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「跡取りは男の子がいい」夫と義実家は男児との交換を希望して… 取り違え子で悩む家族の本音【著者インタビュー】

  • 2026.10.25

【漫画】本編を読む

長い不妊治療の末に授かった、3歳の娘。そんなわが子が「取り違え子」だとしたら——。国内外でごく稀に起こるという、不妊治療での受精卵の取り違え。お腹を痛めて産み、愛情込めて育ててきた我が子と血がつながっていない… 想像もしなかった残酷な試練を突きつけられたとき、あなたならどうするだろうか。

『うちの子、誰の子? もしもわが子が取り違え子だったら』(ママリ:原案、たけみゆき:漫画/KADOKAWA)では、不妊治療の末に授かった3歳の我が子と血がつながっていないことを知らされた、ふたつの家族が描かれる。主人公のサキは、愛娘・サクラとこれまで通りの生活を希望するが、家族はそれを良しとしてくれない。反対に、サキの実子・ユウマを育てている家庭は、子ども同士の交換を強く希望していて…。今日まで育ててきた子と、血のつながった子とを交換するかどうか…それぞれの家族は悩み、混乱に陥ってしまう。

大切なのは一緒に暮らしてきた家族との愛? それとも、本当の血のつながり? 家族のかたちを考えさせられる本作について、漫画を手がけたたけみゆきさんにお話を伺った。

——「娘のサクラは取り違え子だ」と家族に公表したサキでしたが、義実家は酒屋の跡取りのためにユウマくんと交換したがっていました。「跡取りは男の子じゃないと」という昔ながらの風習はいまだに根強いですね。

たけみゆきさん(以下、たけ):分野は違いますが、歌舞伎では血のつながりのないお弟子さんが入って文化を継承するケースも見かけます。サキの義実家は代々続く酒屋さんです。歌舞伎の世界ほどではなくとも、長らく地元に愛されてきたお店を、なんとかして身内に引き継がせ存続させたい…と考える経営側の気持ちは多少なりとも理解できます。

ただ、サキの義家族は跡取りのために第二子へのプレッシャーをかけていたこともあり、そういった行為にはまったく共感はできません。

——義父の「本当の子が他の家で育つのはなぁ…」というセリフからも、そのような考えが滲んでいました。

たけ:義父は、昔ながらの考え方に固執する頑固な性格という設定。孫のサクラが取り違え子だという事実は、彼にとって本当の孫である男の子が店を継いでくれるかも…というラッキーな状況だったんです。

孫娘のサクラに対する愛情はあると思いますが、自分で育てているわけではないから、サキとは温度感が違い「正しい組み合わせを元に戻すだけ」と軽く考えている節もあります。

取材・文=吉田あき

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