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【ゾッとする怖い話】意味がわかると怖い。いつも同じ順番で閉まるカーテン【ホラー小説】

  • 2026.10.26
同じ形の窓とベランダが規則正しく並ぶ、集合住宅の外観。
出典:stock.adobe.com

仕事を辞めて時間を持て余していた頃、向かいのマンションを眺めることが暇つぶしになっていました。 毎晩同じ時間に窓を見ているうちに、ある奇妙なことに気づいたんです。

暇つぶし

意味がわかると怖いんですが、聞いてください。
仕事を辞めて、しばらく無職だった頃の話です。

最初のうちは転職活動もしていたんですが、なかなかうまくいかなくて。
そのうち生活リズムも崩れ、昼過ぎに起きて、朝方に寝るようになっていました。

特にやることもないので、夜はずっとスマホをいじったり、動画を見たりして過ごしていました。

そんなある日、部屋の窓から向かいのマンションを眺めていたんです。
ちょうど夜の11時頃でした。

向かいのマンションには、同じ形の窓がずらっと並んでいます。
そのうちの一部屋で、カーテンが閉まりました。

少しして、別の部屋でも。
また別の部屋でも。

なんとなく眺めているうちに、気づいたんです。

カーテンの閉まる順番が決まっているような気がしました。

いつもの順番

翌日も、同じ時間に窓の外を見てみました。

すると、やっぱり同じ順番でカーテンが閉まっていくんです。
右上、左下、右下、左上。

カーテンが閉まる時間は日によって少しずつ違いますが、順番だけは同じでした。

暇だったので、カーテンが閉まる時間をスマホにメモするようになりました。

23時12分、右上。

23時16分、左下。

23時21分、右下。

23時25分、左上。

毎晩、だいたいこんな感じでした。
別に何か意味があると思っていたわけじゃありません。

ただ、毎日同じことを繰り返していると、妙に気になってくるんですよね。

いつの間にか、夜の11時になると窓の前に座るのが習慣になっていました。

閉まらない窓

それから二週間ほど経った夜のことです。
いつものように、向かいのマンションの窓を眺めていました。

右上。

左下。

右下。

でも、最後の左上だけが、いつまで経っても閉まりませんでした。
23時半を過ぎても、0時になっても、そのままです。

珍しいなと思いました。

部屋の明かりはついていたので、住人が寝てしまったのかもしれません。
結局、朝方までカーテンは開いたままでした。

その日の昼頃、マンションの前に救急車が停まっていました。
何があったのか気になって外に出ると、近所の人たちが話していました。

どうやら、マンションの一室で住人が亡くなっていたらしいんです。

どの部屋なのか、自分にはすぐわかってしまいました。

5つ目の部屋

それからも、カーテンが閉まる順番は変わりませんでした。

右上。

左下。

右下。

最後の左上の部屋だけは、あれ以来ずっと暗いままです。

私はなんとなく、観察するのをやめました。

ところが、ある晩。
スマホを見ていると、窓の外で何かが動いたような気がしました。

顔を上げると、向かいのマンションでカーテンが閉まるところでした。

右上。

少しして、左下。

右下。

そこで、ふと自分の部屋のカーテンが開いているのが無性に気になったんです。
立ち上がって、カーテンに手をかけました。

カーテンを引くと、シャッ!と鋭い音が間近で響きました。
窓の外はもう見えません。

これでよし。
なぜかそう思いました。

それ以来、必ず決まった時間にカーテンを閉めるようにしています。

※この物語はフィクションです。
※この記事に使用している画像はイメージです。

◆味醂 子どもの頃から怖い話が好きで、ホラー小説やネット怪談など、文章作品を中心に親しんできました。 映像作品の痛そうな表現や急に驚かせる演出は少し苦手ですが、想像がふくらむ怖さや、日常の違和感が少しずつ不穏さを増していくような話に惹かれます。 読んだあとふとした瞬間に思い出してしまうような“あとから効いてくる怖さ”を大切にしています。 【SNS】 X:@a_mirin0223

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