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マーベル屈指の最強ヴィラン、ドクター・ドゥームとは何者!?そのオリジンと『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』に期待の理由を解説

  • 2026.10.4

新規映像が追加された『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』が大ヒットしているが、その一因にあるのはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』(12月18日公開)への期待の高さだろう。そんな本作では、これまでアイアンマン/トニー・スタークを演じてきたロバート・ダウニー・Jr.が、マーベル屈指の最強ヴィラン、ドクター・ドゥームを演じる形でMCUに復帰する。ファンも重要視するドクター・ドゥームとはどんなヴィランなのか?本稿では、原作コミックスやこれまでの実写化作品を振り返り、そのキャラ設定やヒーローたちにとって大きな脅威である理由を再確認していきたい。

【写真を見る】『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』にドクター・ドゥーム役で帰ってくる元トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr.

ドクター・ドゥームのオリジンをチェック!

ドクター・ドゥームがコミックスに初登場したのは1962年。ヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」のヴィランとして誕生した。本名はヴィクター・フォン・ドゥーム。東ヨーロッパの小国ラトヴェリアにてジプシーの治療者である父と魔女の母の間に生まれるが、統治者による不遇の扱いによって両親共に非業の死を遂げている。少年時代に家族を失ったことが、ヴィクターを復讐と世界支配への野望へと駆り立てる要因となった。

母の遺産である多くの魔術を引き継いだ一方、高い知性を持つヴィクターは科学を学ぶべくアメリカの最優秀レベルの州立大学へと進学。そこで、のちにファンタスティック・フォーのリーダーとなるリード・リチャーズと出会うことに。

大学でのヴィクターは研究に没頭し、死んだ母と交信するための次元間交信装置を開発する。ところが、リードが装置について書かれたノートを偶然見てしまい、化学式の間違いを発見して指摘する。自身のプライバシーが踏み荒らされ、さらにプライドをも傷つけられたと捉えた彼は、リードに対して怒りを抱くことに。指摘を無視して装置を起動すると機器が爆発。ヴィクターは顔に傷を負ってしまう。一連の出来事をきっかけに、ヴィクターとリードには埋められない深い溝ができるのだった。

その後、チベットに渡ったヴィクターは魔術を扱う僧侶集団と共に、科学技術と魔術が融合した鎧を創りだし、それを身に着けて「ドクター・ドゥーム」と名乗るように。彼を象徴するこの鉄の仮面は、事故で負った傷を封印するためだとされている。ラトヴェリアに戻ったヴィクターは、かつて自身の両親を死に追いやった貴族を排除すると、国家を掌握して新たな統治者となった。独裁政権を築くが、彼は国を愛し、自身の科学技術を駆使して人々を豊かにするという統治者としての優秀さを見せている。一方、普段は冷静な人物のように振る舞いながらも、その心の奥には暴力性や傲慢さなどを秘める危険な男であることに変わりはなかった。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でついにドクター・ドゥームが真の実力を発揮する? [c]2026 MARVEL
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でついにドクター・ドゥームが真の実力を発揮する? [c]2026 MARVEL

科学技術に魔術まで操る驚異的な能力

ドクター・ドゥームはなぜ、マーベル・コミックス史上屈指の最強ヴィランといわれるのか。その理由に挙げられるのが、数あるマーベルのキャラクターでもとりわけ際立つ万能感。リード・リチャーズと同レベルの科学技術と知識を誇るだけでなく、外宇宙からもたらされた技術を分析し、取り入れることができる応用力の高さまで保持。さらに、トニー・スタークのように高性能なスーツやドゥームボットと呼ばれる自身の鎧によく似たAI搭載の武装アンドロイドを作ることができる技術力、ドクター・ストレンジと同等かそれ以上の魔術まで備えているのだ。そこに謀略やドゥームボットを兵隊として駆使する戦略性も持ち合わせるとなれば、いかにドクター・ドゥームがヒーローにとって危険な存在であるかがわかっていただけるだろう。事実、コミックスでは、単独でアベンジャーズを壊滅寸前まで追い詰めている。

優れた科学技術や知識だけでなく、強力な魔術まで有するドクター・ドゥーム(『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』) [c]2026 MARVEL
優れた科学技術や知識だけでなく、強力な魔術まで有するドクター・ドゥーム(『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』) [c]2026 MARVEL

ヴィランらしい活躍を見せた初期2部作

MCU版以前にもドクター・ドゥームは実写映画に登場している。2005年公開の『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』のヴィクター・ヴァン・ドゥーム(ジュリアン・マクマホン)は、優れた科学者でありながら宇宙科学、生物科学分野のビジネスで成功した実業家という設定。原作と同じく大学でリード(ヨアン・グリフィズ)と出会い、彼をライバル視している役どころだ。

資金難に陥ったリードと仲間たちのスポンサーを請け負う代わりに、彼らの宇宙実験の成果を自分のものとすべく一緒に宇宙ステーションに向かったヴィクター。ところが、実験中に発生した宇宙嵐の放射線をメンバー全員が浴びてしまい、その影響によってDNAレベルで体が変異してしまう。

体が金属状に変化したヴィクターは、エネルギーを吸収し、それをビーム状にして攻撃に転用する能力を覚醒。また、顔にも金属が浮き出てきたことから鉄の仮面を被り、ドクター・ドゥームを名乗り始める。ファンタスティック・フォーを結成したMr.ファンタスティックことリードたちと敵対し、圧倒的パワーと知略で追い詰めるが、4人の連携プレーによって敗北。体を硬化させられ、動けなくなった彼はそのまま母国ラトヴェリア行きの貨物船に乗せられるのだった。

続編『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』(07)にもドクター・ドゥームが再登場。星々を捕食するギャラクタスの使いで、シルバー・サーファーが地球へ襲来。地球滅亡の危機に世界が揺れるなか、サーファー捕獲に失敗したファンタスティック・フォーの救援としてドクター・ドゥームが解き放たれることに。当初は協力して事態の対処に当たっていたが、彼の狙いはサーファーが持つ強大なコズミックパワーであり、突如として反旗を翻し、再びファンタスティック・フォーの前に立ちはだかる。このようにドクター・ドゥームは、シリーズ2作にわたってヴィランらしい活躍を見せていた。

ヴィクターが異空間に取り残されるリブート版

2000年代後半にかけてのこの映画シリーズは2作でストップするが、2015年にジョシュ・トランク監督のもと『ファンタスティック・フォー』としてリブートされる。2005年版が一部設定の変更があったものの大筋では原作に近い流れになっていたのに対し、2015年版は異次元につながる「量子ゲート(クォンタム・ゲート)プロジェクト」が物語の主軸となっている。ヴィクター・フォン・ドゥーム(トビー・ケベル)はその計画の発案者であり、リード(マイルズ・テラー)たちと共に異空間への転送装置に入り、異次元の惑星ゼロへと転送。そこでヴィクターは、好奇心から謎のエネルギー体に手を出してしまう。

大きな爆発が発生し、エネルギーを浴びたリードたちはヴィクターを置いて帰還。その後、軍関係者が量子ゲートプロジェクトを再開させ、惑星ゼロのエネルギーを軍事利用しようとする。再び、惑星ゼロへのゲートが開かれると、そこには一人取り残されたヴィクターの姿があった。爆発のエネルギーによって高度な頭脳を手にした彼は、反重力能力やバリア、テレポート、ビーム攻撃が可能になったほか、鋼鉄の鎧を身に纏い、破壊者「ドゥーム」を名乗ることに。そして、やはりリードたちと敵対する。

MCU版でついに本来の圧倒的存在感が描かれるのか?

これら過去の実写映画版において、ドクター・ドゥームの能力は科学技術的な要素がメインとなっている。また、敵対する相手がファンタスティック・フォーのみということもあり、原作コミックスで描かれていたような圧倒的存在感と強さを表現しきれていなかったようにも思える。しかし、MCUではこれまで重ねてきた作品群がバックグラウンドとして存在しているため、今回のドクター・ドゥームには世界最高峰の科学技術、宇宙からもたらされたテクノロジー、超自然的な魔法の力が違和感なく組み込まれることが想像できる。

【写真を見る】『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』にドクター・ドゥーム役で帰ってくる元トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr. [c]Everett Collection/AFLO
【写真を見る】『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』にドクター・ドゥーム役で帰ってくる元トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr. [c]Everett Collection/AFLO

そして、演じるのがロバート・ダウニー・Jr.とくれば、キャラクターとしての存在感もこれまでのドクター・ドゥーム以上になることは間違いない。『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』を鑑賞したあとは、最強ヴィラン、ドクター・ドゥームの降臨を楽しみに最新作の公開を待ってほしい。

文/石井誠

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