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「前の旅行代の3万円、あれどうする?」別れ話で切り出した、貸した金の請求。だが、彼女の予想外の一言に唖然

  • 2026.9.24

「今月ちょっときつくて」が増えた頃

5年ほど前、付き合っていた彼女との話だ。会うのはたいてい週末で、ある時期から、食事の会計が近づくと彼女が少し困った顔をするようになった。

「ごめん。今月ちょっときつくて…」

「いいよ。今日は俺が出すから」

「ほんと?ごめんね、助かる」

最初は数千円の食事代だった。それが何度か続くうちに、映画や買い物でも僕が払うことが増え、気づけば月に2〜3万円ほど出していた。

ある晩、駅の改札へ向かって歩いていると、彼女が少し言いにくそうに口を開いた。

「ねえ、ちょっとお願いしてもいい?」

「どうしたの?」

「来週の旅行代なんだけど、3万円だけ先に出してもらえないかな」

僕が黙っていると、彼女は慌てたように続けた。

「もちろん来月返すから。本当にごめん」

「分かった。来月返してくれればいいよ」

「ありがとう。本当に助かる」

翌日、会ったときに僕は3万円を封筒に入れて渡した。その夜、彼女から「今日はありがとう。来月返すね」とメッセージも届いた。

ところが、翌月になっても返済の話は出なかった。

こちらから聞けばよかったのかもしれない。ただ、お金のことで催促するのも気まずく、「そのうち向こうから言うだろう」と思っているうちに時間が過ぎていった。

別れ話の席で開いた画面

それから半年ほどして、僕たちは別れることになった。

平日の夜、喫茶店で向かい合い、これからのことを静かに話した。話がひととおり終わり、そろそろ帰ろうかという空気になったところで、僕はずっと引っかかっていたことを切り出した。

「あのさ、最後に一つだけいい?」

「なに?」

「前の旅行代の3万円、あれどうする?」

彼女は少し考えてから、首をかしげた。

「3万円…?」

「旅行の前に渡したやつ。来月返すって言ってたでしょ」

しばらく黙ったあと、彼女は戸惑ったような顔をした。

「え…あれって、返すお金だったの?」

今度は僕が言葉に詰まった。

「いや、来月返すって言ってたじゃん」

「私、あのときは出してくれたんだと思ってた」

「でも、返すって言ってたよ」

「そうだっけ…」

責め合いにはしたくなかった。ただ、このまま曖昧に終わらせるのも嫌だった。

僕は携帯電話を取り出し、半年前のメッセージまで履歴をさかのぼった。

「ほら、これ」

画面を彼女のほうへ向ける。

そこには彼女が送った「今日はありがとう。来月返すね」という一文と、その日の日付が残っていた。

彼女はしばらく画面を見つめていた。

「……あ、本当だ」

小さくつぶやくと、気まずそうに視線を落とした。

「ごめん。私が言ってるね」

「俺もずっと言わなかったから。でも、あげたつもりではなかったんだ」

「うん……ごめん。ちゃんと返す」

僕は「分かった」とだけ答えた。

数日後、口座を確認すると、彼女の名前で3万円が振り込まれていた。

そのあと、「遅くなってごめんね。振り込みました」と短いメッセージも届いた。

僕は「確認したよ」とだけ返した。

別れたあとまでお金のことでやり取りを続けるより、最後にきちんと確認しておいてよかった。そう思いながら、僕はメッセージの画面を閉じた。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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