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折り合いの悪かった父親の介護は、ワガママや暴言が苦しい…家族だからこそ割り切れない感情を描く【作者に聞く】

  • 2026.9.30
令和介護録 画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)
令和介護録 画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)

母親の死後、突然父親を介護することになったクロミツさん(@kuromitsu1510)が、自らの経験を描いたコミックエッセイ「令和介護録」。脳腫瘍の影響で日常生活がままならず、認知症まで抱えた父との生活に次第に追い詰められるなか、周囲の人々や医療・介護のプロたちの力を借りて「自分らしい介護」のあり方を模索していくクロミツさんの姿には、多くの反響が寄せられた。本作について、クロミツさん本人に話を聞いた

本作に込めた思いとは?

画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)
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ある日突然始まることがある介護。心の準備もないまま家族の世話を担えば、戸惑いや不安だけでなく、相手への複雑な感情を抱くこともあるだろう。本作「令和介護録」で描かれるのは、そんな介護生活のきれいごとだけではない。父親のワガママや暴言に苦しみながら、それでも世話を続けた作者・クロミツさん自身の体験である。

実は、最初から介護をテーマに描くつもりはなかったというクロミツさん。きっかけは「病で倒れた父を世話できる人間が自分しかいなかったこと」だと明かす。「介護生活の初期は心身ともに壮絶でしたが、気持ちが落ち着いたときに介護のマンガを描き始めました」と振り返る。

介護の日々を漫画にするなかで、クロミツさんは自身の苦しさや葛藤を吐き出していったという。「自分が体験したツラさを吐き出して悩みや苦しみを共有するだけでも、同じ境遇の人たちの心を多少なりとも『軽く』するんじゃないかな」と作品に込めた思いを明かしてくれた。

実体験を描き始めたことで、同じ境遇の人から共感の声が寄せられるようになったそう。「それまで共感を意識して描いたことがなかったので新鮮な体験でした」と語り、自身と同じように介護と向き合う人たちへ届いていることを実感したという。

介護する側の心がすり減っていく現実や、家族だからこそ割り切れない感情を描いた本作。いま渦中にいる人はもちろん、これから親の介護に向き合う人にとっても、その現実を考えるきっかけを与えてくれるはずだ。

画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)

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