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北鎌倉で味わう伝統のおいなりさん。古刹の門前に佇む「光泉」

  • 2026.10.15

緑豊かな山々に囲まれた北鎌倉には、地元の人々に愛され続けてきた老舗が佇んでいます。北鎌倉駅のすぐ目の前にお店を構えるいなり寿司の専門店「光泉」も、そうした一軒。昭和26年の創業以来、変わらない手仕事を守り続けている名店です。かつてこの地を拠点とした文人や映画監督も魅了されたという味わいには、丁寧な職人技と温かなおもてなしの心が込められています。歴史ある街の趣を感じながら、しみじみとしたひとときを過ごしてみませんか。

北鎌倉で味わう伝統のおいなりさん。古刹の門前に佇む「光泉」
北鎌倉で味わう伝統のおいなりさん。古刹の門前に佇む「光泉」

北鎌倉駅前で歴史を紡ぐいなり寿司の専門店

北鎌倉で味わう伝統のおいなりさん。古刹の門前に佇む「光泉」
北鎌倉駅前のお店

70年以上の歴史がある「光泉」は、北鎌倉のいなり寿司専門店です。かつて鎌倉に住まいを構えた芸術家の北大路魯山人や、映画監督の小津安二郎もこの味をこよなく愛したと伝えられています。現在は3代目店主が、創業者である祖父から受け継いだ伝統の味を守り続けています。歴史の面影を残す街並みとともに、時代を超えて人々を惹きつける魅力にあふれています。

畳の温もりに包まれる風情ある空間

北鎌倉で味わう伝統のおいなりさん。古刹の門前に佇む「光泉」
立ち寄りやすいイス席

お店があるのは、古刹として知られる円覚寺の門前にあたる風情豊かなエリアです。暖簾をくぐって一歩足を踏み入れると、木の温もりが残る昔ながらの店構えが訪れる人をやさしく迎えます。

北鎌倉で味わう伝統のおいなりさん。古刹の門前に佇む「光泉」
お店と一緒に時を刻んできた書と笠

店内には円覚寺管長による書や、托鉢の際に用いられる笠が静かに飾られ、この土地ならではの深い歴史が感じられます。奥には和室があり、畳の上に座ってひと息つくことができます。

北鎌倉で味わう伝統のおいなりさん。古刹の門前に佇む「光泉」
のんびりくつろぐ和室

雪見障子の向こう側には白鷺池(びゃくろち)と緑豊かな庭園が広がり、床の間には近所の方が届けてくれるという季節の花が生けられています。風情あふれる和室で庭を眺めながら過ごす時間は、北鎌倉ならでは。

創業時から受け継がれる漆器と職人技の味わい

北鎌倉で味わう伝統のおいなりさん。古刹の門前に佇む「光泉」
「稲荷すし2本+巻物」(1200円)

看板メニューのいなり寿司は、大きなお揚げをじっくり甘辛く煮込み、酢飯を包んでから丁寧に半分にカットするスタイルです。しっかりと味が染み込んだお揚げと、酢と塩でシンプルに仕立てた酢飯が絶妙な調和を生み出し、香ばしい白ゴマの風味がアクセントに。
盛り付けるのは、創業時から大切に使い続けられている角のすみ切りが美しい漆器。使い込むほどに深いツヤを増した器の佇まいが、重厚な店内と相まって、長い歴史の情緒を伝えます。

北鎌倉で味わう伝統のおいなりさん。古刹の門前に佇む「光泉」
昔ながらの折詰スタイルのテイクアウト(1100円)

海苔の香りが豊かなかんぴょう巻きや、水分が出ないよう種をきれいに除いて巻かれたキュウリの巻き物も実に丁寧な仕上がりです。3代目のご主人は、この店舗の2階にあるミシュランにも掲載された割烹「円」も手掛け、日本料理の奥深さを知り尽くした熟練の料理人。その確かな技が、変わらないシンプルな美味しさを支えます。テイクアウトでは、趣のある折詰に入れて持ち帰ることができますよ。

じっくり煮込んだホロホロ肉が自慢の隠れた名物

北鎌倉で味わう伝統のおいなりさん。古刹の門前に佇む「光泉」
「おかみさんの豚軟骨ほろほろカレー」(1500円)ミニサラダ付き

伝統のいなり寿司と並んで、常連客の間で深く愛されているのが「おかみさんの豚軟骨ほろほろカレー」です。スプーンを当てるとスッと切れてしまうゼラチン状にまで柔らかく煮込んだ豚軟骨がゴロリと入り、一口ごとに深いコクと旨味が広がります。スパイスの心地よい香りのなかに優しい甘みが感じられ、北鎌倉を訪れるたびに注文するファンが多いというのも納得のおいしさ。添えられたキャロットラペや福神漬けもすべて丁寧に手作りされて、素材本来の味わいまで余すところなく堪能できます。

北鎌倉の風情とともに味わう心豊かなひととき

北鎌倉で味わう伝統のおいなりさん。古刹の門前に佇む「光泉」
季節感のある床の間

創業時から大切に守られてきた伝統のいなり寿司と、時間をかけて作られるこだわりのカレー。どちらを選んでも、丁寧な手仕事と温かな真心を感じることができます。北鎌倉の景色とともに、時代を超えて受け継がれる本物の味わいをじっくりと堪能してくださいね。

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