1. トップ
  2. おでかけ
  3. 旅する画家・綾海さんの個展「廃材から描く展2026」が渋谷で開催!日本各地で集めた廃材を絵の具に変えて作品に

旅する画家・綾海さんの個展「廃材から描く展2026」が渋谷で開催!日本各地で集めた廃材を絵の具に変えて作品に

  • 2026.10.29

キャンピングカーで全国を巡り、各地で出会った廃材や自然素材を絵の具に変えて描く画家・綾海(あやみ)さんは11月7日(土)~15日(日)の期間、渋谷のTCU Shibuya PXUにて個展「廃材から描く展2026」を開催する。

過去を振り返り未来を考えるきっかけを届ける個展

5周年を迎える今年のテーマは「いのちと時間」だ。

琵琶湖に重なる無数のいのち、何十年もかけて受け継がれてきた紫根染の技と自然の蓄積。今年の作品が描くのは、何十年、何万年という規模で積み重なってきた時間と、そのなかにあるいのちだ。

作品を見たあとに問いかけたいのは、「じゃあ、これからどう生きるか」。過去を振り返り、原点に立ち、未来をどう生きるかを考えるきっかけを届ける。

「いのちと時間」をテーマに新作6点が発表

今年発表する新作6点は次の通り。

「かさなるいのち」は琵琶湖に滞在して制作した、たくさんのいのちが重なり合う作品。何万年という湖の時間のなかで積み重なってきたいのちを8層に塗り重ねて描いた。

「かえり途」は2025年12月に急逝した兄を想い、描いた作品。人生に立ち止まったとき、何が自分の道を照らしているのかを問いかける。

「あしたは紫」は一度途絶え、人々の手で復活した秋田県鹿角市の紫根染。下染めだけで1年から8年かかる染めのアク(灰)と紫根を絵の具にし、美しい紫色の奥にある、目に見えない技と自然の蓄積を表現している。

「水の記憶」は加工に手間がかかるため捨てられることもある、山口県下関のフグの尾ビレを絵の具にした。源平合戦、明治維新、下関条約など、多くの時代の転換期を見守ってきた関門海峡。その潮の流れを、移り変わる時代と重ねて描いた。

「探索行動」は車の修理で出る塗料の削りかすを絵の具に。8本の腕で探り、這う・泳ぐ・水を噴き出すと進み方を選べるタコから着想した、未来の車のあり方を描いた。進む道だけでなく、進み方そのものを選べることの自由を問いかける。

[caption id="attachment_1750468" align="aligncenter" width="600"]

「クジラは今も泳ぐ」(M60)。沖永良部島の赤土、夜光貝、島に漂着した軽石を絵の具にしている。[/caption]

「クジラは今も泳ぐ」は鹿児島県・沖永良部島の赤土と夜光貝、そして2021年に島へ大量に漂着した軽石を絵の具に。軽石を害とせず、「自然のやることだから」と受け入れる島の人の言葉に出会い、軽石の見え方が変わった。島の海を訪れるザトウクジラを空に泳がせ、島で受け取った豊かさを描いた。

なお会場のBGMの一部には、琵琶湖での漁の音を録音し、その音を使って制作した曲を使用する。

顔料には旅で集めた230種類以上の色を使用

「廃材から描く」は、全国各地で出会った廃材や自然素材を絵の具にして、その土地の歴史や文化、環境の課題を現地でヒアリングし、その場所の100年後を想った絵を描く活動だ。

これまでの旅で各地から集め、画材にしてきた230種類以上の顔料を展示する。

また5周年企画として、会場内の作品に込められた意味を紐解きながら、謎を解く「光の道標」を実施。参加は500円程度だ。作品を初めて見る人でも参加できる。

11月14日(土)には「捨てられるものを宝物へ」をテーマに長崎で活動する「ReLABELED(リラベルド)」の里見はるかさんを招き、不要になった海洋ごみ、廃材絵の具のかけらから、キーチェーンを作るワークショップを行う。

家にある不要になった服を使った、個展オリジナルのひまわりのぬいぐるみオーダーも受け付ける。

キャンピングカーで旅しながら作品を制作する綾海さん

綾海さんは長崎県出身の画家。キャンピングカーで旅をしながら自然のサイクルや文化、地域の人々の想いに耳を傾け作品制作をしている。

作品にはその土地の廃材、自然素材から作られた絵の具が使われており、素材によって異なる質感、色、匂い、経年変化が感じられる。

この「廃材から描く」方法は、素材が持つ歴史や文化、背景を深く想像させるための表現手法である。

作品への理解を深めることは、素材の本質を理解することにつながり、人々を取り巻く環境が常に変化していること、それを理解する重要性を伝えている。

廃材から描く展2026で「いのちと時間」について考えよう。

■廃材から描く展2026 開催日時:11月7日(土)~15日(日)10:00~19:00 会場:TCU Shibuya PXU(東京都市大学 渋谷パクス) 住所:東京都渋谷区道玄坂1丁目10-7 五島育英会ビル8階 展示情報(綾海さんnote):https://note.com/ayami_ecoart/n/nad519e6ab2b2

(佐藤 ひより)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ