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父「苦労かけて申し訳ない…」→ひどい暴言を吐かれたが、せん妄状態の記憶を謝罪され心が救われた娘の涙

  • 2026.10.5
 「父が全裸で倒れてた。」第23話 作=キクチ
「父が全裸で倒れてた。」第23話 作=キクチ

母親の看取りを描いた『20代、親を看取る。』で反響を集めたキクチさん(kkc_ayn)。母の死から約2年後、今度は父が病に倒れてしまう姿を描いたコミックエッセイ『父が全裸で倒れてた。』は、一人っ子で頼れる家族がいないなか、さまざまな決断を迫られるリアルな現実を描いている。今回は本格的なリンパ腫治療の開始と、父からのビデオ通話のエピソードを紹介する。

本格的な治療のスタート

第23話1-1 作=キクチ
第23話1-1 作=キクチ
第23話1ー2 作=キクチ
第23話1ー2 作=キクチ
第23話2-1 作=キクチ
第23話2-1 作=キクチ
第23話2-2 作=キクチ
第23話2-2 作=キクチ

父がコロナに罹患してから少し経ち、担当医師から呼び出された。抗がん剤をストップしていたため腫瘍は大きくなっていたが、回復しつつあるので本格的に治療が始められるという。

著者は「腫瘍が大きくなっていると聞いたときは不安になったが、やっと本格的な治療ができると聞いて安堵した」と語る。これまでは体力がないため少量の投与にとどめていたが、本格的な治療ができるのは体力が復活してきたということであり、「ここからがスタートラインだと感じた」そうだ。

父からのビデオ通話と謝罪

その後、容態が安定した父から突然ビデオ通話がかかってきた。画面に映った顔はむくんでつぶれており、「映った画面が“コレ”だったので本当に笑った」と振り返る。あっけらかんとした話し方から、元気だったころの父が戻ってきた印象を受けたという。

さらに父は自身がせん妄だったときのことを断片的に覚えており、「苦労かけて申し訳ない」と謝罪した。

著者は「意識がありながらあんなひどいことを言ってたんかい!と突っ込まずにはいられないが、過ぎ去ったことなので責める気にはならない」と笑いつつ、「謝ってもらえると心が救われた」と明かす。せん妄を振り返って謝ってくれる人は稀であり、「私はすごく幸せ者だと思った」と語った。

安堵したのも束の間、不穏な結末となった今回。つらい状況でも淡々と、ときにクスリと笑える場面を交えながら描かれる本作の今後に注目だ。

取材協力:キクチ(@kkc_ayn)

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