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「KOされちゃいました」結婚会見で笑った“K-1スターの妻”。4年の不妊治療を越え3児の母に…【人気女優】の現在

  • 2026.10.24
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2007年10月、クリスマスケーキの試食会に登場した矢沢心(C)SANKEI

19年前の2007年10月、西武百貨店池袋本店でクリスマスケーキの試食会が開かれた。登場した矢沢心は、ケーキより甘い新婚生活に幸せいっぱいだった。隣に並ぶのは、同じ年の2月に結婚したばかりの山川恵里佳。新婚のふたりが、それぞれ夫婦になって初めて迎えるクリスマスをテーマに語り合えば、トークがのろけ合いで白熱するのも自然なことだった。

だが、華やかなケーキを前にした矢沢の言葉に耳を傾けると、少し様子が違っていた。語られるのは、自分が何を食べたいかではなく、夫に何を食べさせたいかだった。甘い新婚トークの端々から見え隠れしていたのは、トップ格闘家である夫・魔裟斗の肉体を日常から支える、妻としての細やかな気配りだった。

4時間かけた手作りと「糖分控え目」の選択

会場には、西武・そごう各店で販売するクリスマスケーキなど約30種類が用意されていた。応募で当選したカップルたちがひと足早いクリスマス気分を楽しむ中、矢沢は魔裟斗と付き合って初めて迎えたクリスマスの思い出を明かした。

4時間かけて手作りしたケーキを、魔裟斗は全部食べてくれた。そんな甘いエピソードに続けて、矢沢は夫婦で迎える初めてのクリスマスも「糖分控え目のケーキを作るつもり」と話した。

仕事で作れそうもないときは予約しに来る、と主催の百貨店を立てる気配りを見せながらも、話は自然と夫の好みへと戻っていく。前年は自分の好みに合わせて生クリームと苺のケーキにしたから、この年は「彼が好きなチョコレート系にしてあげたい」と続けた。

夫から初めてもらったクリスマスプレゼントは、奇遇にも山川と同じく時計だった。2匹の犬と散歩しているときに結婚してよかったと思うと話すなど、新婚8か月を迎えた矢沢の口からは、飾らない日常の温もりがこぼれていた。

台所から支え続けた世界王者の体

「糖分控え目」という何気ない一言には、それまでのふたりの歩みが凝縮されているように見える。

ふたりの出会いは結婚の6年前。会ってすぐに交際を始め、結婚の5年前からは一緒に暮らしていた。試合前の魔裟斗の体調や食事の管理も、矢沢が担ってきた。入籍日に選んだ2月11日は、ふたりが出会った大切な記念日でもある。

2007年2月の結婚会見で、矢沢は開口一番「KOされちゃいました」と茶目っ気たっぷりに答えた。一方の魔裟斗も、妻の手料理のお気に入りに鶏の根菜煮を挙げ、なかなかの腕前だとのろけた。家では矢沢のセリフ練習に付き合うものの、ダメ出しされるのは決まって魔裟斗のほう。そんな微笑ましい力関係も、会見で明かされている。

K-1のスター選手である夫の体を、日々の食卓から支えてきた人だから、特別な日のケーキであっても糖分控え目という発想がごく自然に出てくるのだろう。甘いのろけ話の行間には、アスリートの妻としての覚悟がのぞいているように思う。

連続ドラマが続いた女優業との両立

新婚とはいえ、矢沢は家庭に専念していたわけではない。この頃は、女優としての仕事も続いていた。

1997年に映画『バウンス ko GALS』でデビューし、『池袋ウエストゲートパーク』や『ドラゴン桜』などのドラマに出演してきた彼女にとって、結婚前後は女優としての充実期でもあった。結婚した2007年の夏、矢沢はドラマ『山おんな壁おんな』に出演。冬には映画『マリッジリング』が公開され、年が明ければドラマ『斉藤さん』にも出演している。

トンネルを抜けた先に届いた子どもたちからの花束

台所での料理は、やがて2009年のレシピ本『矢沢心の簡単&ヘルシー★レシピ』という形にもなった。

だが、華やかな活躍の裏側で、ふたりは人知れず長い苦難の時期を過ごしていた。結婚から約1年、妊娠しないことが気になって病院を受診したのが、不妊治療の始まりだった。4年におよぶ不妊治療の末に、ふたりは2012年6月に長女を授かった。

2018年の著書の出版記念イベントで、矢沢は出口の見えなかったその日々を「救いの手はなくトンネルをさまよう感じだった」と振り返っている。長女に続き、2014年に次女、2019年には長男が誕生し、ふたりは3人の子の親となった。

そして2026年2月、夫妻は19回目の結婚記念日を迎えた。矢沢のインスタグラムに書かれていたのは、気取ったディナーではなく、家でまったりと普通のごはんを食べる一日だった。その何気ない一日のために、子どもたちが花束を準備してくれていた。出会ってからの25年はあっという間だったと、矢沢は幸せいっぱいにつづった。

19年前、夫のためのケーキを語っていた新婚の妻は、いまは子どもたちから花束を受け取る側にいる。


※記事は執筆時点の情報です

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