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香港ノワール映画や日本のヤクザ映画からの影響も『BOSS/ボス』大乱闘シーン&メイキング写真が到着

  • 2026.10.9

韓国で244万人を動員し、2025年年間興収第5位を記録する大ヒットとなった映画『BOSS/ボス』(10月23日公開)から、本編映像とメイキング写真が解禁となった。あわせて、ラ・ヒチャン監督のコメントと、韓国映画に精通する有識者からの応援コメントも到着した。

【写真を見る】『BOSS/ボス』より本編映像とメイキング写真が解禁

【写真を見る】『BOSS/ボス』より本編映像とメイキング写真が解禁 [c]2025 HIVE MEDIA CORP & MINDMARK, Inc ALL RIGHTS RESERVED.
【写真を見る】『BOSS/ボス』より本編映像とメイキング写真が解禁 [c]2025 HIVE MEDIA CORP & MINDMARK, Inc ALL RIGHTS RESERVED.

韓国映画で見ないことはない実力派俳優たちが全力でコメディに挑んだ本作。ギャングのカリスマボスを支え、組織のために抗争を生き抜いてきた3人の男たち。ボスが不慮の死を迎え、後継者候補となった3人だが、本命候補のスンテ(チョ・ウジン)は得意の料理で全国制覇を目指し、やる気ゼロ。対抗馬のガンピョ(チョン・ギョンホ)は社交ダンスに天啓を受けてタンゴダンサーを目指し、興味ゼロ。唯一、やる気満々のパノ(パク・ジファン)は人望ゼロだった。次期ボスの座を巡る混迷が極まるなか、組織に潜入したものの身元バレバレのダメ警官テギュ(イ・ギュヒョン)も巻き込んで、前代未聞の後継者譲り合い合戦がはじまる。

今回、香港ノワールや日本のヤクザ映画にも影響を受けたという、映画冒頭の大乱闘シーンの本編映像が到着。スンテ、ガンピョ、パノが、ゆくゆく組のボスとなる兄貴(イ・ソンミン)のもと、抗争に明け暮れる日々を送っていた。ある日、不穏な連絡を受けたスンテとガンピョが現場に向かうと、すでにパノが「男として死ぬにはうってつけの日だ!このシマを奪って死んでやる!」と対抗勢力を前にエンジン全開、ガスボンベに着火寸前。スンテは「すまねぇ。手柄欲しさにこいつが張り切りすぎた」と穏便に済ますべく交渉しようとするが、相手から飛んできたのはなんと手斧。敵にブチギレた彼らは3人対大勢の大バトルになだれ込む。

そこに兄貴も到着し、「俺の部下に手を出した奴はどこだ!」と雄叫びを上げるが、兄貴が到着する頃には、3人はあっという間に敵を鎮圧していたのだった。その夜、4人は食卓を囲み、兄貴から「お前らの夢は?」と問われる。調子の良いパノは「ヤクザなら誰もが目指すのは“親分”です!」、ガンピョはひと言「ボス」。そしてスンテは「俺は“チャンケ”。意味は“店主”つまりボスのこと」と答える。兄貴は「それじゃ全員同じだな。俺がボスになれば、次のボスはお前らのなかの1人だ」と告げ、盃を交わしながら夜は更けていく。

あわせて解禁されたメイキング写真には、チョ・ウジン、チョン・ギョンホ、パク・ジファン、イ・ギュヒョンらのオフショットや、イ・ソンミンの素顔も。和やかに、しかし体当たりで撮影に挑むキャストたちの表情が切り取られている。

コメディ作品に定評のあるヒチャン監督は、いままでのノワール作品を覆すようなアプローチをしてみようというところから本作がスタートしたと語る。「伝統的な作品…例えば韓国で言うと『インサイダーズ 内部者たち』それから香港の『インファナル・アフェア』イタリアの『ゴッド・ファーザー』などではみんながボスになりたがっている。それとは逆の発想で描くことによって、Z世代の若い人たちが見てもリアルだと思えるような企画にしようという狙いがありました」と明かした。香港ノワール作品の影響については「それは確実に意図したもの」としたうえで、「ボスになりたくない人たちもかつてはボスになることを夢見ていた。そういう瞬間があるからこそ、“ボスになりたくない”と思っているいまとギャップが生じてコメディになると思いました。だからこそ80年代90年代の組織に力があって光輝いていた時代を短くてもいいので描くことが重要でした」と語った。

ほかに影響を受けた日本の映画監督として、三谷幸喜や北野武の名前を挙げた監督は、「できればこの映画を見るときには忙しい日常は少し忘れて、コメディやアクションを楽しんでいただいて、自分の夢についてもちょっと考える時間にしていただけたらいいなと思います」と日本の観客にメッセージを寄せている。

かつて同じ夢を見た仲間たちは、なぜボスの座を押し付け合うことになったのか?香港ノワールや日本のヤクザ映画のエッセンスが散りばめられた、前代未聞の後継者譲り合い合戦に期待が高まる。

<応援コメント>

●渥美志保(映画ライター)

「地味な顔だけど、めちゃめちゃ声がよく、笑いもアクションもキレッキレ!出演作品に必ず爪痕残すチョ・ウジンの魅力を、日本人に知ってもらうには最高のコメディ。断りまくって逃げまくり、しまいには死んだふりまでしても、全部下から『アニキ』と慕われちゃう主人公は、いまの時代に最も求められる『ボス像』かも。踊るようなアクションのチョン・ギョンホ、『刑務所のルールブック』再びのイ・ギュヒョン、凶暴なマヌケワル、パク・ジファンなど、全員が期待を裏切らない面白さ!」

●森直人(映画評論家)

「めちゃくちゃ面白い。韓国ノワールの不可能性という現代的な主題を装填しながら、こんなにポップで軽快なドタバタ喜劇に強火で料理するとは!“時代遅れの極道美学”をパロディックに茶化しつつ、実はその旨味までしっかり味わえる極上の一皿。自分の推しキャラは希代のド天然潜入捜査官テギュ(イ・ギュヒョン)です!」

●みんしる(MC/韓流ナビゲーター)

「血生臭い韓国ノワールに、まさかの“笑い”をトッピング!?なりたくない男、興味がない男、なりたいのになれない男の爆笑必至な“ボス”争い。チョ・ウジン、チョン・ギョンホ、パク・ジファンの3人はもちろん、イ・ソンミンを始めとする豪華な脇役陣まで笑いに全力投球過ぎる潔さがたまらない!大いに笑える韓国爆笑ノワール、ここに誕生!たくさん笑ってストレス発散しちゃいましょ」

●西森路代(ライター)

「かつて香港のジョニー・トー監督は、映画『エレクション』で、組織の次期ボスの座に就くために組員が必死で他の候補者を蹴落とす姿を描いた。しかしこの映画では、皆はボスにならないために必死なのだ!そこにある種の時代性も感じるし、同時に新旧の(主役も担うような)バイプレイヤーたちがしのぎを削る映画でもあるし、ノワール“あるある”で笑わせる映画でもあるのだから何重にも面白い!」

●髙橋尚子(エンタメライター)

「一瞬グルメ映画か?と思わされたが、カリスマボスの不慮の死により、大真面目な後継者“押し付け合い合戦”が勃発。バカバカしく、オマヌケな駆け引きに笑わせられる一方、やはり“仁義”。最後は世話になったボスの仇討ちに立ち上がり、手を組むボス候補たちがアツいじゃないか。チョ・ウジン演じる人間ができすぎのヤクザ、チョン・ギョンホのダンサブル・ヤクザもオモロかっこよく。ハチャメチャなのにキマっているアクションも見もの。イ・ギュヒョンのへっぽこ潜入警官ぶり含めて、ただただ笑える映画」

文/鈴木レイヤ

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