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飛距離が伸びるインパクトのコツって?理想のフィニッシュの形は?ツアーコーチが解説

  • 2026.10.6

近ごろ最先端の解析が、ゴルフスイングの研究と指導に多数の新常識をもたらしているのをご存じだろうか。スイング動作はより“リアル”が明確になって、ゴルフ界で大きな反響を得ている。確実に上達する時間を短縮させるそのロジックを、毎月お届けしよう。

【ポジション7(=インパクト)のアドバイス】インパクトゾーンではたらく遠心力への対処

飛距離が伸びるインパクトのコツって?理想のフィニッシュの形は?ツアーコーチが解説
側屈、回転、屈曲、伸展、左右のスライドといった動きをうまく組み合わせて使って遠心力に対抗する。前傾角のキープにもつながり、方向性もエネルギー効率もよくなる

クラブにかかる遠心力も負荷も、インパクトに向けて大きくなっていきます。そして、蓄えてきたエネルギーをインパクトに向かって解放していくのですが、どう解放していくのかは、「どういうインパクトのイメージをもっているか」「どう体を使おうと考えてるか」などで変わってきます。

それらの負荷に、完全に負けて、引っぱられ続けて、まさに〝遠心力の言いなり〞にインパクトを迎えるのか。遠心力に勝ち、自分の意図でクラブをインパクトに導くのか。ボールが押せるか押せないかも、そこに委ねられる部分です。

バックスイングで高い位置へ上げたクラブを、体の横から前を通して振り抜こうとすれば、つくり出した遠心力が下・横・後方・前方などにかかっていきます。そして、体はそれに引っぱられます。

その力に対抗するには、側屈、回転、屈曲、伸展、左右のスライドをうまく組み合わせられるかがポイントなのです。つくり出されたエネルギーをすべてうまくインパクトに導ければ、方向性を犠牲にすることなく、飛距離は伸びます。しかし、それができなければ、腕や手先を使って最終調整することになります。

ダウンスイングで体の動きをうまく組み合わせられないと、遠心力などに対抗できず腕や手先を使ってインパクトを合わせるしかない

【ポジション8(=ハーフウェイスルー)のアドバイス】インパクト後にクラブがどこへ抜けていくか

飛距離が伸びるインパクトのコツって?理想のフィニッシュの形は?ツアーコーチが解説
アウトサイド・イン軌道の動きでは、ポジション8(=フォロースルー)で手は体の近くにあり、後方からは見えなくなる。ポジション9でも手は低い位置になる

ポジション8(=ハーフウェイスルー)から問題となってくるのは、クラブが抜けていく方向です。①腕とクラブが体から遠く離れる②左ヒジが引ける「クラブも体も寝かせて、強いインサイド・アウトのプレーンでドローを打つ」と考えている人は、腕を体から離してフォローを外に抜いていきます。

「体の左サイドで、ヘッドで大きな円を描く」というセオリーにも合致する動きだと思います。飛球線後方から見た場合、このように振り出すと手とヘッドは体から離れていきます。そして、手もシャフトも肩よりも高い位置から縦に抜けていきます。

フィニッシュでも手の位置は高くなりますね。アーリー・エクステンションのケースも、体が左を向く前に伸び上がり、回転が大きく減速されるため、手とシャフトが抜けていく位置は高くなります。

アウトサイド・インの感覚で振ると、ポジション8ではまだ腕もクラブも体から離れていきません。飛球線後方から見た場合ですと、ポジション8で両手は体の陰に隠れる感じでインに入ってきています。そして、肩、または肩より低い位置から手とシャフトが抜けていきます。「左ヒジの引け」については、ダウンスイングでのキャスティングが原因のパターンがあります。

ヘッドを早くほどくため、ボールの手前でヘッドと地面の距離が近づきすぎる、つまりダフリそうなので、ヘッドを引っぱって戻そうとするのです。正面でインパクトしたい、ボールを高く上げたい、クラブを速く振りたいなどの意識も、ヒジが引けやすくなる原因となります。

胸を右に向けたままキープするのをやめることで変わるかもしれません。切り返しからクラブを寝かすことで変わるかもしれません。いろいろな動きを試してください。

【ポジション9(=フォロースルー)のアドバイス】クラブは背中の後ろまで回していく

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インサイド・アウトを強調すると、フォロースルーで腕が体から離れるため、体の回転が止まってしまう

ポジション9(=フォロースルー)は、右腕が地面と平行くらいまで振り抜いてきたときです。このあたりで目立つのは、そこからフィニッシュまで振っていけず、前のめりになるパターンでしょう。

これはやはり、キャスティングすることで早いタイミングでヘッドが地面と近くなるのに対して、体を伸び上がらせて防ごうとするなど、回転が止まる要素を入れたことが原因です。体がそれ以上回転していかなければ、クラブを左から体の後ろ側へ振り抜いていけなくなります。

本来は自分の背後までヘッドが動いていくことでバランスがとれていたのに、それがないので前のめりになるのです。背中の後ろまでクラブを振っていくには、アウトサイド・インの軌道のほうが有利です。

インパクト以降、インに入ってくるため、体と手、クラブが近くになることもその理由の1つ。インサイド・アウトではポジション8以降、手が離れていくので体を回し続けることがむずかしいのです。

飛距離が伸びるインパクトのコツって?理想のフィニッシュの形は?ツアーコーチが解説
アウトサイド・インで振ると手が体の近くにあるため、体の回転は止まらない。そのため、肩が大きく回ったフィニッシュになりやすい

いかがでしたか? ぜひ、レッスンを参考にして練習してみてください。

解説=奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/1980年生まれ。スイング解析システム「GEARS」や弾道測定器「フライトスコープ」など最先端の機器を駆使した指導に定評のあるツアーコーチ。ヒルトップ横浜クラブ内の「ノビテックゴルフスタジオ」でレッスン活動も行う。ノビテック所属。

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