とは?

  • 2026.11.6
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2011年11月、サントリー「WHISKY LOVERS AWARD 2011」授賞式で「New Whisky Lover」に選ばれた桐谷健太(C)SANKEI

華やかな授賞式の壇上には、およそ似つかわしくない告白だった。

15年前の2011年11月、グランドハイアット東京で開かれたサントリー「WHISKY LOVERS AWARD 2011」。名優やトップアスリート、人気アーティストが顔を揃えるなか、31歳の桐谷健太が語ったウイスキーの思い出は、高級銘柄でもスマートな飲み方でもなかった。

20代前半のころを振り返り、桐谷は「お金がなくてバーでウイスキーのストレートで2時間粘っていた」と話した。

今でこそ連ドラや舞台で堂々と主演を張る桐谷だが、かつては琥珀色のグラスを前に、長い時間をやり過ごしていたのだ。

10年越しの伏線となった「New」の並び

桐谷が受賞したのは、これからの成長が期待される若い著名人に贈られる「New Whisky Lover」部門だった。熟成していくウイスキーになぞらえた部門で、同じく選ばれた杏とともに壇上に上がった。

この日の顔ぶれは実に華やかだった。「Whisky Master」の松本幸四郎(現・松本白鸚)がウイスキーを「人生のいい友達」と語れば、桑田真澄は現役時代の背番号にちなんで「山崎18年」が好きだと話す。杏もまた、20歳で飲み始めてからの日々にふれ、ようやく大人の仲間入りができた気がすると語っていた。

ちなみに、このとき「New」を分け合った桐谷と杏は、10年後の2021年、通信教育「ユーキャン」のCMにそろって起用され、それぞれ尾崎豊の『僕が僕であるために』を熱唱した。

主役の隣で場を沸かせた31歳

当時の桐谷は、主役のそばで物語を動かす役が続いていた。

2011年春には、高視聴率のまま完結した日曜劇場『JIN-仁- 完結編』で若き医師・佐分利祐輔を演じた。秋には『専業主婦探偵〜私はシャドウ』で、深田恭子演じるヒロインを探偵事務所で働かせる探偵・陣内役を務めていた。

2011年3月の「おおさかシネマフェスティバル」では、映画『オカンの嫁入り』で助演男優賞を受賞した。大阪・天神橋6丁目で生まれ育った桐谷は、地元の表彰式で「大阪を舞台にした映画で受賞できたのがうれしい」と話した。上映後のトークでは、浜村淳の話にツッコミを入れて会場を沸かせている。

ギラギラした10代から21年目の連ドラ単独初主演へ

役者を目指しながらも、どうすればなれるのか分からなかった10代の頃、桐谷は多くの人から「目がギラギラしている」と言われた。その眼光は、往年の三船敏郎に似ているとも言われていた。

2021年、桐谷は京都国際映画祭で「三船敏郎賞」を受賞する。黒澤明監督の名作映画を舞台化した『醉いどれ天使』で、かつて三船自身が演じたヤクザ・松永役を務めたことが評価された。10代の目つきの話も、この授賞式で本人が明かしている。

役者への道が見えなかった10代、ストレートで2時間粘った20代前半、そして助演で賞を受けた30代と、桐谷のキャリアは決してスマートな近道ばかりではない。

auのCMソング『海の声』で紅白歌合戦の舞台に立ったのが2016年。そして桐谷がカンテレの『インフォーマ』で連続ドラマの単独初主演を飾ったのは、2002年のデビューから実に21年目のことだった。じっくりと時間をかけて、一歩ずつ足元を踏み固めてきた役者人生だ。

酒の機微を知った男が舞台へ向かう

今の桐谷の公式プロフィールには、「J.S.A認定ワインエキスパート」(2025年度の合格率26%)と「ジャパンビアソムリエ」という意外な資格が並んでいる。

かつてお金がなく、バーでストレートのウイスキーを前に2時間粘っていた青年は、いまや酒の奥深さを学び、その機微を味わい分ける大人になった。

2026年11月からは、主演舞台『聖地X』の幕が上がる。劇団イキウメを主宰する前川知大が作・演出を手がけるSFホラーコメディで、桐谷が舞台に立つのは『醉いどれ天使』以来5年ぶりのことだ。出演決定に際し、桐谷は作品の奥行きを味わいながら「肚(はら)に落とし込んでいきたい」とコメントを寄せた。

15年前に「New」と呼ばれ、熟成を期待された青年は、そのあいだに主役の座にたどり着き、いま主演の舞台に向かおうとしている。


※記事は執筆時点の情報です

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