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「車両保険に入っているのに…」1回目は自己負担0円→2回目の事故で20代男性が告げられた“予想外の金額”

  • 2026.10.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

事故でクルマが壊れたとき、修理代を補ってくれる車両保険。クルマを購入するときや自動車保険を更新するとき、車両保険に加入していれば、事故でクルマが壊れても修理できると考える人は多いのではないでしょうか。

もちろん、車両保険は事故による修理費用などに備えるための大切な補償です。ただし、契約内容によっては、修理費用の一部を自分で負担しなければならない場合があります。

思いがけず事故が続いたIさん

Iさん(20代・男性)は、これまで事故を起こした経験がほとんどありませんでした。ところが、ある年の保険期間中に、立て続けに2回の事故を経験することになります。

最初の事故ではIさん側の過失は小さかったものの、自分の車両保険を利用して修理することにしました。そこで、保険会社に相談。車両保険を利用した場合の保険料の増額分と修理費用を比較してもらうと、20等級だったこともあり、金銭的な負担を抑えられると判断しました。

保険会社から示談についての報告を受け、ひとまず一件落着と思っていたIさん。しかし、それから数か月後、再び事故を起こしてしまいます。

今度はIさん側の過失が大きい事故でした。

予想していなかった出来事が重なり、Iさんはかなり落ち込んでいたそうです。事故が続いたことで奥さんからも厳しく注意され、精神的な負担も大きくなっていました。

せめて自分のクルマだけでも修理できればと考えたIさんが、頼りにしていたのが車両保険です。

ところが、契約内容を確認したところ、思いもよらない負担があることを知りました。

2回目の事故で判明した10万円の自己負担

Iさんの契約では、車両保険の免責金額が「0-10万円」に設定されていました。

免責金額とは、車両保険で損害を補償する際、契約者が負担する金額のことです。設定によっては、保険金を受け取れても修理代の一部を自分で支払わなければなりません。

「0-10万円」は一般的に、1回目の事故では免責金額が0円、2回目以降では10万円となる設定です。適用条件は契約によって異なりますが、Iさんの場合は1回目に車両保険を使っていたため、2回目の事故では10万円の負担が必要となる条件でした。

「車両保険に入っているのに、10万円ですか?」

自分のクルマを直すために保険を使えると思っていたIさんは、予想外の金額に驚きました。

事故が続いただけでも気持ちが沈んでいるなか、修理費用の自己負担として、まとまったお金を用意しなければならない可能性があると知ったのです。

車両保険は心強い補償ですが、加入していれば修理費用をすべて保険会社が負担してくれるとは限りません。契約時に設定した免責金額によって、事故後に必要となる出費も変わります。

修理代30万円なら20万円が保険金の目安に

免責金額が実際の支払いにどう関係するのか、具体例で見てみましょう。

車両保険の補償対象となる事故で、修理代が30万円かかったとします。免責金額が10万円に該当する場合、保険金の支払額は原則20万円となり、残る10万円は契約者が負担します。

修理代が高額になれば、免責金額の設定によって家計への影響も変わってきます。事故の際に10万円をすぐに用意できるかどうかは、人によって事情が異なるでしょう。

一方、免責金額を低く設定すれば、事故が起きた際の自己負担を小さくできる可能性があります。ただし、その分、保険料が高くなる傾向もあるため、両方のバランスを考える必要があります。

保険料を抑えるために免責金額を高めに設定する方法もありますが、節約できる金額だけに目を向けるのは避けたいところです。万が一のときに負担する金額も含めて、無理のない条件を選ぶことが大切です。

事故が起きてから慌てないために確認したいこと

車両保険の契約内容は、更新のタイミングなどで見直しておきたいものです。確認する際は、保険料や補償範囲だけでなく、次の点にも目を向けましょう。

まずは免責金額です。自分の契約が「0-10万円」なのか、それとも別の設定なのかを確認しておけば、事故の際に必要となる金額を把握できます。

次に、車両保険で補償される事故の範囲です。契約するタイプによって対象となる事故が異なるため、自分のクルマの使い方に合った補償になっているか確認しておきましょう。

そして、保険を使った場合の翌年度以降の保険料も重要です。事故の種類によって等級への影響は異なるため、修理代と保険を使った場合の保険料の変化を比較し、利用するかどうか検討することも必要になります。

判断に迷ったときは、保険会社や代理店に相談し、保険を使った場合と使わなかった場合の違いを確認しましょう。

事故は、いつ、どのような形で起きるか分かりません。これまで無事故だった人でも、短期間に複数の事故を経験する可能性はあります。

車両保険は、事故による経済的な負担を軽減するための備えです。加入していることだけで安心するのではなく、免責金額や補償条件まで把握し、万が一の際に必要となる出費を想定しておきましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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