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「ママ、最近カーテン閉めてること多くない?」娘の登校時間まで覚えていた近所の住人。思わず距離を置いた理由

  • 2026.9.23

ゴミ出しの朝に交わす、短い世間話

四十代の私が、今も暮らしている家のご近所での話だ。

二軒先に同年代くらいの女性が住んでいて、朝のゴミ出しで顔を合わせると、天気や町内の行事について少し話していた。

いつもにこやかで、私は感じのいい人だと思っていた。

ある朝、ゴミ袋を置いて帰ろうとすると、女性が声をかけてきた。

「昨日、夕方スーパーにいなかった?」

「あ、いました。買い忘れがあって」

「やっぱり。似てる人がいるなと思ったの」

女性は楽しそうに笑った。近所なのだから、買い物先で会うことくらいある。そのときは私も特に気にしなかった。

ところが秋のある朝、少し引っかかることがあった。

その日は、娘の通う小学校が前週の行事の振替休日だった。娘はまだ寝ていて、私はいつもどおり一人でゴミを出しに行った。

「おはようございます」

「おはよう。今日は娘さんの学校休みなんだね」

思わず女性の顔を見た。

「え、どうして分かったんですか?」

女性は少し驚いたように目を丸くした。

「いつもなら、もう出ていく時間でしょう?今日は見かけなかったから」

そして、何でもないことのように笑った。

「だから、今日は娘さんの学校休みなんだねって思って」

言われてみれば、娘は毎朝ほぼ同じ時間に家を出ている。女性も朝に外へ出ることが多いので、何度も見かけていたのだろう。

それでも、私が思っていた以上にうちの生活時間を覚えられていたことに、少し落ち着かない気持ちになった。

「昨日、遅かったね」の一言

それから私は、ゴミを出す時間を少し変えるようになった。会えば挨拶はするものの、以前のように立ち止まって話すことは減った。

女性のほうは気にしている様子もなく、会えば変わらず明るく声をかけてきた。

そんなある日、仕事で帰宅が遅くなった。

翌朝、門を出たところで女性と顔を合わせた。

「おはよう。昨日、遅かったねえ」

また一瞬、言葉に詰まった。

「あ…仕事がちょっと長引いて」

「そうだったんだ。大変だったね」

「でも、よく分かりましたね」

私がそう言うと、女性は何でもない様子で答えた。

「たまたま窓の外を見たとき、帰ってくるところが見えたの。遅い時間だったから覚えてたのよ」

「そうだったんですね」

「お疲れさま。無理しないでね」

女性は手を振り、自分の家へ戻っていった。

責められたわけでも、何かを問い詰められたわけでもない。むしろ言葉だけを聞けば、気遣ってくれている。

それなのに、「そんなところまで見られていたんだ」と思うと、私は少し落ち着かなかった。

少しだけ変えた、家の中のこと

それから、道路に面した窓のレースカーテンを閉めておくことが増えた。

ある日、娘が不思議そうに聞いてきた。

「ママ、最近カーテン閉めてること多くない?」

「そう?この時間、日差しが気になるからかな」

「ふーん」

本当の理由を説明するほどのことでもない気がして、それ以上は言わなかった。

女性は今も変わらない。

朝に顔を合わせれば、いつもの笑顔で挨拶をしてくる。

「おはよう。今日はちょっと涼しいね」

「そうですね。やっと秋らしくなりましたね」

嫌がらせをされたことも、家をのぞかれたと確認したこともない。生活する時間帯が似ているから、たまたま目に入ることが多いだけなのかもしれない。

それでも、自分が思っていた以上に日々の行動を覚えられていると知ってから、私は以前より少しだけ、近所との距離を意識するようになった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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